SKAFUNK 対談(宮崎洋一×高畠俊太郎)


デビュー20周年! 再結成ライブを10月に行うSKAFUNK!
宮崎洋一(SKAFUNK)と高畠俊太郎(当時ULTRA POP)の対談が実現!

 

 1988年にデビューしたSKAFUNK(スカンク)がデビュー20周年に際し、再結成ライヴを行う。SKAFUNKはヴォーカル宮崎洋一(当時は幼一)の呼びかけで集まった4人組で、1992年まで活動していた。ギタリストに元JUDY AND MARY、ROBO+SのTAKUYAも在籍。洋一は後にanalers等で活躍。楽曲はポップながら、演奏スタイルはステージ狭しと暴れ回るアグレッシヴなもので、コアな音楽ファンを中心に現在も語り継がれている。2001年10周年を記念し行われた一度だけの復活ライヴは僅か15分でチケットが完売した。そして今回、再びメンバーが集まった。(Vo:宮崎洋一/G:TAKUYA/B:立川/Dr:三池徹)。また10年ぶりの再結成ライヴのタイミングで、キャプテンレコード時代の音源2枚+α、さらに当時の映像を収録したDVD付きでウルトラヴァイブ再発される(10/19発売、10/9会場先行発売)。
  今回、SKAFUNKの宮崎洋一と、当時ULTRA POPとして対バンもやった仲でもある高畠俊太郎による対談が実現! 過去から現在、未来も見据えた対談となった。


あの頃は疲れてたんじゃないのかな。若いくせして

■SKAFUNKの結成は1988年ですが、どんな感じで始まったんですか?
宮崎:
別なバンドをやってた時に、対バンしたバンドと合体してできたバンドなんですよ。
■バンド名の由来は?
宮崎:
バンド名はやめたメンバーが決めたんで、僕はあまり関与していなくて(笑)。
■SKAFUNKという名前どおりSKAとFUNKを合わせたようなニューウェーブ・バンドというのを目指して始まったじゃないですか?
宮崎:
いや、全然。曲を作ってた人がそういうのが好きで、僕とかスカは好きなほうだけど、どっちかと言うとパンクとかが好きで、ファンクに至ってはあまり好きではなくて(笑)。
■FUNKって入ってるのは他のメンバーの意向だったんですね。
宮崎:
だから僕の言い訳としては、だから×(↑)してんじゃんって。
■あ、そういう意味があったんですね。
宮崎:
いや、そういう意味じゃないですけどね。全部後づけで(笑)。
■では、洋一さんの音楽的なルーツとしては?
宮崎:
パンクやニューウェーブが好きで。まぁ僕の中ではパンクもニューウェーブも一緒なんやけどね。
■それは幾つぐらいの話ですか?
宮崎:
中学2年から3年ぐらいかな。30年ぐらい前になりますね。
■音楽をやろうって目覚める頃ですかね?
宮崎:
最初はハードロックが好きで。その頃、ギターを買ったんだけど、難しくてできないから、すぐやめたら、ちょうどパンクを知って。「これならできるんじゃないか」と思って始めたよね。
■ところで、僕はオムニバス『PANIC PARADISE』でSKAFUNKを知ったんですけど。ただ、アルバムは当時は聴いてませんでした……すみません。
宮崎:
まぁ4年ぐらいしかやってないし。だから、俊太郎たち(ULTRA POP)とツアー廻った後、すぐ解散してるんじゃない。
高畠:俺とかULTRA POPのメジャー・デビューは94年だから、それより前ってことだね。
宮崎:91年?92年?
■SKAFUNKとULTRA POPでどれぐらいツアーを廻ったんですか?
高畠:
いやぁ、覚えてない(苦笑)。名古屋と大阪ぐらいかな?
宮崎:うん。名古屋と大阪はやってる。東京でやったんだろうか?
高畠:(笑)覚えてないなぁ。そのくらいの頃って、消えてんだよね。
■何か記録は残ってないんですか?
宮崎:
何もない。だから今回、SKAFUNKのホームページを作るのに、自分らがいつ結成したか? いつライヴをやったかも分かんなくて……。
■ライヴは結構な数やってたんですよね?
宮崎:
ライヴは凄くやってた。ワンマンだけはバンド・プロフィールに入れたかったから、盤を見れば発売日が書いてあるんで、この頃出ているなら、この頃にライヴをやってるだろうと(笑)、かなりアバウトな感じで。だから、日付とか間違ってますよ(笑)。
高畠:自分達よりも(ULTRA POPのベース)トモが覚えてるよ(笑)。
■それはなんで?
高畠:
トモは酒飲まないから、昔のことをほとんど覚えてる(笑)。記憶の量が倍以上あるね。俺とか高校の頃からトモとずっと一緒だから「あの時、お前はああ言った」ってことまで覚えてる(笑)。
■ちなみに、SKAFUNKとULTRA POPはどういうふうに繋がったんですか?
宮崎:
俊太郎んとこのマネージャーが知り合いで。ツアー一緒にやらない?って言われたんだと思う。
高畠:あれ?事務所が一緒だったんじゃないっけ?
宮崎:事務所は違うよ(笑)。うち、キティじゃないもん。
高畠:え、事務所違うんだっけ!? 俺、ずっと一緒の事務所だと思ってた。
■20年目の真実(笑)。
高畠:
俺、完全に事務所の兄さんバンドだと思ってた。 じゃあ、マネージャーの北島さんの繋がりだね。
■北島さんはレピッシュがデビューした頃のマネージャーですから、つまりレピッシュ周りの繋がりでもあると。SKAFUNKは杉本恭一(当時は杉本狂一)さんにプロデュースしてもらったんですよね?
宮崎:
インディー盤の2枚目『ルール・オブ・パーティ』をやってもらって。そこでの名前は、適当な名前になってますけどね(笑)。
■あ、杉本狂一のクレジットはなかったと。
宮崎:
なかったですね。まぁフザけて。その話を10年ぐらい前にした時に「なんで、そんなことやっだろ!? 意味が分からん」って言ってた(笑)。俺も意味が分からんと思った。
■まぁ悪ノリみたいなもんですかね。
宮崎:
ですねぇ(笑)。悪ノリだけど、ほんとに意味が無い。
■その当時、恭一さんは誰か他にプロデュースやったりしてたんですか?
宮崎:
やってないんじゃないですか。SKAFUNKが初めてじゃないですかね。
■ULTRA POPはレピッシュとはどういう関係でしたっけ?
高畠:
北島さんがULTRA POPのマネージャーで、レピッシュとは同じ事務所の先輩・後輩。
■で、SKAFUNKとULTRA POPは、その頃からの仲だと。
宮崎:
ただ、俺とかSKAFUNKの後(表立った音楽活動は)やってなかったから。アナラーズやって、杉本恭一&The Dominatorsやって、それで対バンしたのが久しぶりだもんね。
高畠:そうだね。その間、共通の知り合いから話は聞いてたけど。
■そもそもSKAFUNKはメジャーデビューしてこれからって時に、なぜ、解散したんですか?
宮崎:
なんでかな? 少し前の別なインタビューの時に分かったのが、メンバーで意見が合わないよね(笑)。一番有力な説が、キーボードがやめるって言い出したから「じゃあ、やめるか」って理由。そうだったんだ!?って。もちろんやめる時に俺が「どうする?やめる?」ってみんなと話したのは覚えてるけど、なぜ、そうなったかは覚えてなくて。俺は「もういいかな」ってなったと思うんだけど……なぜ「もういいかな」ってなったかは分かんない。別にメンバー同士で喧嘩したとかじゃないんで、その後もずっと仲いいし。
高畠:じゃあ、なんでだったんだろうね?
宮崎:まぁ、あの頃は疲れてたんじゃないのかな。若いくせして(笑)。解散当時が24〜25歳ぐらいだけど。
■なかでもTAKUYAさんは相当若いですね。
宮崎:
若い。19の時、入ってるから。
■ライヴをかなりの本数やってたようですが、やってた当時の充実感や達成感としては?
宮崎:
「このライヴは良かった!」ってライヴは何本かやってる。でもそれが数本なんよね(笑)。意外と良いライヴをやってるはずだけど、特別良かったのぐらいしか印象残ってなくて……結成して1年後ぐらいに、代々木のチョコレート・シティでやった、最初にやったワンマンは良かった。
高畠:あ、俺もULTRA POPの初ワンマンってチョコレート・シティだったわ(笑)。
宮崎:250人ぐらいで、ちょうどよかったんだよね(笑)。それ以外でいいライヴって、あまり覚えてない(苦笑)。
■それは平均的にいいライヴをやってたのもあるからじゃないですか?
宮崎:
アナラーズになってからは、昔の反省から、ライヴはちゃんとやるもんだっていうのは思ってやってる(笑)。SKAFUNKの時はかわいそうなぐらい、つまんないライヴもやったから(苦笑)。昔、ULTRA POPと大阪でやった時、杉本さんが観に来てて、俺に普通に「死ね」って(一同笑)。「面白くねぇライヴするなぁ、やる気なかったやろ?」って。
高畠:へー、そんなだったんだ。全然覚えてないや。
宮崎:アベレージが悪いバッターと一緒。
■たまにホームランを打つような?
宮崎:
たまに打つ。でも年間で1本ぐらいしか打てない。
■ライヴを年間100ぐらいやってたそうですが。
高畠:
そんなやってたんだ!
宮崎:もう2年目から100本以上やってた。最後の年以外は。大きいツアーを年に2回ぐらい。関東はしょっちゅう。だって、ロフトに1週間で3回も出たことあるもん(笑)。
■東京のホームはロフトだったんですね?
宮崎:
ロフトです。わがままばっかり言ってた。野音でやった〈ロフトサーキット〉の出順とか「俺の出番はここかな」って(一同笑)。それは俺が唯一体験した野音だけど、ライヴ中に夜になる頃にやってみたくて、その時間に組んだんだけど、巻きやがったの(笑)。結局、終わる頃に夕陽になった。でも、それは確かいいライヴができた。

途中からバンドが勝手に転がり出して。そのスピードに追いつくのが、精一杯だった

■当時、SKAFUNKはいわゆるバンドブームの渦中にいましたが、バンドブームはどういう印象を持ってます?
宮崎:
バンドブームと言うより、イカ天ブームと言うほうが正解なんじゃないかな。その後のほうがバンド自体は増えてんだよね。
■イカ天(いかすバンド天国)は出てないですよね?
宮崎:
出てない。当時は多分、気にしてたんだろうけど、そんな大袈裟には気にしてなかったんじゃないかな。凄いイライラしてたら、もっと覚えてるだろうから(笑)。
高畠:「へー、そうなんだ」って感じだったよね。ブームみたいに言われてたけど、俺たちイカ天に出るつもりとか全くなかったし、その恩恵みたいなのがある気も全然しなかったし。蚊帳の外で盛り上がってたというか、自分達が蚊帳の外だったのか、あまり渦中にいる気はしなかったね。
■でも、周りがうるさいと気になるじゃないですか。
宮崎:
対バンでイカ天に出たバンドが出ると、やっぱイライラした。
高畠:そうだ。イカ天に出たバンドは、もうその時点でダサいっていう感じはしてたな。
宮崎:テレビに出てすぐだと、異様に動員力が凄まじくて。それで調子に乗ってるのがいっぱいいたから、そういうのはイライラしたね。
■でも当時、例えばイカ天に出たら、状況は変わったかもしれないですよね?
宮崎:
ずっと誘われてたよ。最初「ライヴハウス推薦のバンドが出て、音楽シーンを盛り上げる番組ができます」ってふれ込みだったから。その時に「出てくれない?」って言われたけど、見てから決めようと。見たら審査してたから。俺は審査なんかされたくないから出ないって決めた。その後、あの番組の人気が下がった時に、また誘われたけど。
■その時も断ったんですね?
宮崎:
うん、出たくなかったもん(笑)。
■そこはこだわりを貫いたわけですね。
宮崎:
貫くっていうか、自信なかったんじゃない(笑)。まぁカッコ悪いと判断しただけの話だよ。でも、今は別に出ても良かったんじゃないかって思うよ(一同笑)。そんなもん、どっちでも。
■SKAFUNKって掴みどころの無いバンドだったと思うんですよ。マニアックな感じもしつつ、言葉悪いですけどチャラい感じのイメージもある、どっちつかずな印象が当時、あったんですよ。
宮崎:
うん、雑なバンドですよ(一同笑)。
■色んな方向に行けたと思うんですが……洋一さんがリーダーで引っぱってたんですよね?
宮崎:
一応、リーダーで引っぱってたけど、あまり正しい方向には導いてないかな(苦笑)。
■でも何かを目指して、ステップアップしていったんですよね?
宮崎:
多分、してるようでしてなくて、途中からバンドが勝手に転がり出しちゃって。そのスピードに自分たちが追いついて行くのが、精一杯だったんじゃないかな。――あと2枚作ってやめるつもりだったけど。
■メジャーでアルバムを2枚ですね。
宮崎:
でも、その前にクビになったし。
■当時、メジャーでデビューするって、少なくとも3枚ぐらいは出す契約ですよね。
高畠:
ショットの契約で1枚って時代じゃないもんね。
宮崎:3年契約だったよね。でも1年で切られちゃったよ。
高畠:まぁ俺なんかもメジャーで1枚しか出してないよ(笑)。
宮崎:あれ、ULTRA POPそうなの? あ、解散したからか。
■SKAFUNKもULTRA POPも、ようやく軌道に乗ったかと思われた時だっただけに。
宮崎:
そう、やっとね。そこに行くまでメンバー・チェンジも凄かったからね。別にメンバーが変わったから何?ってぐらいの時もあって(苦笑)。もちろんメンバー・チェンジとか無いにこしたことはないけど。
■でも、それは理想を求めて、そういう決断をしたわけですね。
宮崎:
いや、理想を求めるなんてことじゃなくて(笑)、もっとレベルの低い、小さい理由でイラっとして「お前とはやんねぇ!」って理由。
高畠:でもそれって、どっちがだと思うんだよね。ひとつのバンド名で、メンバーを入れ替えてもやってく人もいるし。俺が今「高畠俊太郎BAND」って名義でやってるのは、ULTRA POPの曲を演ってても、これはULTRA POPじゃねぇよって感じがして、俺はそういうタイプの人間で。それと、新しいバンド名を付けちゃったら、この年齢だと、ここからメンバーがいつまで続けられるか分かんないからさ。メンバー替わる度にバンド名を変えるのも嫌だなってことで、ソロ名義の名前にしてて。そこの違いだと思う。でもひとつのバンド名でずっとやってるほうが分かりやすいよね。
■俊太郎さんはPOINTERやAUTO PILOTなどをやって、色々と経てますからね。
高畠:
経てますからね(笑)。ほんと分かりづらいんだよ。
宮崎:まぁメンバーは替わらないに越したことはないよね。いちいち曲を覚えてもらうのも面倒だし。
高畠:メンバー1人替わると、ほんと違うもんね。
■SKAFUNKは今回、再結成するメンバーは?
宮崎:
一番最後のメンバーです。
■オリジナル・メンバーは洋一さんとドラムの2人だけですね。10年前に一回、再結成のライヴをやった時のメンバーは?
宮崎:
その時はキーボードもいて。今回、キーボードはサポートを入れてやるんですけど。MAGUMI&THE BREATHLESSの方にお願いしてやってもらうんです。
■その10年前の再結成はシェルターで一夜限りでしたが、それはなんでやろうと思ったんですか?
宮崎:
それは上田ケンジとTAKUYAとかと飲んでる時に、TAKUYAがそういうことを言い出したのかな。で、上田くんが「やれ!」って後押ししてくれて、じゃあ、やろうかって(笑)。
■TAKUYAさんとはその頃も頻繁に会ってたんですか?
宮崎:
頻繁には会ってない。ジュディマリがあって、凄く忙しい時代だから。たまに会ってたぐらい。
■実際、ライヴをやってみて、どうでした?
宮崎:
キツかった。ライヴの内容は覚えてないけど、凄くがんばってやったのは覚えてる(笑)。
■チケットは即完したらしいですね。
宮崎:
それはもうやる前から分かってて。ジュディマリがちょうど解散した年で、TAKUYAは解散後初めてのライヴだったから。売り切れるどころか、(下北沢)シェルターでやる必要があるのか?って(笑)。TAKUYAに「なんで、シェルターでやるの?」って聞いたら「シェルターのこけら落としをやったじゃないですか」って言われて。その10周年だからっていうのもあって。でも俺、こけら落としやったことすら覚えてなくて(笑)。

とりあえず一回やって……もしかしたら

■10年前の再結成ライヴから10年経って、今回の再結成ですが。
宮崎:
それも2〜3年前からTAKUYAは言ってたみたいで。10年後にもう一回やるって。
■約束していたんですね?
宮崎:
約束っていうか、酔っぱらいの戯言だけどね(笑)。それで今度は俺が(下北沢CLUB)251がいいって言って。
■他のメンバーにも連絡したら、すぐやるって感じだったんですか?
宮崎:
聞いたら、やるって言うから。まぁでも一番大変なのは俺自身。歌ってないから。
■そうですね。恭一さんのバンドでもギターですし。
宮崎:
だって俊太郎、20年近く歌ってなくて歌うって想像つかんやろ?
高畠:そうだねぇ。想像もつかないよね。
宮崎:この10年くらいは全然、歌いたいと思わんかった。
■ご自身で曲を書いたりは?
宮崎:
それは昔からずっとやってて。まぁ曲になる手前ぐらいまでのはあって。
■今回のSKAFUNKのライヴでは新曲もあるんですか?
宮崎:
あります。
高畠:おー、新曲やるの!? へー、いいね。
宮崎:新たに書き下ろしのもあったり、発表してない曲もやったり。
■では、一回きりではなく次もあったりは?
宮崎:
とりあえず一回やって……もしかしたら。
高畠:あ、そうなんだ! まぁやってみないと分からないとこもあるだろうけど、続けていく意志があるか、ないかで随分違うからさ。
宮崎:一応、あるけど。やって「これはちょっと」って自分で思う可能性もあるわけじゃない(笑)。
高畠:10年前の時は、それ一回きりだったの?
宮崎:うん。
■メンバーの心持ちも微妙に変わってきたんですかね?
宮崎:
10年前にやって、また次に10年後にやるってなると、まず生きてる自信が無い(笑)。だから一回だけに限らなくてもいいのかなって気もして。一回やってからじゃないとなんとも言えないけどね。
高畠:でも今回、その後に続けるっていう意志があると、ないではやっぱり全然違うよね。
宮崎:続けると言ったとしても、周りが「やめな」って言うかもしれないし(一同笑)。例えば251でライヴ終わって、俺が「今日、どうだったんだろ?」って考えながらトイレでウンコしてたとして、そこに俊太郎とトモがションベンしながら「洋一くんのあれは無いねぇ、終わってるよね」とか言われたら(一同笑)、思わず咳もできないよ(笑)。
高畠:ハハハ(笑)、なんでそういうことをすぐ考えられるかな。
■じゃあ、10月の251でのライヴの後は、みんな本音を言うようにしたほうがいいですね。
宮崎:
いや、人間は本音を言うと、あまりロクなことにならないんで(笑)。
■まぁでも、そういう反応も踏まえて、新曲を書き下ろしたわけですもんね。
宮崎:
うん……ライヴをやることが決まって、多少は何かをしたいってことで、曲を。
■配信も決定したようですね。
宮崎:
決定っていうか、まだ録音している途中で。作業が終わりさえすれば、配信するつもりです。
■制作が結構、押しているようですね。
宮崎:
そうなんですよ。いつになるんだろ?
■それが配信シングルみたいな形で出されると。
宮崎:
1曲だけ。今はダビングの最中。
高畠:曲も歌詞も洋一くんが作ってんの?
宮崎:曲はTAKUYA。歌詞は俺、けど歌詞も半分TAKUYAかな。なんかTAKUYAが厳しくてね(笑)。歌詞のOKが出なくて。
高畠:でもそれは楽しみだな。歌詞は日本語でしょ?
宮崎:もちろん。
高畠:ずっと歌詞を書いて歌ってきてない人が、新しい曲を日本語で作って、それを歌うっていう勇気ってなかなかだからさ。みんな英語とかに逃げちゃうからね。
宮崎:ああ、俺ね、英語嫌いでさ。チョコレートとか日本語英語みたいなのならいいんだけど。俺は英語の歌詞は苦手だし嫌い。人が使うのは平気なんだけど。今はできるだけ日本語にしたいかな。覚えらんないしね(笑)。
■いや、日本語のほうがカッコいいですよ。
高畠:
大人が作る日本語の歌だからさ、それは興味があるよね。
宮崎:でも多分、大人じゃないよ(笑)。
高畠:それも含めてさ。この歳で、この感じで、この歌詞なんだ!みたいなところは面白いじゃない。
宮崎:前、TAKUYAに「詞を書いてくださいよ」って言われて、俺的にはちょっと甘ったるい詞も書こうかなって頭にあったのね。それは鼻っから否定されたもんね(一同笑)、「そんなのはどうでもいい」「昔のような詞を書いてくださいよ」って言われて、でも「あれ、頭悪ぃじゃん」って。自分で見て、ほんと頭悪いって思うから。
高畠:それは自分も、ほんとそう。昔のやつ見たら、バカじゃない!って思う(笑)。
■でも、昔の曲を歌う分には苦じゃないですよね?
宮崎:
苦ではない。まぁ苦になるぐらいならやらない(笑)。
■俊太郎さんもここ数年は、昔の曲を歌ってますもんね。
高畠:
ULTRA POPの曲はソロで歌い出すまでは、全く歌ってなかったんだよ。POINTERとAUTO PILOTの時期は。ソロになってULTRA POPの曲も歌ってみようと思って……最初は凄く照れくさいし、恥ずかしい感じだったけど、今は自然というか、結局変わってないし。
■根本的な部分がですね。
高畠:
うん。
宮崎:俊太郎はでも、文学的な部分があるから大丈夫だよ。俺とか本当にただのバカだから。
高畠:でも逆にそのほうが難しいじゃない。ある程度、歳いってからだと。そういうのが作りたいのに、歌詞とかに意味が出来てきちゃってさ。意味が必要無い歌詞とかがカッコいいなと思うけど、なかなか作れなかったりするんだよね。
■なんかシュールな歌詞みたいな?
高畠:
意味が無いような、ちょうどいい感じの歌詞。そういうの作れる人って、ほんとセンスあると思うな。
宮崎:今回、詞を書いてって言われたけど、自分の中では水戸(華之介)さんに頼もうかなって(一同笑)。俺、水戸さんの詞が好きだから、お願いしようかなと。それをポロッと言ったら、TAKUYAに冷たい顔で「なんで?」って(笑)。だから「いやいや、冗談だけど」って(笑)。
■なんか、いい話ですね。今回、10月のライヴはSKAFUNKとULTRA POPが出ますが、他には?
宮崎:
まだ決まってなくて。一応、3バンドでやる予定ですけど。今回、俊太郎に無理矢理お願いして、ULTRA POPって名前を出してやってくれと。
■それは結構、レアですもんね。
高畠:
ULTRA POPの曲を中心にライヴは演ろうと思ってる。メンバーはいつもと変わらないんだけどさ。
宮崎:“TIME”はやってほしい。
高畠:もう言われた通りにやりますよ(笑)、お祝いですから。
■それと、アルバムの再発が決定したようですね。
宮崎:
キャプテンの頃に出した2枚のアルバムが1枚になって、オムニバスの曲と、もう1曲ぐらい入れて。もう1曲未発表曲を、ビデオに入ってた曲だと思う。
■それはいつ、どこから出るんですか?
宮崎:
10月の頭(10/19発売、10/9会場先行発売)、ライヴ直前くらいに。なんか当時の映像のDVDも付けるとか。「恥ずかしい映像とかあったらカットしますけど」って聞かれたけど、「もう恥ずかしいもヘッタクレもないよ」って(一同笑)。ULTRA-VYBEってとこから出してもらえる事になって。
■ずっと再発されてなかったわけですよね。SKAFUNKのCDってインディーズ盤もメジャー盤も、ここ何年か見かけてないですからね。
宮崎:
でも、ワゴンセールの所とかよくあったよ。
■いやいや、そんな言い方(苦笑)。逆にもう無いです。
宮崎:
もうなくなったのかな(笑)。でも確かに、メジャー盤のほうは無い。あれは発売してる枚数がインディーズの頃より少ないから(笑)。
■珍しいですね。
宮崎:
そっちは一回、再発の話は出たけど「できる限りやめてくれ」って言って。なんかジュディマリが売れたから出そうとしたもんだから。
■あー、そういうのが嫌だったと。
宮崎:
でも、今思うと「別に出しとけばよかったじゃん」って(一同笑)。「俺、何言ってたんだろ?」って。それで幾らか入ってくるわけだし(笑)。
■まぁでも、そういうのをちゃんと貫くのはカッコいいですよ。
宮崎:
いや、カッコ悪い。その意地を通せればいいけど、今は全然思ってないから(一同笑)。「出せばいいじゃん!」って。
■じゃあ、その時の気分で決めていたと。
宮崎:
そう、それが常に悪いほうに出てる。
■それが良いか悪いかは分かんないですけどね。
宮崎:
この後、凄く成功したら良かったと思うけど、何で成功するのかも分かんないけど(笑)。今のところ、ずっと間違ってきた。
■でも、今回の再結成で上手く行くと思います。そう、願わずにはいられないです。
宮崎:
多分、人間的にはいい人になったはずだから(笑)。
■その再発もあって、当時から好きだった人含め、ここから広がっていけば面白いですけどね。
宮崎:
そうですね。何かカタチを作れれば。
■ULTRA POPもまた一緒にツアーとかやればいいんじゃないですか?
高畠:
ハハハ(笑)。それ、面白いね。
■今後はコンスタントにやる可能性もあるかもしれないと。
宮崎:
まぁ今回のライヴ次第だけど(笑)。

Interview&Text : 田代 洋一

 

releaseinfo

キャプテンレコード時代に出した音源(2枚+α)が1枚になり、「復刻キャプテン・コレクション」としてウルトラヴァイブより10/19発売決定。10/9より会場先行で発売予定。

liveinfo

『SKAFUNK 20周年anniversaryライブ』
10/9(日)下北沢CLUB251

出演:SKAFUNK/ULTRA POP 50 a.k.a 高畠俊太郎BAND/他
開場17:30/開演18:00
チケット発売中:前売¥4000/当日¥4500(D代別)
※入場時 缶バッチ付き

 

SKAFUNKオフィシャルサイト

高畠俊太郎オフィシャルサイト


 



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