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THE ROOSTERZ、ROCK'N'ROLL GYPSIES、band HANADAまで
花田裕之に訊いた “音楽を続けるということ” web完全版
1960年、福岡県北九州市に生まれる。1979年、大江慎也らと共にTHE ROOSTERSを結成。1980年、デビューし、その後THE ROOSTERZでヴォーカルも務める。1986年解散後はソロとして10数枚のアルバムをリリース。同時にギタリストとして活躍。現在はROCK'N'ROLL GYPSIES、band HANADA、ふたつのバンド活動と並行して、弾き語りライヴも全国で展開している。ルースターズのデビューから30年、今年50歳を迎え、6/20にはBIRTHDAY イベントを。地元小倉でのイベントを経て、7/7には新宿LOFTでTHE ROOSTERZの22年ぶりとなる奇跡的なライヴも行われた。またROCK'N'ROLL GYPSIESは7/28にアルバム『III』をリリース。

『ROCK'N'ROLL GYPSIES lll』
DEEP ZONE / KING RECORDS (KICS-1602)
Now On Sale |
1. そろそろ
2. OH! MY GOD
3. 渇く夜
4. 穏やかな時へ
5. RRGブルース
6. そんなとこ
7. CRAZY ROMANCE
8. 黒の女
9. WORK IT OUT
10. A SUNNY PLACE |

ジプシーズは、張った感じで行きたい
■ROCK'N'ROLL GYPSIESの『III』が発売になりますが、聴かせていただいて、ジプシーズらしい、思ったよりノリがいいアルバムだなぁと。
花田:結果的にノリがいいアルバムになりましたね。自分でもそう思います。
■元々、ジプシーズ自体、そんなに作品を出してないですし、忘れた頃にやってくる印象があるんですが。
花田:まぁ今回もそうですけど、そういう話があって「やろうか」ってなるんで。話が無いと腰を上げないみたいな(笑)。
■『II』の時も結構、空いてましたし、まず『I』を出す時も、ちゃんとした音源としてはなかなか出ないなと思ってたぐらいですし。
花田:そうですね。1枚目が出るまで、結構、ライヴをやってた時期が長いですもんね。
■ライヴでは名前は見かけるんですけど、そういえば音源は?っていう。
花田:そうそう(笑)。
■今回、ルースターズ“Z”の曲も2曲セルフ・カヴァーされてますが、“OH! MY GOD”と“CRAZY ROMANCE”を。アルバム『KAMINARI』の曲をカヴァーすることになったのは?
花田:レコーディング前にメンバーで話してて、あの2曲に。ライブでもよくやってるんで。
■レーベル[DEEP ZONE]のコンセプトが、大人の為のロックレーベルということで、今も昔も変わらず活躍しているアーティストに焦点をあてて、当時の曲をセルフ・カヴァーするというのも、あるようですね。――今回のジプシーズですが、オリジナル曲も勢いがあっていいなと。1曲目“そろそろ”とか“渇く夜”とか、それにつられてのルースターズの選曲なのかなと。
花田:選曲は別ですね、オリジナル曲とは。
■“OH! MY GOD”とか若干、テンポも速い気がしたんですが。
花田:速いですね。
■あれは敢えて、そうしたんですか?
花田:なんか、そういうテンションになってたんですかね。
■そこが不思議と言えば不思議で。歳を取るほど、枯れた雰囲気に行きがちだと思いますが、そうでもないっていうのは?
花田:ジプシーズはそうでもないですね。演ってると、結構、張った感じで行きたい感じがあって。今回、終わって気がついたんですけど、アコギを弾いてないなと。アルバムの中で、大体今まで1曲ぐらい使ってるんですけど。今回、無いですね。エレキで全部。
■何かそういうモードなんですかね?
花田:ええ、自分でも意外でしたけど。そういうモードやったですね。
■逆に、花田さんがソロをやってた時代の頃の方が、アダルトな感じがありましたね。
花田:そうですね。ゆっくりな感じで。
■ジャンル的にも、決してロックンロールだけでなくて、ポップな幅広いモノをやってたと思うので。
花田:はい。
■歳をとって逆にそういうモードになるのは、何なんでしょうか?
花田:そうですね……ある意味、そういう意味じゃ、間口が狭くというか、やりたいとこがあまり広くないような。そうなってると思うんだけど。
■その曲作りとか曲の方向性は、下山さんとかと話をして決めていく感じですか?
花田:話はしないですね。曲を出すだけみたいな(笑)。あくまで曲があって、それをどうするみたいな。
■後はセッションで合わせていくと。その合わせて行く段階で、何か決まっていくんですかね。
花田:そう、もちろん。スタジオでやりよる時に。
■じゃあ、今回、花田さんはそこでアコギを持つ感じでは無かったんですね。
花田:だから、そういうアコギを弾く感じは無いなというのは、自分の中にあったと思う。
■それが50歳になられた方のモードというのが、頼もしい気がします。
花田:50って言っても、そんな中身変わってないですからね。人間なんて、そんなに。
■確かにルースターズの皆さんも、今も激しいですもんね。歳に関係無く、落ち着いた感じはあまり無いですもんね。まぁ花田さんの弾き語りは、いつも渋くて、わびさびの世界という面もありますからね。
花田:はい(笑)、そうですかね。
50は、ちょっと生きたなって気はしますね
■先日、7/7にはLOFTでTHE ROOSTERZをやられて、大盛況だったようですね。
花田:無事終わりましたよ。
■あの日は、歴代のルースターズのメンバーが全員揃ったということで。
花田:そうですね。井上富雄はいなかったですけど。あとはいましたね。大江も来たし。
■大江さんは完全にシークレットだったんですよね。それだけ揃うって、なかなか無い事ですよね。
花田:そうですね。歴代の人が揃うのは、ルースターズ“Z”の解散ライヴ以来ですかね。
■そう考えると、すごい事ですよね。
花田:まだ、みんな生きてるし(笑)。
■皆さん、色々と活動はされてると思いますが、中には表舞台には出ない方もいるでしょうし。そういう意味でも、すごい事だなと。
花田:みんな、やっぱり音楽は仕事じゃなくても、未だにやってるし。
■皆さん、集めるというのは、どういうとこから出たアイデアなんですか?
花田:いやもう、ROOSTERZをやろうっていう話は、50歳の俺の記念で、LOFTでもROOSTERZでやるっちゅう話に。(スマイリー)原島とかが居たんですけど、そこから昔のメンバーに連絡して。まぁみんな結構、東京にいるんで。ほんと大江ぐらいじゃないですか、九州にいるのは。比較的、連絡もすぐ取れて。ライヴ前にリハも2、3日やって。
■まぁ原島さんとかも含めて、連絡しようって話になったんですね。
花田:そうですね。俺1人じゃ、全然できないんで。
■その前の6/20には、花田さんの誕生日を記念したLIQUID ROOMでのイベントもありましたが、こちらもすごかったですね。
花田:メンツがすごかったですね。
■結構、意外な方もいらっしゃるなぁと思って。THE MODSの苣木さんとか、加藤ひさしさんとか。苣木さんと一緒のステージに立つのは初めてだと思うんですけど。
花田:苣木とは最近、ソロプロジェクトを手伝ったりしてるんで。
■DUDE TONEというソロプロジェクトで、シングルを一枚出してましたね。
花田:苣木は昔から知ってて、歳も同じなんで。
■やっぱり九州の繋がりは多いと思うんですが、LIQUIDROOMのイベントで思ったのは、花田さんは横の繋がりが広いですよね。
花田:そうですかね。
■実際、その日は、どういう気持ちでイベントを過ごしてました?
花田:いや、大変でした(苦笑)。出ずっぱりですから。色んな人いるなと思いましたけどね(笑)。
■短時間で、これだけの人が出るイベントもなかなか無いでしょうしね。
花田:そうですね。観てると楽しいなとは思ってたけど。終わってホロッとしたら、ああ、やってよかったなと思いましたけどね。
■花田さんの誕生日だったわけですが、ルースターズでデビューしてちょうど30年ということで、だから20歳でデビューしたんですね。
花田:はい、20歳ですね。
■そう考えると、ずっとロックを続けてることになるわけですが。
花田:まぁ音楽をずっと、そうですね。
■実際、30年続けてきて、感慨深いモノはありますか?
花田:うーん、やっぱちょっとはありますかね。そういう感慨みたいなのは。
■達成感というか?
花田:達成感、そうですね。まぁ20歳の頃は、自分が50までやれるとは思えなかったし。そういう意味で「ああ、やったんだな」って言うより「生きたんだな」って感じですかね(笑)。
■50歳というのは、感覚的にどういうものなんですか?
花田:いやぁ、40の時はあまり無かったですけど、50は、ちょっと生きたなって気はしますね(笑)。
■そこは区切りとしても大きいですか?
花田:結構、ありますね。
■あと、弾き語りのソロ活動もあったり、band HANADAとしても並行してやられてると。band HANADAはいつ頃から始めたんですか?
花田:もう7〜8年、やってますけどね。
■ソロのバンド形態と考えればいいんですね。
花田:ソロのバンドというよりも完全にバンドです、今は。
■まず、演る曲がソロの曲なんですか?
花田:曲もそうだし。まぁジプシーズとかだと、やっぱりルースターズがどうしてもあるじゃないですか。今回のアルバムでもルースターズのカヴァーを入れたり。それはもう付いて来るもんで、いいんですけど、それが無い所でもバンドをやりたいなと思って。ルースターズとはあまり関係してないメンバーで、そういう場がほしいなと思ってband HANADAはある。
■今回、地元小倉のイベントではband HANADAとして出演したようですね。
花田:そうですね。小倉では俺達とHEATWAVEで。もう1日が弾き語りで、池畑と井上と、昔のバンド仲間の南浩二っていう。
■人間クラブの方ですね。やっぱりそういった方々もずっと関係は続いてるんですね。
花田:南とやるのは、ほんと久しぶりですけど。一緒に演奏するのは10年以上経ってますね。でも間を取りもってくれる人がいるんで、やれるんですけど。
■そう考えると6、7月だけで花田さんのキャリアを総括するような期間ですね。
花田:その週はそうでしたね。リキッドから小倉、LOFTの3箇所は。
■要は30年以上の年月を凝縮したような、濃いですね。
花田:濃いですね。
■花田さんが色んな活動をする原動力になってるのは、何ですかね?
花田:やっぱ、音楽が好きだからでしょうね。ギターが好きとか。
■ギターを弾くのは、ずっと好きな事なんですね。
花田:ギター自体も好きだし、物としても。音楽も未だに聴くし。そういう音楽ファンみたいなとこも、自分もリスナーみたいな。
■そこは昔から変わらずなんですね。では、歌う事とギター弾くのでは、どちらが好き゛てすか?
花田:やっぱギター弾くのが好きですね。どちらかと言えば。
■今後の活動の予定、長期的な展望も含めて教えてください。
花田:もうなんか、今まで展望的な事は考えずにやってきたんで、考えずにやっていきたいですね。
■ちなみにROOSTERZもうやらないんですか? 1年に1回ぐらい。
花田:そういうのなら俺はやりたいですね。
■単純にROOSTERZの時代の曲をライヴで聴きたいんですよね。
花田:うん。
■可能性としては有りえるという事ですね。では、楽しみにしてます。
花田:はい、生きている内に。
■これは有りえないと思いますが、ROOSTERSとROOSTERZをぶっ続けで演る日があれば、それはかなり奇跡的ですけどね。
花田:それはお買い得な感じだよね(笑)。いいよね、それ。
■ルースターズ・ファンの究極はそこですかね。では、最後に花田さんとって、音楽を続けるということとは、どういうことになりますか?
花田:音楽を続けられるってことは、生きていられることって言うか、逆に道を外さないこと。
■深いですね。逆に道を外してるとも言えますが(笑)、花田さんにとっては、道を外さないことだと。
花田:うんうん、そうだね。
WEBサイト http://hanada.cc/
Interview&Text : 田代 洋一
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