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復活したナッヂ! 6年ぶりのアルバム『SEE』リリース!
改めてバンドの楽しさを確信し、この先を見据える
'96年現在のメンバー[坂木誠(Vo/Gu)、真田太洋(Dr/Cho)、野沢信之(Ba/Cho)]になる。'97年にK.O.G.A Recordsより『LAZY MANe.p.』をリリース。'99年に1stアルバム『The music is playing inside myhead.』を、'01年に2ndアルバム『Get Enough』を、'02年にミニアルバム『CLOWN』をリリース。その後、'05年に3rdフルアルバム『SUNN』をリリースし、'07年1月活動休止。'09年9月活動再開。昨年よりサポートギタリストにKEYTALKの小野武正が加わり新しい風を吹き込んでいる。また坂木は他にSCOTT GOES FOR(新井仁、沖井礼二、原秀樹)でも活躍中。今年9月、4thフルアルバム『SEE』をリリースしたばかり。
今回、坂木と真田(サルーン)に活動休止から再開、アルバムの制作、今後のことまでじっくり話を伺った。
休止期間を経て、僕達のできる事のレンジが広がってた
■アルバム『SEE』、ほんとにいいアルバムですね!少し遡ってお訊きします。2005年に3rdアルバムをリリースし、その後2007年に活動休止したわけですが、活動休止の理由は?
坂木:それは、大人になったので(笑)、仕事が忙しかったり。
サルーン:バンドの音楽性とかじゃなく、それぞれの仕事だったり、おっさんになるとバンド以外に抱える個人の事情が出てきましてね。それで休止した感じですね。
■別にメンバー間で何かあったとかもなく?
坂木:それは全然ない。
サルーン:別にメンバー間の仲は良かったし、音楽的なところでの衝突もなかったけど、休止せざるを得ない状態で。
坂木:そろそろ解散しよっかどうしよっかみたいな。
■それ、結構深刻じゃないですか。
坂木:ま、どうしよっかみたいな感じで、古閑さんに相談したりして、一旦休止しよっかってなって。残しといてやってもいいし、やらなくてもいいし。
■活動再開までの間は、皆さん音楽活動は?
サルーン:特にやってないですね。
坂木:あ、THISTIME RECORDからのオムニバス『OK!POWER POP』に入らないかって誘われて、「ナッヂ動いてないんだよ」って言ったら、お願いしますって話になり、ナッヂ用に書いてた曲があったので、その曲を提供して出したのが、休止後の音楽活動ですね。
サルーン:俺は何回かサポートでライブをやったのと、元treeberrysのワタライがソロ・アルバム出しているんだけど、2枚目のやつは全部ドラムやったんですよね。そのくらいかな。
坂木:僕はあと、今も並行してやってるSCOTT GOES FOR。
■それはもう動いてたんですね。
坂木:ナッヂの復活とほぼ同時なんですけど、2009年1月に新井(仁)さんに「コピーバンドやろうぜ」って言われて、セックス・ピストルズとかの(笑)。それでいきなりツアーやって。その時のメンバーは新井さんとNORTHERN BRIGHTの原ちゃんと、元Cymbalsの沖井さんと僕で。
■錚々たる方々で、なんか大人の遊びって感じですね。
坂木:それでクラッシュやピストルズを演って、地方行ったりとか。
■では、NUDGE'EM ALLを活動再開しようと思ったきっかけは?
坂木:08年の暮れに、afterpilotのレコ発があって「ナッヂ復活してくれませんか」ってオファーがあって。「今、休止してるんだけど」って言ったんですけど(笑)、しつこいんで、やるかって。でもその時、サルーンは出れなくて。
サルーン:俺、その日がピンポイントで出れなかったんだよね。
坂木:ドラムはサポートの友達で出て、その時にせっかくだから新曲を作ってみようってなり、『SEE』にも入っている“pilot”って曲を作って。afterpilotのレコ発の時に作ったからpilotなんですけど。
■afterpilotが復活させてくれたようなバンドになりますね。
坂木:まあ(笑)、そうかもしれないですね。
サルーン:その後、2009年に渋谷GIG-ANTICが閉店する時にも誘われて。「だから、やってないんだよ」って言ったんですけど(笑)、CAPTAIN HEDGE HOGが1日だけ復活する日にナッヂもって言われて、やっぱりお世話になってるし、やろうかって、そこで初めてメンバー揃ってライブを演ったんです。
坂木:その2回で一旦終わったんですけど、バンドやりたいなあって思って、メンバーで集まって一回飲んで「やりましょうか」って話で。「じゃあ、どうやっていこうか」って話をして、ライブを決めちゃおうと。その時もうサルーンは(高円寺)HIGHにいたので、一発ねじ込んでもらったと。
サルーン:2009年9月のライブで復活。
坂木:復活した理由も休止した時のようにフワっと。前より時間もできたし、ゆるくやっていこうよって。前は結構猛烈にライブやってたんですけど、そういうんじゃなくて。その日もこっそりと復活したんです。
■でも、久しぶりに全員で演ってみて、確信したみたいなのもあったんじゃないですか?
坂木:そういう大袈裟なものはほとんどなく、身体が覚えていたので、合わせてみたら前と同じだなって(笑)。特に休んでた感じもしなくて、なんか同じでしたね。みんなと一緒に合わせるのは楽しかったですけどね。
サルーン:その2009年9月のライブに思ったより人が来てくれて、びっくりしましたね。
■それはファンが待ち望んでいたからじゃないですか。僕も嬉しかったですから。
サルーン:もう忘れただろうって思ってたんで。ライブ演っても入らないんじゃないかって恐れはあったんですけど、意外と入って。
坂木:でも、たかだか3年間休んでいただけなので。
■ペースはゆるやかであるとは言え活動再開し、今年アルバムを出すとか、今後のツアーも含め、そのプランはいつ頃から描いてたんですか?
坂木:1年半前くらいからアルバム出したいよねって話をしてたので、新しい曲をぼちぼち書いたり、あと2005年に既に幾つかあった曲とかで。実はリード曲“magic”は2005年の時にはあった。
サルーン:あと前のアルバムが出た後から、休止までの間にできたり。
坂木:そういうのも含めて、曲を溜めてかなきゃねってなって。
■どの辺りが新曲になるんですか?
サルーン:“magic”と“pilot”以外は復帰してからバンドで合わせた曲かな。
坂木:“ARE YOU GONNA BE MY GIRL”は『OK! POWER POP』に入ってた曲。他は結構長い期間で書いたから、曲調がバラバラでアレンジもその時々で違ってるから、結構カラフルな感じになってるのかなと。
■アルバムについてお訊きします。より自由な音楽性になったなって。ノビノビした感じがいいですね。
坂木:ジャンルとかですか?
■はい、何も縛られた感じがない。
坂木:そういうこと何も考えなく、休止期間を経て、僕達のできる事のレンジが広がってたんですよ。なぜか!
サルーン:休止中に何か修行してたわけでもないのに!
坂木:みんなちょっと上手くなっていた(笑)。まぁ色んな音楽を聴いたりはしたし、そもそも昔から色んな事したかったけど、力量が無かっただけで、だんだんできるようになってきたというか。
■以前はパンク、パワーポップのイメージが強かった3ピースバンドという感じから、サポートも入れつつ、音楽性が広がってきて、できるようになったんですかね。
坂木:やりたかったけど、できなかっただけの話だと思います。昔は弾き語り(コード弾き)を歪ませたギターにドラムとベースが乗っただけでも気持ちよかったし、そういうのを演るって3人とも意思疎通できたと思うんですけど、休んでいた時期に、みんなだんだん知恵をつけて、なんかできるようになってたんです。
■意図的に持ち寄った感じでもないんですね。
坂木:うんうん。あと今回、デモをmacで作るようになって、デモで「こういう感じ」っていう部分で、レンジを広く持っていくことができたので、それも影響しているのかも。
■あ、作り方が変わったと。
坂木:「こういうリズムで」とか簡単じゃないですか。3人で集まってどうしようか?ってなると、昔のようになったかもしれないけど。今回、リズムから決めたり、弾き語りで持って行った曲をサルーンに「どうしたらいい?」とかって話で。昔よりは偏ってないアレンジの仕方をしていったと思いますね。
サルーン:幅が広がったよね。昔みたいにスタジオに入って、せーの!でもできるし、マコキ(坂木)が作り上げてきたのを聴いて、そこからどうしようかって事もできるし。きっちり作ったデモを、その通りやったりやんなかったり、そこで方向が別れたり。俺もmacでドラム打ち込んで返したり、次にまたアレンジをしてもらったりと、今まではスタジオで作る王道のパターンが中心だったのが、やれる選択肢が広がって、曲が色んな方向になったのかなっていう。
■機材的な部分も含めて、時代性もあるかもですね。
坂木:そうそう、家にそういう機械がなければ、みんなで集まってやるしかなくて。詰めたアレンジすると時間かかるから、サラッと8ビートで演るのが多かったんですけど。今は家でじっくり考えて、提案しやすくなっている。
■確かに1曲目の“magic”とかアガる曲だとは思いますが、キッズっぽいアプローチとは違って、単純に元気な曲ではなくてもアゲるとこが年相応と言えますね。
サルーン:でもそこは単純にアガる曲の方がいいかもしれません(一同笑)。
坂木:それができないからっていうのもあるし。

この年齢になって、俯瞰して見て歌えてる感じがする
■ちなみに、ここ数年で好きで聴いてる音楽を教えてください。
坂木:凄く好きになったのはウーター・ヘメル。オランダ人のジャズ・ヴォーカリストなんですけど、それを凄く聴いたかなあ。あとはユーミンとか聴いてますね。SCOTT GOES FORを始めてから、沖井さんと話すようになって、お互い聴いてる音楽が違ったんです。ビートルズとかは同じなんですけど、そこから派生する音楽が違って、お互いに聴いている音楽を交換しあって「これ、いいっすね」とか。あと、沖井さんに教えてもらったコードとかが結構曲に反映されていると思うんですよね。
サルーン:俺もウーター・ヘメルは凄くいいなあって思って。マコキに教えてやった方がいいなと思ったら、もうとっくに知ってて、失礼しましたっていう(笑)。
坂木:今、YouTubeで色々見れるじゃないですか。それで結構いいと思ったのがShe&Himって人達とか。
■ブログを拝見したんですけど、結構YouTubeの動画を貼ってますよね。
サルーン:最近やってないよね。マコキが思い出したようにYouTubeを貼る作業(笑)。
坂木:CMの曲とかね。猫缶のCMとかですけど、それを作っているインスタントシトロンとか。あとアニメの音楽とか、たまにクラシック聴いたり、テクノっぽいの聴いてみたり。休止期間中はエレクトロニカ的なものも聴いてたり。
■幅広いですね。それを自分なりに消化した音楽になっていると。
坂木:消化したのかな(笑)。パンクっぽいものとか、シルヴァー・サンやレッド・クロスやウィーザーとか、いわゆるパワーポップが好きで、ずっと聴いていたんですけど。今は聴かなくなって、オシャレな感じのを聴いてますかね。
■例えば“オレンジ電車”は歌謡曲的なメロディで、懐かしい感じがしたんですよ。
坂木:仮タイトルが“歌謡曲”でしたね。
サルーン:昭和歌謡!(笑)
■(笑)そんなメロディとコーラスが素晴らしいです。日本詞もいいですよね。
坂木:日本語の歌詞はやりたくて、あれはサルーンが書いてます。
■前はやってなかったですよね?
サルーン:力量不足でやってなかったんですけど、なんかやってもいいんじゃないかって、やってみた。今回、何曲か入ってますね。
坂木:最初に“ARE YOU GONNA BE MY GIRL”って曲を日本語で作ってたんですよ。それをライブでも演るようになって、その後に“コレでサヨナラ”かな。今は日本語でも英語でもいいし、ラテン語でもなんでも、どんな事やってもいい流れになってきたと思います。
■“コレでサヨナラ”は凄く真っ直ぐな歌詞でグッときたんですが、これもサルーンさん?
サルーン:“コレでサヨナラ”はマコキだね。
■日本語の歌詞をOKにしたっていう変化はなぜですか?
坂木:元々、日常に英語を使ってるわけではないので、今までは曲をおめかししてたんですね。僕の場合、曲を作るのは面白いんですけど、英語で作ってたのはしょうがなくというか(笑)、曲が英語っぽい曲だから、そう作ってたのもある。
■サウンド的に合いますからね。
坂木:そうですね。創作活動の中で作曲は面白いけど、作詞は今でも苦手で。日本語の歌詞だと、意味が伝わる分、言いたいことは伝わらずに勘違いされちゃうかもしれないとか、難しい面もあるんですけど、だからこそ作る事が面白いんじゃないかなって。作るプロセスが。作曲をする時のように、作詞のプロセスも面白くしたいなあと思って、日本語にしようと思ったんです。ただ僕は筆が進まず“コレでサヨナラ”みたいな直球な曲しかできなくて、サルーンに頼んだら、凄く速さで書きあげて。それ以来、先生って言ってるんです(笑)。
サルーン:俺も今回は日本語をやってもいいなと思って。今までは悪い意味で、歌謡曲っぽいダサい感じになるかもって思ってたんだけど、なんかもう、いいかなって思って。で、日本語だと時間かかるのかな? 面倒くせーなって思ったんですけど、日本語の方が意外と速くできたんですよ。
坂木:やっぱ母国語なんで、符割りに当てはめる事は簡単なんですけど、ネイティヴだから意味が解る分、どれだけダサいかも解ってしまうので作るのが難しい。だけどカッコよさも解るんで、作る行為は面白いと思えます。
サルーン:言葉遊びみたいなのも、日本語なら言えたりするからね。
坂木:日本語にしたことによって、自分達で楽しく遊べるようになってきた。
サルーン:“オレンジ電車”は、日本語だと本当の歌謡曲みたいになって、それが良く出るか、悪く出るか分からなくて、先に日本語で書いたんですけど、それもありだなと思って。
坂木:歌を入れてみたら、結構ハマってたんだよね。
■やりきるって意味でも、年齢的な部分もありますかね。
坂木:あると思います。20代の時に日本語で歌う自信が無かったのが、年齢重ねて恥ずかしくなくなったというか。
サルーン:やってること自体が恥ずかしいレベルになってきたからね(笑)。
■いやいやいや(笑)。
坂木:昔は歌詞の中に自分がいた感じなので、恥ずかしくて歌えなかったんですけど、この年齢になって、俯瞰して見て歌えてる感じがする。説得力も今の方がある気がしますね。
■ちょっとこう、哀愁が漂う感じ。
坂木:完全に哀愁ですね(笑)。
サルーン:哀愁しかない(笑)。
■それも年を重ねないと出せないものですしね。
サルーン:確かにそうですね。
坂木:自然の流れなんじゃないかな。これ二十歳くらいで歌ってても、なんか暗い若者だなって。まぁ俺たち暗いおっさんなんですけど。
■いやいや。“MY LITTLE LOVER”とかも哀愁漂ってますね。
サルーン:もう、哀愁しかないんだよ(笑)。
■でも同世代の人が聴きたい部分って、そうとこだと思いますよ。ある程度、歳いった人のチャレンジを聴きたいと思うし。
サルーン:多分、それをストレートに表現しちゃうと、音楽的にもキャラ的にもナッヂの感じじゃないんですよね。マコキが歌うとして微妙なキャラ設定が必要なので。ストレートに強気なことは言えないけど、ちょっとだけこう思ってるんだよねっていう。
復帰したら、やっぱり楽しいし、バンドやりたかったんだなって
■とは言え、ナッヂ節と言えるような曲も。例えば“MY LIFE”“EASY COME EASY GO”とかは昔からある感じですかね。
坂木:そうですね。昔からある、パパッと作れる曲(笑)。
■でもこういう曲をパパッと作れるって、安定感ありますね。
坂木:“EASY COME EASY GO”は、こういう曲あった方がいいんでしょ?って感じで作った曲(笑)。でも、凄くよくできたから。
サルーン:パワーポップ。
■こういう曲が無いと落ち着かない人もいるかもしれないですし。
サルーン:ああ、顧客のニーズが。
坂木:顧客満足をね。まぁナッヂっぽい曲はそんなもんかな。ナッヂっぽいって、僕はそんなに分からないんですけどね。“MY LIFE”みたいな曲は得意なんで。
■あと今回、スティービー・ワンダーのカヴァーも収録してますが。
坂木:みんなスティービー・ワンダー好きで、練習中にそういう話になったので「これ、演ろっか」って感じで。学生の頃から一緒にいるんで、音楽の共通項ってあるじゃないですか。その色濃いのがビートルズとかスティービー・ワンダーなんですね。なので、演りやすかった感じです。
サルーン:そうだね。メンバー全員が尊敬する作曲家ってなると、ワンダー先輩かなって。
■(笑)そうですか。あまり深い意味は無い感じですかね。
サルーン:いや、いつかはカヴァーしたい人リストの中で、かなりトップの方で、10何年ランキングされ続けてた先輩なんで。
■では、満を持してやったと。
坂木:ただ、スティービー・ワンダー好きだけど、難しいじゃないですか(笑)。これ大丈夫かなって不安だったんですけど、歌ってみたら、結構合ってるよって、後押しもあり。
サルーン:またこの曲が、結構危険な曲でもあるんですよ。名曲で、色んな所に使われたりするんで。でも、とりあえず演ってみたら、いけそうな感じだったっていう。
■いや、良かったですよ。みんなが知ってる曲を、こういうアレンジでやるって、やっぱり意義があったなと。
サルーン:“SIR DUKE”を演るってなった時、こういうアレンジをしたかったとこがあったんですよね。今回、こういう感じでできるんじゃないかっていうのはあって。
坂木:珍しくサルーンがリズムトラックを完璧に作ってきて、ベースまで入ってて、おおできてる!って。
サルーン:しかも、珍しく自分でコピーしてそれを打ち込んで、ベースラインも作ったのは初めて。その時、レコーディングに向けてマコキとか忙しそうだったから。
坂木:めちゃくちゃ忙しかった。
サルーン:レコーディングに向けてスタジオで演ってみた時、ドラムとベースの細かいとこ詰めてたら、そのくらいで時間切れになったんですよ。だから大枠のドラムベースと歌は大体やることは決まってたんですけど、ギターが何をするか決まってない時に、ドラムを録り出したので、マコキが忙しかったんですよ。
坂木:まず、いつもプリプロをするんですけど、今回、プリプロ最後まで終わらなくって、2〜3曲残った状態だったので。
サルーン:その前後くらいに“SIR DUKE”は「俺、作ってくるよー」って言って、頑張ったっていう。
■バンドらしい、いい話ですね。
サルーン:久々に真面目に音を作って録りましたね。
坂木:だから“SIR DUKE”もベースとドラムだけ決まってたけどギターどうしようっていう状態で。他の曲もほとんどそうなんですけど、その後に家でアレンジして、コーラスとかもギターも全部家でやって。なので、今回やり方がかなり変わってましたね。そういうやり方になったのも大きくて、ギターのアレンジが入る前に、リズムのアレンジだけで完結できる構成にしたんです。それだけで成り立つような。
サルーン:ベースとドラムとメインヴォーカルだけで成り立つっていうか。その状態で、じゃあ、ギターどうすんの?どうすんの?
坂木:ああ、うるさい!うるさい!って(笑)。
■レコーディングで色々やっても、ライブでは武正君がいるから、再現もできるますしね。
坂木:そういうことですね。
サルーン:レコーディングでもソロは(KEYTALKの小野)武正が弾いてるんで。バッキング・ギターはマコキが弾いて、そこで「先生一発、凄いのをお願いします」ってソロだけ弾いてもらうのを結構やりました。彼は何でもできるんですよ。
坂木:確かに自由度が上がった。例えば、ライブで僕がこういうリズムのギター弾きながら歌えるかな?って考えたりしてたのを、全く考えずにギターフレーズを入れられて、かなり自由にやった感じですね。
サルーン:ソロとかギャンと一発弾いてくれっていうのは、マコキにはできないものを持ってるというか、勢いみたいな面で、技術的な面もそうなんですけど。
■KEYTALK自体がそういうバンドなので、凄く合ってると思いましたね。
坂木:そうですね。技術が凄くしっかりしてるんで。俺らしっかりしてないんですけど(笑)。
サルーン:武正は理論的な裏付けがあって技術があるタイプの俺らとは逆の感じの人間なんで。
■で、アルバムタイトルが『SEE』ですが。
坂木:4枚目だからです(笑)。前回も3枚目だから『SUN』だったし。
■ああ、そういうことなんですね。
サルーン:次のアルバムタイトルどうしようか、迷うね。
坂木:本当だね、難しいね。
サルーン:まぁだいたい分かると思うんですけど。
■もう決まってるんですか?
坂木:『GO』。
■ああ、ですね。『GO』しかないですね(笑)。
サルーン:そこをなんか変えたいんですけどね。
■では改めて、アルバムができての達成感はどうですか?自分達なりの評価として。
坂木:今までで一番いいと思います。そうじゃないと意味無いとは思いますし。
サルーン:今までで一番いいのができたと思ってますけど、ぶっちゃけ、休止している時は、もうやんねーのかなって思ってたんで。復帰できたってことで、今回出して、また次を出したい気持ちは凄くありますね。別に今回に内容に不満だとかじゃなくて、次やったら、更にいいのできるじゃないかなって気持ちはありますね。
■では、今後の展望を教えてください。
坂木:更にいいものを作るだけ(笑)。もう一個バンド始めた事によって、曲の行き先が増えたので、今はナッヂとSCOTT GOES FORの方に書いたりしてて、多分、それも影響してくるんでしょうね。もしかしたら偏ってしまうかもしれないし、今までナッヂに持っていった曲をスコットに持ってってしまい、今回のトラックで言うと“トンネル”みたいなしょぼいトラックばかりになる可能性もある(笑)。
■まぁこれはワン・クッションとして。
坂木:クッションしかなくなっちゃう(笑)。
サルーン:その恐れはある。(笑)
■それなら、そういうコンセプトのアルバムって言えるじゃないですか。
坂木:そうっすね。それはそれで興味があるので、何か面白おかしく音楽ができればいいなとは思ってます。
■最後にお二人にとって、音楽を続けることとは、どういうことですか?バンドを続けるでもいいですけど。
サルーン:バンドって自分達にとって、仕事ともちょっと違うし、純粋な趣味でもない。好きでやってる事なんだけど義務的な部分もあって。休止して、そこまでバンドをやりたかったのかな?って、休止中はそう思ってたんです。俺は休止してた時期、音楽活動から足を洗おうかなって思ってた時期があったけど、復帰したら、やっぱり楽しいし、バンドやりたかったんだなって思うことがありましたね。
坂木:日常的なことなので、特に何とも思わなくなっちゃてる。人生の半分バンドやってるし、タバコ吸ってる期間と同じくらいだから。タバコ吸ってる人も日常的に吸うけど、それと同じように当たり前というか、音楽やってない人からしてみたら珍しいことかもしれないけど、自分にとっては別に珍しいことでもないし。使命って大袈裟なものでもないんだけど、やんなくちゃいけない事というか。これやんないと、あまり生きている意味はないかなっていう。
Interview & Text : 田代 洋一
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10/28(fri) 下北沢SHELTER
『SHELTER20周年とNUDGE'EM ALL「SEE」発売を祝うKOGA RECORDS NIGHT 2011』
with:Treeberrys/CLANDESTINE/SCOTT GOES FOR
DJ:HOLLIE/有休大澤慎太郎/どんぐりAKFUCKINA/URANOK39
後説&乾杯:KOGA
11/3(thu・祝)埼玉 熊谷BLUE FOREST
『MORTAR RECORD STORE presents“iGO & NUDGE'EM ALL レコ発”』
with:iGO
11/6(sun) 栃木 宇都宮KENT
11/13(sun) 高円寺HIGH
『NUDGE'EM ALL ワンマンライブ』
※来場者にプレゼント有り!
11/19(sat) 北海道 旭川casino drive
11/20(sun) 北海道 札幌HALL SPIRITUAL ROUNGE
12/3(sat) 宮城 仙台FLYING STUDIO
その他、詳細は http://www.nudgeemall.com/ にて |
『SEE』
Now On Sale
Grooovie Drunker Records
KOCA-66 |
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