11/26 Release

フラワーカンパニーズ“たましいによろしく”
Sony Music Associated Records /
初回盤〈CD+DVD〉AICL 1974-5, 通常盤 AICL 1976

フラカンの新譜を聴く幸せ。君は夢中になれるものを持ってる?

 大人になれば少年性は失われると思っていた。そもそも男の純粋さなんて、実社会でなんの役にも立たない。だがフラカンの鈴木圭介は少年性を捨てるどころか、自問自答の話し相手にしている。冒頭の“大人の子守唄”、シングルで同時発売される“この胸の中だけ”、その後もアルバム全般に渡って「大人になるって何?」という疑問符を投げかける。三十代半ばの〈第二次ベビーブーム世代〉は大半が大人子供だからハマるだろう。更に上は四十代から、下は“深夜高速”にシビれたキッズまで、魂のレベルで届く12曲の歌。バンドで生きる覚悟を決めた彼らは、インディー時代に顕著だった「やけくそパワー」を経て、メジャー復帰作で「歌をジンワリ響かせる風通しの良さ」を手に入れた。アルバム初回盤は“この胸の中だけ”のPVを収録したDVD付き。シングル初回盤はライヴ映像を収録のDVD付き。(田代)






Now on sale

オレスカバンド“What a Wonderful World Vol.1”
TERRY DOLLAR RECORDS / AICL-2019

アメリカ、そして日本で。オレスカバンドの快進撃は止まらない!

 今年の夏、全米46都市をフェスごとツアーして廻る(!!)全米最大級フェス、「WARPED TOUR 2008」に、日本人初の全公演参加の快挙を遂げた彼女たちの、6曲入りミニ・アルバムがリリースされた。その肉声はJUICE10月号でお届けしたばかりだが、とにかく彼女たちの「意識」がより高くなったことが一番印象的である。まだ出会った頃は、とにかくガムシャラに目の前のもの(ライブだったり、レコーディングだったり)に立ち向かっている印象だったけど──「今、自分達は何をすればベストなのか」を見極め、バンド一丸となって完成度を高めていこうとしているのが、一言一言、伝わってくるようになったのだ。メンバーの意識が高くなれば、音楽的にも、演奏面でもより高くなるのは至極真っ当。同じくして発売になったDVD『46 ORESKABAND WARPED TOUR 2008-』も是非。(林)






Now on sale

AC/DC“BLACK ICE〜悪魔の氷〜”
SMJI / SICP-2005

約9年振りのオリジナル完成 完全無欠ロックンロールの神降臨

 結成35年。世代を超えて世界中から愛され続けているAC/DCが前作『Stiff Upper Lip』から約9年振りとなるオリジナルアルバムを発売。この愛おしかった待ち時間も16曲のボリュームとAC/DCロックンロールの健在っぷり、いや期待を超えた完成度、偉大なるAC/DCというモンスターバンドに「ありがとう」が鳴り止まない毎日が続いている。新規も往年のファンにも受け入れられるロックンロールの真髄をついた作品。なにか新しいことに挑戦するとかそんな次元ではなくて、一本筋がきっちり通ったグルーヴが最高に気持ちいい。マルコムとアンガスのタテノリギターに身震いし、ブライアンの高音ボーカルに酔いしれまくり。来日公演も決定してるみたいだしさ、わかっちゃいるけど、心の中では「これが最後の作品だなんて言わないでくれ」と叫ばせてくださいよ。(松木)






11/5 Release

RIZE“T.K.O.”
Far Eastern Tribe Records / UMBF-1005

最強のトリオバンドとしてさらなる成長を続ける彼らにチアース!

 TOUR2008T.K.O.“TOUR KNOCK OUT '08”の最終日、7月21日新木場スタジオコーストでの公演を完全収録。加えて、ツアー初日6月2日水戸から撮り続けたオフショットも満載。ステージだけでなく、リハーサル、楽屋、打ち上げ等とあらゆる局面のメンバーを追う。見ていると、RIZEクルーの1人として、ツアーに参加している気分になってくる。ライブの迫力はすばらしく、JESSEの背後からオーディエンスをなめるカメラワークは圧巻。KenKenの振り上げる左足の高さが、もう座っていられない金子の興奮と汗が、JESSEの歌いかける熱い眼差しが、臨場感たっぷりに感じられる。オフショットでの金子兄弟のコメディアンめいた爆笑ショットや、盟友E.D.O.との絡みも楽しい。オン・オフともに、たくさんのファンが映り込んでいる。全くRIZEらしい裏切らない映像である。(みゆき)






Now on sale

音速ライン“風恋花凛”
NAYUTAWAVE RECORDS / UPCH-20114

遠き記憶を呼び覚ます様々な情緒 ニューアルバム『風恋花凛』発売

 音楽とは縁遠い親友と酒を酌み交わしていた時、「音速ラインのCD持ってる?」と彼女の口から発することを予想だにしなかった音速ラインという名前が出てきた。「持ってるけど、どうしたの?」と訪ねると「“風恋花凛”を偶然聴いたんだけど、すごく好きな音楽だったから」と。ごくありふれた会話ではあるが、ホワイトゾーンと呼ばれる音楽をあまり聴かない一般層に位置する彼女が音楽という感情に触れたのが音速ラインだったことが偶然と必然の狭間にある感じがして、嬉しく感じた。4thアルバム『風恋花凛』。いつもと変わらない藤井のせつない歌詞。そこにのるゴリゴリのロックサウンド。いつもと変わらない音速の要素も今まで以上にゆっくりと、でもどっしりと腰を据えたロックサウンドになっている。コアの域を超え、歌い続ける想いは多くの心を捉えていくのである。(松木)






11/7 Release

our favorite fab“OUR SCENERY”
Niw! Records / NIW-029

キラッキラの北の新星 心ときめく1stアルバムリリース!

 Riddim Saunterとのスプリットマキシシングルでデビューした北海道のニューカマー、アワーフェイヴァリットファブの1stフルアルバムが完成。デビューアルバムとは言え、既に巷で話題を呼んでいる彼らは、ハイトーンな男女ツインヴォーカル、ソウルでカラフルなサウンドの中に宿された独自のポップ感が印象的な、20代前半の6人組バンド。様々なジャンルをすぐに吸収しては自分たちのモノへと変えてしまう、良い意味で“今っぽい”若さゆえの柔軟さと、若さに反した深みや渋さを併せ持っているところは彼らの魅力の一つ。今作は1stアルバムとだけあって、そんな彼らの音楽性をたっぷり楽しめる12曲をドロップ(個人的なオススメはポップなM1“BRILLIANT”、M2“FAR SCENE”)。瑞々しい感性を持った音楽ファンの心をときめかせる好作だろう。注目です!(逆井)






11/12 Release

THE BIRTHDAY“NIGHT ON FOOL”
UNIVERSAL SIGMA /
初回生産限定盤:UMCK-9248(CD+DVD), 通常盤:UMCK-1279


 今年、THE BIRTHDAYは怒涛の勢いでリリースをし続け、ツアーに明け暮れている。その中で、完成する楽曲、音源、ライブどれも、限りなく高いテンションが持続し続けていることは、特筆すべきである。むしろ、最近の楽曲を聴くに、いい意味で──メロディアスな作品が増えてきたように思える。先行シングルとなった“涙がこぼれそう-Foolish Mix-”等を含む、全12曲のTHE BIRTHDAY印のロックンロール。必聴!(林)






11/19 Release

THE MODS“MOONSHINER”
ROCKAHOLIC / RHCA-12

 メンバー脱退を乗り越えての前作『FREED』から、新ドラマーのシュウも最早バンドの一員と言ってもいい今作は、アコースティック風味な楽曲から、ビッグバンド風、歌い上げるバラッド、モッズ初となるクリスマス・ソングまで、ピアノの伊東ミキオとの息もぴったりの全12曲。全体的に成熟した大人のロックを聴かせるが、モッズの場合、必ず新鮮な一面が感じられる。毎年、コンスタントにオリジナル作を出すのもさすが。(田代)






11/12 Release

hare-brained unity“RECENT DISCO SYSTEM”
MAKAI record / DLMK-2001(初回生産限定盤)

 ヘアブレ、1年9ヶ月振りのアルバムが到着。全ての曲に置いてBPM128というフォーマットを設けた今作は、彼らの真髄でもあるディスコ×ロックの、“進化系”というべき新しい世界が広がっている。(初の)同期を入れるというチャレンジがある中で、最大限自由に遊び、最終的にポップに落としこんでいるところは、長年“ディスコサウンド”で勝負してきた彼らならではだろう。CLUB JUICEのインタビューをチェック!(逆井)






Now on sale

8otto“Catch an another fire”
BMG JAPAN / BVCR-17071

 8ottoの初のリミックス・アルバム。とさらっと書いてるけど、これが強烈な作品。Tacteel、EERECTION、そして個人的にイチオシのエレクトロ・ユニット、80kidzらのリミックスを収録。最新アルバムからも二曲収録され、クラブで耳にすることも多くなるかと。あと、リミックス作品って、フロアーだけじゃなくて、作業をするときや、車で高速走っているときにもいいんです……。おすすめ。(林)






Now on sale

ストレイテナー“Little Miss Weekend”
EMI Music Japan / TOCT-40232

 新メンバーにギタリスト大山純(ex. ART-SCHOOL)が加入したことを発表したテナーのニューシングル。タイトル曲“Little Miss Weekend”は、スピード感のある壮絶なロック・ナンバー。c/wにはサイケデリックバンド、 SPIRITUALIZEDのカヴァー“Electricity”を収録と、今の彼らの前のめりなモードが伝わってくるかのような、激しさと勢いが宿った1枚だ。10周年を迎え、より強靭なサウンドを手にした彼らは強い。(逆井)






Now on sale

ザ・コレクターズ“OH! MY MOD! The Collectors best Sawao Yamanaka Selection”
Columbia Music Entertainment / COCP-35184

 かねてからコレクターズ・ファンを公言し、トリビュート盤に参加し、コレクターズのライヴでも共演しているthe pillowsの山中さわお選曲によるモッドなベスト盤。そう、デビュー時のピロウズは相当スタイリッシュで、彼の歌詞からも加藤ひさしイズムの影響が窺える。初期から02年までの全16曲はほんと名曲ばかり。またコレクターズがカヴァーした曲やレア曲、ザ・フーの新録も含む『MISSING TRACKS』も同時発売。(田代)






11/19 Release

ARCTIC MONKEYS“AT THE APOLLO”
DOMINO/HOSTESS / DOMDVD005J

 アークティック・モンキーズから、ファンへのちょっぴり早めのクリスマス・プレゼント!なんと、2007年12月に、マンチェスター・アポロで行われた最高にホットなライヴを完全パッケージ!全20曲を収録!昨年のサマーソニックでの彼らのステージと、重なってみえます。最近、ヴォーカル、アレックスの別ユニットがメインな気がして淋しいあなたに贈ります!これ見て、元気な猿っ子になりましょ!(LIMO)






11/5 Release

THE CURE“4:13 DREAM”
UNIVERSAL INTERNATIONAL / UICF-1108

 昨年、23年ぶりの来日を果たし、ニュー・アルバムのことを語っていた、ヴォーカルのロバート・スミス。少しずつ延期になっていたが、やっと!やっと!リリースである。通算13枚目となる『4:13ドリーム』は人間関係、物欲世界、政治、宗教となかなか濃い内容。しかし!いくつになっても変わらないロバスミ節、健在!! 身体がクネクネしちゃいます!彼しか出来ないスタイル!ロバちゃん、本当に最高です!(LIMO)






Now on sale

KAISER CHIEFS“OFF WITH THEIR HEADS”
B-UNIQUE/HOSTESS / BUN144CDJ

 今や、国民的バンドとなったカイザー・チーフスのサード・アルバム『オフ・ウィズ・ゼア・ヘッズ』が到着!!カイザーっぽい音にプラスして、全体的にアダルトな感じの仕上がりだ。特にセクシーさが増してます!ゲストにリリー・アレンなど参加。11/25には東京・赤坂BLITZで単独ライヴがあります!超プレミア!リッキー(Vo)のポコ・ジャンプ希望の“Can't Say What I Mean(M-5)”見逃せません!! (LIMO)






Now on sale

SEBASTIEN GRAINGER & THE MOUNTAINS“SEBASTIEN GRAINGER & THE MOUNTAINS”
Victor Entertainment / VICP-64397

 セバスチャン・グレインジャー&ザ・マウンテンズ(ながっ)と聞いても、ピンと来る人は少ないだろう。セバスチャンとはあの、ヘンテコなゾウさんのジャケットで有名になった、デス・フロム・アバヴ1976の片割れです!しかし、このアルバム聴いて驚きました!めちゃくちゃポップでまるで別人です!DFAも大好きだったけど、このアルバム、どこか懐かしくてクセになってしまいます!!夢中になります!(LIMO)






11/19 Release

The KILLERS“DAY & AGE”
UNIVERSAL INTERNATIONAL / UICL-1085

 2年ぶりとなるスタジオ・アルバム『デイ&エイジ』をリリースするザ・キラーズ。常に新しい風をバンド内に吹き込む彼らだが、待望の新作は、今までの中でも最もチャレンジ的なアルバムになっていると言える。それは、ファースト・シングル“ヒューマン”を聴いてもらえれば一発でわかる。彼らの中で何かが弾けたような楽曲!最高のポップ・ロック!期待を絶対に裏切らない!!ドキドキ・キラキラです!(LIMO)






Now on sale

THE SCRIPT“THE SCRIPT”
THE SCRIPT / BVCP25151

 8月には、異例のデビュー前、一夜限りのプレミア・ライヴを行った、ザ・スクリプト。デビュー前とは思えないほど大盛況だった。そんな彼らのデビュー・アルバムがリリース。UKチャートで初登場、2週連続1位を獲得した『ザ・スクリプト』は、アイルランドはダブリン出身の彼ららしい、穏やかで優しい響き。何よりダニエルの声が美しい。しびれます!“ウィ・クライ(M-1)”は、本当に泣きそうになります!(LIMO)






Now on sale

the Sea and Cake“CAR ALARM”
THRILL JOCKEY RECORDS / RZCM-46063

 サム・プレコップを中心としたスーパーバンド、ザ・シー・アンド・ケイクの通算8枚目となるアルバムが完成。外部プロデューサーを起用した前作とは一転、再びジョン・マッケンタイアが録音とミックスを担当。オルタナ感が強かった前作に比べると、よりシンプルで風通しのいいロック・サウンドを鳴らしている。絡み合う2本のギターと鉄壁のリズム隊は熟練の域。バンド結成15年にしてこの軽やかな演奏は驚愕の一言だ。(近藤)






Now on sale

monobright“涙色フラストレーション”
DefSTAR RECORDS /
DFCL1419-1420(初回限定盤DVD付), DFCL-1421(通常盤)

 この曲はボーカル桃野が18歳の頃に書いたらしいのだが、10代の男がこんなにロマンチシズムになれるものなのか。monobrightお得意の失恋ソングもここまでくると神業とでも言いたくなるほどの高レベルの胸キュンナンバーである。恋の過程では「表現しきれない感情」も心の奥に潜む感情はこんなにもせつなく、燃えたぎっていたのだ。サビで空想される彼女からの問いかけ。桃野自身の叫びの代弁にも聴こえた。(松木)






11/5 Release

UNCHAIN“Across The Sky”
fluctus / RZCF-77008

 ハートに突き刺さるハイトーンヴォイス、極上の美メロとグルーヴ、流麗な英詞で聴く者を虜にし続けるUNCHAINが初の日本語詞楽曲を発表!初のシングルそれも3ヶ月連続リリース、初のカヴァー収録、初のDVD付き、そしてベース谷作曲によるインディーズデビュー前の楽曲を収録するなど、初づくしのこの1枚。本気で期待して間違いなし!UNCHAINを愛するが故に日本語詞に不安も感じていた筆者が保証します! (佐々)






Now on sale

SHAKALABBITS“SHAKALABBITS”
SONIC BANG RECORDS /
COZA-327-8(初回限定版CD+DVD) / COCP-35208(通常版CD)

 結成10周年を迎えたSHAKALABBITS。9/24に発売した移籍後第一弾シングル「Walk Over the Rainbow」の熱も冷めやらぬ中、早くもアルバムを発表! 10年の活動の中で数多くの作品で私達をワクワクさせてきたシャカラビ。しかしこの14曲! ここに及んで更に新鮮、斬新な魅力を見せつけ、新たな感動を与えてくれるのはさすが! 音楽を心から愛する彼らが発信する無限の可能性と煌めきを確実にキャッチせよ!(佐々)







11/5 Release

RYOJI&THE LAST CHORDS“TRUE CHORD IS HERE!”
TV-FREAK RECORDS / TV-099

 ラストコーズの2ndが届いた! 1stで感じられた60sブリティッシュビート、70sパンク、80sのスカや日本のビートロック、90s以降のUKロック等、今作で更に「好きなロック」を演っている。元々、RYOJIがオーセンティックなロックを演るためのバンドなので、ジャンルも流行りも関係無い。いつものライヴハウスで、ふと初期パンクのレコードの話ができる友達みたいな、そんな感覚が好きな人はマスト!全国ツアーも必見!(田代)






11/19 Release

嘘つきバービー“問題のセカンド”
kowalski / KWLSK-005

 サイケデリックで奇天烈な世界観、摩訶不思議なパフォーマンスで中毒者を増やしている嘘つきバービー。1stアルバムにこんなタイトルをつける “一筋縄ではいきませんよ”という姿勢も最高だが、中身はさらに強烈&インパクト大。ライヴでお馴染みの“どろろどっきんぐ”や、変態的なグルーヴが活きた“虫こない”など彼らならではの個性が、1曲1曲にポップに落とし込まれている。08年に置いて貴重な存在だと思う。(逆井)






Now on sale

Fed MUSIC“Feel the world”
moutain records / DDCZ-1550

 昨年も大好評だった、asphalt frustration / Fed MUSIC / he / Riddim Saunterの4バンド、さらに各地豪華ゲストが参加する〈FIVE ON THE MOVE TOUR〉の為に、急遽リリースされる限定シングル。ツアーの為ということだけあって、ライヴのハイライトを飾るであろう強力なパーティチューン2曲を用意。1曲目“Feel the world”は、エレクトロなPOPチューン。2曲目 “I know I know”は、新機軸を感じさせるパンクナンバーだ。(逆井)

※disk union、
ライブ会場、indiesmusic.com 限定販売






11/5 Release

dustbox“Blooming Harvest”
FLYING HIGH / FGCA-23

 相変わらずの大疾走で駆け抜けていくdustboxニュー・アルバム。こんなにも速いのにうるさく感じないのは、脳内がグッド・メロディーとの調和をうまく絡み合わせていくからなのか。一曲目からストレスなく聴けるのがじつに清々しい。ラストナンバー“Life is beautiful”。緊張の糸を切るかのようなイントロから再び疾走するさまがかっこよく、命の美しさをメロディーに変えていく。素晴らしき音楽の結晶がここにある。(松木)






Now on sale

土屋公平“MUSIC FLOWER”
tearbridge records / NFCD-27127

 デビュー25周年(!!)を迎えた日本が誇る名ギターリスト、土屋公平のソロプロジェクト第一弾はパーティーシングルと称されたまさにパーティーチューン万歳の全3曲。表題“MUSIC FLOWER”では中島美嘉、勝手にしやがれ、DJ HASEBEなどが参加した豪華絢爛な一曲。2曲目“Sexy Invader”は土屋氏によるファンクギターソロ。3曲目“Soul Ryder”はCharaをフィーチャリング。これはあのThe 991/2ですよね?(松木)






11/19 Release

butterfly inthe stomach“BANK”
Breed RECORDS / BDRD-04

 静と動を巧みに織り交ぜ、迸る緊張感が鳴り止まないバタフライのニューアルバム『BANK』は彼らが貯めてきたメモリーをもう一度見るためにBANK(貯金箱)を割ってみたら…という作品。物事や人と接した時に心に沸き上がる感情とその情緒に触れるメロディーが印象的なバンドだが、“ダムスのシナリオ”のイントロでいよいよこのバンドにグッと引き寄せられた。混沌としたバンドシーンでどこまで突き抜けられるのか!?(松木)






11/2 Release

JAPAN-狂撃-SPECIAL“カミカゼロード”
Ki/oon Records / KSCL-1323

 「ジャパン・くるう・スペシャル」のデビューシングル。以前、某ライブハウスで目撃して以来、ずーっと気になっていたんだが……“カミカゼロード”“VIVA なめんなよ”と曲のタイトル通り、「ヤンキー文化」+パンク+バカ、と個人的には好きな要素満載。同世代の周囲のヤンキー達のその後を見るに、やけに「根性がある」ので──どこまで根性見せてくれるのか、楽しみにしていようじゃないの。で、どこ中?(林)






11/6 Release

プリングミン“Make my day”
Ki/oon Records / KSCL-1320

 男女混合五人組の「ポップ」バンド、プリングミンのニューシングル。そもそもはエモーショナルなサウンドを根底に持つ彼らが、「ポップ」という命題に挑む!というチャレンジは果敢に続いている。アレンジも秀越。タイトル曲もさることながら、カップリングの2曲も彼らのスケール感が大きいことを実感させてくれる。「聴きやすい」メロディと、バンド・アンサンブルの異形さがマッチしたお手本。期待している。(林)






Now on sale

G-UP“SPEED ICE”
Graveyard Label/Zealot / ZEGY-3001

 気鋭のロックバンドを輩出するレーベル〈Graveyard Label〉より、“VISUAL AUDIO DRUGS DVD”と称される “新感覚”の映像作品がリリースされる。今作には、MY WAY MY LOVE、THE RODEO CARBURETTOR、BlieANの楽曲を使用。敢えて分かりやすく言うとすれば、クラブのVJ&DJの手法で、この3バンドの音を収録しているのである。 映像と音の応酬。五感を通じて身体中に音楽を感じさせる、新感覚の“体感型”DVDだ。(逆井)






11/5 Release

avengers in sci-fi“SCIENCE ROCK”
K-PLAN / HKP-018

 「ロックの宇宙船」と評されているアヴェンジャーズ・イン・サイファイ。「ポップでありながら3ピースの概念にとらわれないサウンド」とよく表現されるのが、ロックと電子音的要素を絶妙なバランスで組み合わせることに成功したバンドである。ポップにエレクトロ、ロックにダンスの融合。ライヴハウスの誇りっぽさの中にミラーボールがぐるぐる回ってるよう。足下にズラリと並んだ機材を操るライヴはまさに圧巻。(松木)






Now on sale

HEAD PHONES PRESIDEN“PARALYSED BOX”
United Asia Link / XQDV-2001

 先日のさいたまスーパーアリーナでのLoud Park 08に日本代表として出演し、海外でも高い評価を受けている日本へヴィーロック界のエースHEAD PHONES PRESIDENTの通算2枚目のLIVE DVDが完成!70分近くに及ぶLIVEは高度なステージパフォーマンスによって構成されている。繊細で様式美な“静”と重厚で地を這うようなへヴィーグルーヴの両面を併せ持ったサウンドにボーカルANZAの狂気が絡み合う。この世界観は圧倒!!(浅井)






11/5 Release

ミラーボールズ“創世記”
redrec/sputniklab inc. / RCSP-0009

 男女フォークギター・デュオ。地元の名古屋から関西方面で主に活動を続けている。05年にはくるり主催のノイズマッカートニーレコードのコンピにも参加している。今作を一聴し、瞬時に70年代的なアングラ空間に引きずり込まれる。Vo/Gの北脇恵子はかつての小島麻由美や、デイジー(松田マヨ)などを彷彿させるアンニュイさを漂わせ、きっとアングラかぶれの青少年を虜にするだろう。今、全12曲の小宇宙が創られた。(田代)






11/5 Release

怒髪天“全人類肯定曲”
IMPERIAL RECORDS / TECI-154

 1曲入り500円という、新人バンドの自主音源のようなCDを、来年結成25周年を迎える怒髪天が発売! 暗いニュースが多い昨今、皆に聞いて、歌って欲しい、元気になれる前向きソング!! タワーレコード限定シングル「NO MUSIC,NO LIFE.」も同日発売。「一緒に面白いことやりたいね〜」とタワレコスタッフと怒髪天が企画した、コミカルでシンプルなロックナンバー。どちらも一度聴いたら絶対に口ずさんでしまいます! (佐々)






Now on sale

DOGS“Dark & light”
JUNK BOX / JKBX-0002

 再結成ブームに興奮する、正統派ロックに飢えている老若男女ロックファン必聴! Vo./Gt.Takashi Endo率いるDOGSの2nd Single。格段の進化を魅せるバンドサウンド。裏切り、覚醒、背徳……流行モノの音楽とは一線を画す、Endoの描く詞の世界感とメロディー、Endoの魅惑的なヴォーカル。表題曲 「Dark & light」、そして「IQ-intelligent questions-」、「マリア」の3曲収録。http://www.junkbox-rec.com/ (佐々)






Now on sale

NATSUMEN“ONE?~MORE?~SUMMER?~SHIT!!!”
TOPMEN/RESERVOTION RECORDS / RESI-201

 一昨年の活動休止宣言から丸2年、いよいよ再始動したNATSUMENが放つ新音源は10/21の復活ライヴでもプレイしたM2“No Reason up to the Death”を始め、カオティック×ロマンティックなNATSUMEN節全開の作品。複雑なインプロビゼーションからこぼれ落ちる泣きのメロディーも健在。本作は復活第一弾の編集盤的内容ということで、来るオリジナルアルバムが待ち遠しい。夏を古くするな!!!(近藤)






Now on sale

DUNE“WE ARE IN THERE YOU ARE OUT HERE”
DREAMUSIC / MUCX-1014

 彗星のごとく表れたデンマーク出身の7人組ティーンエイジャー・バンド、“DUNE”。デンマークでリリースされた本作は瞬く間にゴールドディスクを獲得し、その人気はヨーロッパ中に飛火しているという。いまにも壊れてしまいそうな感情、若さ特有のエネルギーを美しいシンセの音色とストレートなメロディーで綴る彼らの世界は、荒々しくもどこか儚げ、それでいて美しい。ようこそ、デュネの美しき世界へ。(イセリ)






11/5 Release

OGRE YOU ASSHOLE“しらないあいずしらせる子”
OYA/UK PROJECT / OYAUK-0002

 昨年『アルファベータ vs.ラムダ』を発表後、ART-SCHOOLやアジカンのツアーに参加。また今年4月にはバンド名の名付け親でもあるモデストマウスと共演を果たすなど、その独特なライヴに話題が集まっている彼らだが、音源でも一皮剥けたようだ。ゆらゆら帝国のレコーディング・スタッフの手により、新次元の音像を手に入れた。鋭角でありながら耳に痛くない。独創的でありながらポップに響く言葉。オリジナリティに拍手!(田代)






11/19 release

cinema staff“document”
残響record / ZNR-058

 残響レコードが「9mm以来の衝撃!」とお届けする大型新人。名古屋発、現役大学生の4人。レーベルイメージも手伝ってポストロックやオルタナティヴな音かと思いきや、結構ストレートな歌モノ。時折エモーショナルな絶叫もあるが、基本は内に秘めた熱さと言えるヴォーカル・スタイル。ライヴはもっとアグレッシヴだが、CDは聴き込む度に新たな発見がある曲展開と歌詞がクセになる。キラリ☆と光る蒼さがまぶしすぎる。(田代)






11/19 Release

FromBlindStarter“Blind Art”
mountain records / DDCZ1561

 鍵盤エモ5人組FromBlindStarter。これまでserial TV drama、the chef cooks me等と対バン、そのシーンのファンから好評を得ている。TRIBAL CHAIR、onsaのレコーディングにゲスト参加するKey./Vo.の森谷の鍵盤が多彩な表現力で響き、Vo.岡本が時にしっとり、時に疾走感溢れる曲に飾らない言葉を載せて情感豊か、かつ爽やかに歌う。個人的にM-6「ファルセット」の正にファルセットがツボ。11/22新宿でレコ発!(佐々)






Now on sale

RUFUS“Pocket Full Of Nothing”
SECOND ROYAL RECORDS / SRCD-17

 京都を拠点とするシンガー・ソングライター上田修平によるソロ・ユニット、RUFUS。大型イベントへの出演、国内外のアーティストの作品、リミックスなどにも参加するなど世界中で評価が高まる中、待望の新譜が発売! POPなSOUL? SOULなPOP? 心地良いグッドメロディーに載せられて優しく響く彼の唄声が何とも癒し系で、いつまでも聴いていたくなってしまう。11/8渋谷、11/30には大阪でレコ発もあり。(佐々)






11/5 Release

RIGHTNING-V“For oneself, For you, For now”
suplex music/sputniklab inc. / RCSP-0010

 今年6月に発売されたシングル『Someday』はindiesmusic.comで週間チャート1位に輝き、現在のメロコア・シーンでトップを突っ走るバンド〈ライトニングボルト〉が待望の1stミニアルバム、全8曲入りを放つ! 関西発のノリのよさと90年代のメロコア黄金期の洗礼を受けた、そんな空気感あふれる3ピースだ。痛快なメロディと疾走感あるビートを武器に、11月からの全国ツアーで君の街へもやって来る。まずはライヴへ!(田代)






Now on sale

SECRET 7 LINE“How many lines does she hide?
Kick Rock MUSIC / EKRM-1100

 来日バンドFor Year StrongやEVERY AVENYE、そしてあのGOOD 4 NOTHINGと対バンを果したスリーピースバンドSecret 7 lineが満を辞して1stフルアルバムをリリース!キャッチーで勢いがあり、かつメロディックな曲がぎっしりと12曲収録!一部限定店舗にてアルバム購入時に先着でDVD-R(ライブ映像&PV収録)がプレゼントされるぞ!精力的に全国ツアーを行っているからこのDVDで予習をしてライブ会場へ急げ!(りら)






11/19 Release

The Johnstones“The Johnstones”
ポニーキャニオン / PCCY-01903

 元気になりたい人、スカ・パンクバンドを知らない人、クレージーになりたい人、もうそんなくくりはどうでもいい、すごい!かっこいい!そして、キャッチーで自然と体が立横斜と揺れる揺れる!!!6年前の16歳に結成後、高校在学中ながらツアーを始めて以来、人気を不動のものとし、Less Than JakeやReel Big Fishなどの大物アーティストと共演を果している。今後も彼らから目が離せないぜ!!! (りら)






Now on sale

ザ・キャプテンズ“I?GS”
K&A CO.,LTD. / Last G.S. Records / GSCR-1007

 最後のグループサウンズ、ザ・キャプテンズが、まさかの…なのか、やっと、なのか!? グループサウンズの往年の名曲のカバーアルバムをリリース!! しかも日米同時リリース! 「花の首飾り」、「真っ赤な太陽」、「エメラルドの伝説」、「夕陽が泣いている」「ブルーシャトー」など、誰もがくちずさめるGSナンバー9曲を“キャプテンズらしく”カバー。懐かしくて新しい、永遠に残すべき楽曲は取りあえず聞くべし!(佐々)






11/5 Release

LOVE“素晴らしき日々”
DCT records / POCS-21009

 ソウルフルな伸びのあるLOVEのヴォーカルにずっしりとしたグルーヴが高揚させるニューシングル『素晴らしき日々』。100%前向きなモードに貫かれた言葉の数々は、すべての出会いと喜びが感動的なサビへと導いていく劇的ストーリー。アコーディオニストcobaの参加により、上昇気流にのる爽快さとストーリーの濃厚さを彩っていくのが印象的だ。カップリングにはピアノ弾き語りによるクリスマスソングを収録。(松木)






11/12 Release

分島 花音“砂のお城”
DefSTAR RECORDS / DFCL-1514

 美しく幻想的なその調べは、「砂のお城」というおとぎ話を読んでいるかのように響く。チェロを弾き、儚げに歌い、時に絵でも表現するという一風変わった女の子に、ゴスロリカルチャーの提唱者であるMana(元MALICE MIZER、現Moi dix Mois)が共鳴し、全面的にプロデュース。聴く者の感情を揺さぶるその響き、今まで感じたことのない感覚。分島花音の紡ぐ世界は、うっかり迷い込むと抜け出せない。(中里)






11/5 Release

及川光博“RAINBOW-MAN”
喝采 / 初回盤: WTCS-1019(CD+DVD), 通常盤: WTCS-1020

 タイトル通り、「虹」をキーワードに、及川ミッチーが贈る、七色(七曲)の夢。先にシングルでリリースされた“GO AHEAD!!”は友人でもあるGLAYのTAKURO氏のペンになる楽曲。さらに作曲陣には森岡賢氏、小西康陽氏とバラエティに富んだ人選で、音楽的にも非常に触れ幅の広い作品となっている。もちろん、本人のペンによる楽曲も。特典DVDには久々に登場の振付師、流星光一郎のレッスンも。(林)






11/5 Release

通常盤ビューティフルハミングバード“HIBIKI”
AWDR/LR2 / DDCB-12007

 ボーカル小池光子とギター田畑伸明からなるなるアコースティック・デュオの最新作。自由学園明日館のラウンジホールで録音された本作は、小池の唯一無二の歌声と、様々な生楽器が織りなす響きに耳を澄ませたい一枚。セルフカヴァーに加え、レディオヘッド、荒井由実などのカヴァーを収録。なかでもイースタンユースの“夜明けの歌”の静謐なカヴァーは出色。アコースティックだけに留まらず広く聴かれるべき作品だ。(近藤)






11/12 Release

Orange pekoe“10th Anniversary Best Album SUN & MOON”
BMG JAPAN / BVCS-24018

 10周年を迎えるOrange pekoeが、“これまで”を総括したコンプリートベスト・アルバムをリリースする。彼らの楽曲の資質であるHappy 、Upper、Groove の魅力を「太陽」に、メロウかつJazzy な魅力を「月」に喩えたコンセプチュアル・アルバムでもある。18曲全てにマスタリングを施したことで、とにかく音がクリアで心地良い。ファンはもちろん、入門編としても良いだろう。現在入手困難な“Birthday Song”は必聴!(逆井)