|
ジャパニーズ エフェクティブ アカペラを掲げる
5MC+NO DJ“SMELLMAN”攻めのアルバム!
04年、アカペラグループ「チン☆パラ」解散後、元メンバーが中心となり結成。エフェクターを使った新しいアカペラに挑戦している「スメルマン」。ボーカル、コーラス×2、ベースボーカル、ボイスパーカッションの5人からなる。ロックを軸に様々な音楽性が窺える。昨年のフルアルバム『SMELLMAN』に続き、7曲入りの2ndアルバムが到着!
■前身の「チン☆パラ」が04年に解散した後、SMELLMANが始動しますが、07年にムトウさんが加入した理由は?
ムトウ:普通のアカペラ・グループと違って、やろうとしてることが面白かったのでいいなぁと思って。
ハヤシ:アカペラって一般にコーラスを合わせて綺麗にしてく音楽だと思うんですが、個性は埋もれていってしまうんです。アカペラなんだけどそれぞれ個性が出つつ面白い混じり方はできないかと模索している中で、彼が入ったら絶対広がるなと。
■5人とも個性ありますが、それぞれの音楽的ルーツは?
ムトウ:親の影響で尾崎豊を聴いて音楽をやりたいと思って。そこから人柄が出るような歌い方が好きになったんです。
ハヤシ:僕は最初、小4くらいの時にXを聴いて、これはヤバい!って。そこから、メタリカとかパンテラだったりメタルが凄く好きになって。僕はアカペラ始めた時、この手法でXみたいなことをやりたかったんですよ、強引に(笑)。今ウチのアカペラはそこまで持っていけたつもりです。メタルだけではなくて、ヒップホップ、オペラ、ドゥーワップとかの引っかかった部分を、自分の感覚でチョイスして自分の引き出しでアウトプットする、って作業をずっとやってますね。色々混ざって生まれるものが好きですね。
■それがバンドに向かえば分かりやすいですけど、そうじゃないのがまた複雑というか(笑)、アカペラ・グループでそういう事をやる発想があまりないと思うので。
ハヤシ:凄く面倒な事をやってますね(笑)。楽器でやればいいところを、わざわざ声を使ってやっていて。でも「楽器には負けるわ」って感じは、まあないですね。
■SMELLMANのライヴを観ると、おおっ!って思わせる大道芸人的なインパクトがあって、曲もJ-POPとしても聴けますが、完成度が高いだけに、何も知らないでCDで聴いた人が、全て声だけでやってると思えなくて、普通に演奏してると思われる可能性もあって。そこが裏目に出てしまうような。
ハヤシ:そこが難しかったりしますけどね。最近は変な話、わざと声っぽい感じを入れてたりもしてます(笑)。
■エレクトリック・コーラスの相川さんが特徴ありますね。ギターやキーボードの上モノな音だと思いますが、そこが「エフェクティブ アカペラ」という部分ですよね。
ハヤシ:一番目立つ部分ですね。
■あれは、どういうエフェクトをかけてるんですか?
ハヤシ:歪みですね。声のニュアンスも出るぐらいの絶妙な歪み。
■ギターのディストーションとか使ってるんですね。
ハヤシ:はい。たまたま家でマイクに歪みをかけたり色々やってたら、面白いかもしれないと。それを発展させた感じですね。声が5個しかないので、どうやって広げるか試行錯誤していく中で、声を歪ませたりピッチシフトさせたりしたのを多重録音していったらあまり聴いた事ない質感で。それで曲のインスピレーションが湧いてきたりもあって。
■今年、前の木村さんが辞めて吉谷さんが加入して、ライヴでの雰囲気も変わりましたよね。
ハヤシ:フロント3人が、それぞれタイプの違うヴォーカリストって感じで3色になったので、前よりさらに面白くなりましたね。
■今作の前に『D.D.T e.p』を出しましたが、タイトル曲とかも完成度高いですが、やっぱり気になったのがマキシマム ザ ホルモンの“ロッキンポ殺し”のカヴァーですね。
ハヤシ:メンバーみんな好きなんですけど、ベースの中島君が「これやりてぇ」ってずっと言ってたんで、じゃあ、やるか!って(笑)。原曲の感じの解釈でまんまやると敵わないのは当然なので、スメルマン流の解釈でちょっとラフでスタイリッシュめなフォーマットに落とし込んだ感じですね。
■そして今作、2ndアルバムですが、元々、こういう「攻めのアルバム」を作ろうと話し合ったりしたんですか?
ムトウ:前作はそれまでの集大成的な部分もあって色んなタイプの曲が集まって、少し雑多な感じが出ていたけど。今回は新しいメンバーも入って、自分達の進むべき道を明確にしたコンセプトをもって創りたくて。やっぱり手法は武器なんだけど、その中でカッコよくて面白いってのを全面に出した作品にしようって話しましたね。
■タイトルも『Wao!!!!!』で、アゲめの曲をってことで、1〜3曲目は特に勢いが感じられます。メタリカのカヴァーもあって、よりロックな印象を受けました。2、3曲目が英詞なのは、英詞を打ち出したかったんですかね?
ハヤシ:これは自然に英詞がついた感じです。日本語だとリリックは凄く入りやすいですけど、それよりざっくりと音像としての印象を残したかったというコンセプトはありました。
■あまり意味も持たせないほうがいいってことですか?
ハヤシ:まあそういう感じです。ライヴでも、アカペラの手法を見せたいのか日本語のリリックを伝えたいのか中途半端に見えかねない時期があったので。ぱっと音像として伝えた方が「あのベースがシブイ」「このリズムがいい」とか。今はそっちかなと思って。僕も洋楽を聴く時はリリックの意味とかすぐにわからんし。それでもぱっと単純にカッコいいと思うものが、まあ良いですよね。
■そういう意味でも洋楽のロックっぽいですね。特に1〜3曲目の流れるような感じはこれでひとつみたいな。
ハヤシ:今回はわざとタイトな流れにしたんです。メタリカの“MASTER OF PUPPETS”も元は8分くらいあるんですけど、ガッってくるところだけを抽出して、自分らのアレンジに落とし込んだ。このカヴァーはいつかやりたかったんです。当時から凄く好きでしたけど、カヴァーしてみてやっぱり凄い曲だなと。デモ作りで初めてこの曲を歌ってみましたけど、メロの良さにも驚いて。解析したら色々と発見もありましたね。
■“S.A.K.EU”ですが、さっきCDだと声だけでやってるか分かりづらいって話をしましたが、この曲は生っぽい音ですね。特にベースが。息づかいも聞こえるほど生々しくて。
ハヤシ:ベースの音作りは気を遣いましたね。まだまだ研究しようがあるんですけど、ベースを声でやってるっていうのを、今作は特にフィーチャーさせました。
■“LIVE HOUSE”はライヴハウスでの思いが詰まってますね。
ムトウ:僕達のライヴに臨む意思というか、メッセージもありつつ、強い感じですよね。
■「CDが売れない時代だって〜」の部分とかですね。
ハヤシ:それでもステージに立ってるのは何でなんだろう?って。僕らはそこで夢が見たくてステージに立ってるし、お客さんも非日常や感動、痛みの共有だったり何かしらを求めてその場にいると思うし。対バン同士、接点が無かったりしても同じような思いでいるはずだし。そこで繋がっていったら幸せだなっていう。
■最後の“TONIGHT”は聴きやすい歌モノですが、こういう曲もちゃんとあって。僕は凄くいいなと思いました。今回のアルバムでは浮いてる感じしましたけど。
ハヤシ:この中ではメロディが一番立った曲だし、歌モノですね。あとは今回、通してコンパクトなアルバムにしたかったんです。
■7曲でSMELLMANの特徴が分かるようにしたかったんですね。今作を、どんな人にどう聴いてもらいたいですか?
ハヤシ:面白い音を探してる人に聴いてもらいたいですね。
■最後に今後の展望をお願いします。
ムトウ:SMELLMANでやってる音楽が広がって、カッコいいなって思ってくれる人が増えてくれれば。個人的には男のファンがたくさん増えたらいいなって思います(笑)。
ハヤシ:認められたいですね、それだけです。面白いことをやってる自負はあるので、早く色んな人に観てもらいたいです。
Interview & Text : 田代 洋一
 |

09/17(土) 渋谷RUIDO K2
【S.M.L.A.C.P NIGHT 2011 vol.4】
09/28(水) 吉祥寺PlanetK
【Timeless Melody】
11/19(土) 代官山UNIT(ワンマン)
【S.M.L.A.C.P NIGHT THE FINAL】
www.smellman.com
|
『Wao!!!!!』
9/21 Release
BIGPINK RECORDS
DQC-764 |
(※新しいウインドウが開きます) |