Chaos,Inc.


全ての状況を全肯定!そう、君は正しい。
そして、光の向こうへ一緒に行こう!


 2005年結成、そしてライブハウスでライブを重ねながら、昨年一年をライブとこの作品創りに費やした彼ら。様々な音楽性をクロスオーバーしながら、メロディーを中心に据え、そのバックをハードな音が支える、という、ある種一番難易度が高いサウンドに挑戦しているバンドである。話してみると、非常に真剣に音楽に取りくんでいるのが伝わってきて、こちらも嬉しくなってくるほどだ。様々な状況を全肯定したい、と彼らが語る作品、自身の肉声をどうぞ。

■一橋大学の軽音部で結成されたそうですが、これはみなさんそうなんですか?

カワニシ:
そうです。サークルのバンドだったっていうことですね。

ホリエ:元々、コピーバンドをやるようなサークルなんですけど 、コピーだけでは物足りなくなって、オリジナルバンドを組もうってなった時に、音楽性が一緒というよりも、喜怒哀楽のポイントが一緒っていうか、仲の良いメンバーで組もうってなって、組みました。

■じゃあ、色んな音楽性を織り交ぜてやってる感じなんですかね。

ホリエ:
そうですね。音楽性ありきというよりは、表現したいものが似通ってるというか。

■2005年結成ということだから……もう6年目なんですね。どんな活動ぶりでしたか?

ホリエ:
比較的、マイペースに活動していたんです。自分達で音源を作ってみたり、ライブをやったり。そんな中で、1回、ちゃんとしたアルバムを作りたいって思って。フル・アルバムで聴かせるというか……世の中の音楽がバラ売りされてるような印象もあったので、アルバムとしてトータルで聴けるよ
うなものを作ってみたいという欲求があって、アルバムを作りました。1年くらいかけて。

ミノシマ:
かなりかけたよね。

ホリエ:
1年か1年半くらいかけて録って、ちょうど録り終わるタイミングくらいに、レーベルさんから声をかけて頂いて、発売に至るっていう感じです。

■その一年かけて制作されている中で、アルバムに対してのコンセプト的なものはあったんでしょうか。

ホリエ:
元々いくつかの曲があって、それを並べたりして……結局、聴いてくれる人を肯定するような音楽を作ろうっていうのが、最終的にはありましたね。何で音楽をやってるのかっていう話になっちゃうんですけど(笑)。例えば、何かをすごく頑張っている友達がいて、その人に対して「頑張れ」って言いたいんですよね。だけど「頑張れ」って、ある種、乱暴な言葉でもあって「無理すんな」とも言いたいんですよ。その人のことがすごく好きだからこそ、その人が頑張っているのを知っているからこそ、そういう相反する気持ちがあって、そういうのを言葉だとうまく伝えられないから、音楽にするっていうか。頑張んなくても、無理しなくても、どっちでも良いっていうか、その人が何かに向かって頑張ってるっていうこと自体を、肯定するっていうか。そういうようなアルバムにしたいなって思ってました。

■歌詞は、カワニシさんがご自身で書いてるんですか?

カワニシ:
基本はそうですね。でも、作り方としては、みんなから、断片的にアイディアを出してもらって、テーマはみんなで考えて、それに自分が味付けするっていうようなスタイルで。曲は主にホリエ君が作ってて、「こういうイメージ像なんだけど」っていうようにフレーズをもらいながら。

ミノシマ:
1人が書いちゃうと、バンドとして、曲に対する気持ちっていうのを共有できないと思うんですよ。演奏にも影響してくると思うんですよね、歌詞の内容っていうのは。

■“Overdrive”(M-3)について、聞かせてください。

カワニシ:
出来たデモを聴いた時に、鮮やかな光みたいな……結構そういう曲って珍しいんですよ。聴いた時にパッと情景が浮かぶ事ってあんまりなくて、曲を聴いてじっくり考えて考えて、それで歌詞を決めていくって感じがほとんどなんですよ。この曲だけは、スルッと……夜の高速道路でバーッと光ってるような光景が、パッと出てきて「その光が、みんなの幸せ」っていうイメージになるような印象が浮かんできたんですよ。誰しもが持ってる、幸せの条件みたいなものを、わかりやすく恋愛に例えて書いたんですよね。

ミノシマ:曲調的にも割と明るめで、疾走感のある曲になってると思います。“Overdrive”っていうタイトルに合わせてっていう所もあるんですけど。ずっと疾走感だけでいくわけでもなくて、途中でストップするというか変化するところもあって、そういうのも含めて、ただ走ってるだけじゃないんだよっていう。色んなものを織り交ぜて。

■“Just A Little”はいかがですか?ちょっと、このアルバムの中では際立ったバラード調の曲ですけれど。

ホリエ:
ロックバンドとして、ピアノとかを使わずにできるギリギリの歌モノを作ろうっていうのが、元々コンセプトとしてあって。カワニシが主に作詞するんですけれど、この歌詞は割と僕が書いたんですよ。自分としてはChaos,Inc.としての、どストライクを投げたつもりなんですけど、このバンドで表現したいことを突き詰める時や、自分の内面を突き詰める時に「Just A Little」って、「ほんの少し」っていう意味なんですけど、何だろう、結局本当に盲目的な希望とか、どうしようもない絶望とか、そういうのを歌うバンドじゃなくて、希望とか絶望とかの間で揺れ動く感じを表現するバンドだと思ってて、“Just A Little”っていうのは、まさにそういうものが表現できた曲だと思っています。もう取り戻せないかもしれない、けれど取り戻せるかもしれないっていうか。無くしちゃったものとか、失っちゃったものとかに対して、後悔もあるけど、でもやり直そうっていう気持ちもあるっていうような曲です。

■なるほど。しっかりコンセプトがあるんですね。

カワニシ:
アルバムのジャケもそうなんですけど、トンネルで写真を撮ってて。聴いてくれた人が、悩んでいたとして、そういうのも肯定したい、って想いがあって。だからトンネル。暗闇にいるんですけど、我々は光のある出口に近い方にいて、まわりは全部暗くブラックにしてもらって、白黒だけど、外だけ光ってる。それで、僕が手を伸ばしてるんだけど、「一緒に出ていこうよ」っていう意味なんですよね。幸せな人でもいいし、恋人と別れたばっかの人でもいいし、どんな状況にいて、どんな悩みを持ってても、全ての人を肯定していくっていうのが今回のアルバムのコンセプトです。

■では、言い残したことがあれば。

ホリエ:
世の中的には息苦しさを感じる昨今でして(笑)、他人に対して攻撃的なムードだなって思うんですけど、そうじゃなくて、自分の好きなものに夢中になっていればそういう事もたぶんないと思うし、多数派がもてはやされてたりするけど、人が見向きもしないものであっても、それを好きだっていう気持ちを、ちゃんと肯定するようなそういう光のあるアルバムだと僕は思ってるんで、是非聴いて下さい。僕自身も、リスナーとして聴きたいような音楽ができたと思ってるので。音楽ってある意味、遊び道具だとも思ってるんですよね。僕らはバンドで今、たくさん遊んでるんですけど、やっぱりみんなで遊んだ方が絶対に楽しいんで、是非ライヴハウスで一緒に遊びましょう!

liveinfo

2/20(日) 西荻窪Waver
3/06(日) 渋谷CYCLONE

http://ameblo.jp/chaosinc

 

releaseinfo『Wonderworks』
Now on sale
prime sound records
PSMW1002


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