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生きている限り希望はある!“人鳴らす音”をキーワードに、入魂の1stフルアルバム完成!
05年、渋谷・下北沢を中心に活動開始。あらゆる境界線をボーダレスに唄い、奏で、刻む4ピースバンド。精力的にライヴ活動を行い、昨年は3ヶ月連続配信が話題を呼んだ。そして、最新曲“ひとりじゃないよ”から代表曲“世界の真ん中”まで全12曲収録のフルアルバムが遂に到着!
■活動歴は結構長く、音源も何枚か出してますが、まず2006年に、今回と同じTroll musicから。
高倉:『世界の真ん中』っていうマキシを出してます。
■音楽性はだんだん変化していったようですね?
高倉:サウンド的な面では進化して方向性が変わったりしたんですけど、根本にあるものはずっと変わらなくて。だから“世界の真ん中”は今回のアルバムにも入ったし。
■「人を鳴らす音」をキーワードに活動しているようですが、その言葉はどこから出てきたんですか?
高倉:バンドって思想集団だと思ってて。演奏の巧さとか、正直どうでもよかったんですよ。ある思想があって、こういう曲を作りたいってなった時に、音を鳴らす以前に、その人自身が鳴ってくれないと。そこが重要だった。そこで同じ風景を見れたり、俺が作る詞と曲に対して世界を広げてくれるアイデアだったりが凄く大切だなと思うので。
小室:「人を鳴らす」って、松田聖子風に言えば「ビビビ!」ですね……(笑)。僕は体で感じて、それをライヴでメンバーの一番後ろからみんなを支えて、鳴らすぞ!みたいな。
■結構、結束力が強いバンドと言えますね。
高倉:そうだと思ってます。そこが弱かったら僕ら……上手いバンドなら幾らでもいますし。
■去年、3ヶ月連続でシングルを配信リリースしていた時から、今回のアルバムの構想は描いてたんですか?
高倉:そうですね。本当はもう少し早い段階でのリリースで、曲も決まってたんですけど、アルバムのコンセプトが途中で変わったんです。最初は今までのベストと言えるようなものに、シングルをいっぱい入れてって考えてたんですけど、そうじゃなくて、今までと、今と、これからも入れたい欲求が出てきて。そこからまた違う曲をレコーディングしたんで、1年半くらいレコーディングしてましたね。その新曲は“ひとりじゃないよ”と“全部ほしいんです”、“そこに愛を”が最後に録った曲ですね。初期の構想では“あたりまえの創世記”と“ひとりごと”が最新曲だったんですけど。
■震災があって、それ以降に書いた曲もありますか?
高倉:ありますね。それはデカイですね。なんか落ちてた時期があって……自分は東京にいて、電車が不便だったり、家に帰って電気がつかなかったり、ライヴがどんどん潰れたり、ライヴをやる事も不謹慎だとか、やらないのもなんでだ?ってなったり凄く色々考えて。ああなってから、自分がやってる事が凄く浮き彫りにされて。地位だ、名誉だ、社会だって関係無い。そんな時に俺がチャリティーとかをやってもねぇ?って。音楽に力がないのか?って所まで行ったんですけど、考えてみたら音楽じゃなくて、俺に力がないのかと。本当に被災した人達の事を知ってるわけじゃないし、心底悲しい思いになれるか?って、なれないわけで……だから、俺の周りにいる人くらいは笑わせられるくらいの人間であろうと思って。それが広がっていくんじゃないかなって。
■そんな時にリリースの予定があって、そういう曲ができたなら、もちろん入れたいでしょうし。それは、根底の部分を問われている気もします。
高倉:自分っていうのが本当に浮き彫りになりましたね。
■例えば“ひとりごと”の歌詞とか鋭くて、凄く刺さりました。言いたいことが結構あるなって思いましたが。
高倉:小学3年の時の先生が毎日、俺らに詩を覚えさせる先生で、ハマっちゃって、そこから詞を書くようになって。最初に衝撃を受けたのが谷川俊太郎さんの「生きる」って詩ですね。「が」とか「の」が違うだけで、こんなに受け方が違うのかって。日本人が日本人に向けて歌うなら日本語かなって思うし、日本語の強さは大事にしたいですね。
■どの曲も、何かしら引っかかる歌詞があります。また歌詞だけでなく、音作りも凝ってますよね。
高倉:音は、今までライヴ有りきで4人でなんとかしようと頑張ってきたんですが、今回は俺の中で浮かんだ世界観に必要な音は全部入れたくて。同期音を使ったりもして。
■アルバム名の『ワンダーワンダーワンダー』は、どういう意図を込めて付けたんですか?
高倉:ワンダーってスペルが2つあるんですよね。wanderは彷徨い歩くとか自由に歩くって意味で、wonderは驚くとか奇跡とか素晴らしいとかで。震災があって、結論が出るまで彷徨い歩いた時期があって……その後、俺は普通に生活し続ける事が素晴らしいんだと思ったことと、今まで当たり前だと思ってて、素晴らしいと気づけなかったのが不思議だったり。歩く、不思議、素晴らしいっていう3つのキーワードが当てはまったので、3つ並べてカタカナにして。あと、同じ単語を3つ並べるカッコよさみたいなのも。――今まで、ジャケットとかも結構地味だったりしてて、なんかギターロックって、ちょっと陰がなくちゃいけないみたいな、キャラ設定みたいなのがどっかにあったんですけど。
■どこか翳りのある、抽象的なジャケットになりがちな。
高倉:はい。でも今回は生きてる限り希望はある! ガッカリするのは希望があったからでしょ?って。光があれば陰があるって発想じゃなくて、陰があるってことは光があるっていう発想の転換で、ポジティヴになれたというか。
■手のひらに原色まみれのジャケットもかなり鮮烈です。
高倉:僕の手に好きな色の絵の具を垂らして、ガーッてやって作ったんです。幼稚園児がやっても老人がやっても、何が起こるか分からない描き方っていう。
■実際、アルバムが出来上がっての達成感としては?
高倉:初めて自分の作品で泣きそうになりました。今まで想定の範囲内だったところもあって。今回は初見くらいの感覚で聴けた曲もあったし、その瞬間を初めて味わえたなってくらい達成感ある作品ですね。
小室:達成感はハンパないです。車で音楽聴くんですけど、なんか変なとこ気にするんで、あまり音量とかデカくしないんですよ。でも今回、早く他の人に聴いてほしいなって。その気持ちが溢れ出るせいか、窓を開けて音量大きめで車を運転するんですよ(笑)。聴いてほしい!みたいな。
■街を大音量で鳴らしながら走る人の感覚ですね(笑)。
小室:「俺、こんなんだぜっ!」みたいな(笑)。そんな事そうないですよね。何も気にしないで生きてるように見られがちですけど、結構気にして、こじんまりと電車も乗るし。
高倉:そのお前の繊細さアピール、いるの?(一同笑)
■では、jimmyhatを知らない人に向けてCDのアピールを。
小室:流行りの音楽とかがある中で、うちらの良い所って、熱い人間くさいとこで、そういうのを求める人達はいっぱいいると思うんですよ。この作品には「人」って部分が誰よりも詰まっているので、好きになろうが嫌いになろうが構わないんで、とりあえず手にして聴いて下さいって感じですね。
高倉:生きてる人には絶対に届くものが入ってる作品、楽曲だと思うので聴いてほしいです。――昔は誰かのためにって、邪念があったりしたんですけど、結局「その人に笑ってほしい」って思ってる俺のためにやってるんだなって。3月11日後に思ったんですけど「悲しんでる人がいるから励ましてあげよう」じゃなくて、その人が少しでも「ありがとう」ってなってくれたら、俺は嬉しいし、満たされる気持ちがある。結局俺は、それが欲しくてやってるから。
Interview&Text : 田代 洋一
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9/19(月・祝) 下北沢CLUB251
jimmyhat 1st full album『ワンダーワンダーワンダー』Release event! jimmyhat presents“SATORI MOVEMENT vol.15”
全国ツアーは17公演予定。
ツアーファイナルは11/30(水)代官山UNITにてワンマンライブ!
その他日程、詳細はwww.jimmyhat.jp にて
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『ワンダー ワンダー ワンダー』
9/14 Release
Troll music
TRM-028
※TOWER RECORDS、tower.jp、Amazon.co.jp 限定アイテム |
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