ARABAKI ROCK FEST.10
5/1〜2 @ 宮城県・みちのく公園北地区エコキャンプみちのく

10年目の〈アラバキ〉! 今年は天気に恵まれて最高の2日間

 まずはPeople in the box、朝イチの空を突き抜ける絶叫に身震いする。ロザリオスでは爆音で聴く達也氏のDrとTOKIEさんのBに痺れた。続くブンブンで踊り狂った後、UAの陸奥ステージへ! 浅井さんが登場し“美しいこと”、“波動”などが歌われる。あの曲がまた聴ける日がくるなんて……やはりフェスは奇跡が起きる。2日目、神聖かまってちゃんはセッティングから延々喋り続け、演奏したのは結局3曲。ある意味、絶好調だった。ミドリ、“どんぞこ”で客席へ駆け下り「どんぞこや!」と叫び倒して、最終的にお客さんの上を転がっていた後藤まりこの姿が衝撃的だった。増子さんのトークショーも面白かったなあ。THE BACK HORNは、今年はなんと〈荒吐ステージ〉のトリ。夜が迫る薄暗い空の中“コバルトブルー”で燃え尽きた。(中里)

 初日は今年新たにできた〈磐越ステージ〉でのQUATTROから、その後どうしてもアジカンを観たくて20分歩いて〈陸奥ステージ〉まで急いだり、小谷さんのバンドにイースタン二宮さんがBで参加してて、それがすごく良かったり、エレカシに熱くなったり、最後はジプシーズの花田さんの渋さにヤラれた。2日目は毎年登場しているフラカン、Theピーズ、イースタンユース、ピロウズを観たが、それでもやっぱり胸打たれるバンドばかりだと再確認。そして5/2は清志郎さんの命日。08年の〈アラバキ〉での清志郎さんの素晴らしいライヴが忘れられない。そんな〈アラバキ〉の舞台で「RESPECT FOR 忌野清志郎」と題してのトリビュート・ライヴは“よォーこそ”から始まり、数々の出演者が清志郎さんへの愛を形にした。(田代)

出演:
【5/1(土)】ASIAN KUNG-FU GENERATION/エレファントカシマシ/OKAMOTO'S/QUATTRO/ザ・クロマニヨンズ/サニーデイ・サービス/sleepy.ab/DAD MOM GOD/10-FEET/TRICERATOPS/Nothing's Carved In Stone/HARRY/the blondie plastic wagon/BOOM BOOM SATELLITES/REDEMPTION 97/他
【5/2(日) 】andymori/eastern youth/泉谷しげる/黒猫チェルシー/毛皮のマリーズ/[Champagne]/杉本恭一&The Dominators/曽我部恵一BAND/つしまみれ/東京スカパラダイスオーケストラ/HAWAIIAN6/Theピーズ/the pillows/THE BAWDIES/RIZE/L-PPISCH/RESPECT FOR 忌野清志郎/他




Plastic Tree
Strange fruits?奇妙な果実? 15周年・追懐公演

5/3 Mon @ 恵比寿LIQUIDROOM

謎めいた、奇妙な果実を口にした夜に────。

 1995年12月11日、インディーズ時代にリリースしたアルバム『Strange fruits?奇妙な果実?』を追懐するという、プラスティックトゥリーらしい公演が行われた。“サイコガーデン”で幕を開けたこの日、目の前に現れたヴォーカルの竜太朗に目を奪われた。それは私が今まで見たことのない彼の姿で、それは私が未だ彼らを知るずっと昔、15年前の写真でしか見たことの無かった竜太朗だったからだ。しかし会場のファンはその姿に懐かしさを感じているようだった。初めて聴いた“Rusty”は、ものすごくUK色のある音でどこか懐かしく、プラの原点のようなものを見た1曲だった。6曲まで披露して第一幕が終了。幕間では「徹子の部屋」ならぬ「アキラの部屋」のセットが組まれ、当時のメンバー(Dr)だったSHINよりメッセージが流れ、プラをデビュー当時から知るファンの歓声が上がった。第2幕は過去のアルバム10枚を1曲ずつ振り返るという内容。最新アルバム『ドナドナ』から“1999”、“テトリス”と続く。久しぶりに聴いた“May Day”、この曲を聴くと2007年9月8日の武道館ライヴを思い出す。お決まりのMCでいつも最高のキャラを魅せてくれるアキラに、ちょっとおとぼけなケンケン。プラのライヴは楽しめる箇所が満載だ。とは言え、15年の月日を振り返るメンバーの言葉には感慨深いものがあった。この日、目の前に存在するは“現在─いまー”の彼らだが、ふとした瞬間に15年前の彼らを見た気がした。夢と野望を持っていたあの頃の──。(LIMO)

出演:Plastic Tree




Caravan
Luck and Pluck TOUR 2010

5/3 Mon @ Zepp Tokyo

エネルギーの温泉に浸かっている様な温かいメッセージ

 定刻から10分ほど過ぎたところでSE“Fairway”が流れると紗幕には夜空が映し出され、雲の流れと共にこんなメッセージが映し出された。「深く長い夜を越えて僕らはここまでやって来た/ブーツの踵はすり減って、ギターケースはキズだらけ/それでも道は遠く果てしない/誰かの優しい笑顔や暖かい涙に出会うたびに/こんな瞬間がまた訪れますようにと呟いた……」。夜が明けたところで逆光で映し出されたCaravanはギターを持たずに“Morning Song”を歌い出した。伝えるための演出をストレートに受け、観客は拍手や口笛で応戦していく。ドラマティックな幕開けと共に紗幕が下り、アルバム『Luck and Pluck』を中心とした楽曲を披露していく。「ファイナルにようこそ。ツアーが終わるのは寂しいよ」と、各地で暖めてきた温もりある曲を優しく優しく歌い上げていく。バンドメンバーが一旦退場し、“re-birthday”を弾き語りで披露したのだが、これはファイナルである今日は終わりでもあり、始まりでもあるという想いを込めていた。そして、観客からのリクエストで急遽“message”を堀江博久(Key)と共に披露。久々に聴くことができた名曲はこの流れにピッタリのナンバーだった。そして、躍動感溢れる照明に照らされ“Beautiful Losers”で本編が終了し、アンコール“FREE BIRD”、“Soul Music”といった代表曲でこの旅を終えていった。「エネルギーの温泉に入ってるみたいだよ」。Caravanらしいあたたかい言葉が染み込んだ最高のライヴだった。(松木)

出演:Caravan

(Photo: SUSIE)




DAD MOM GOD
Kicking for Kicks TOUR

5/4 Tue @ 恵比寿LIQUIDROOM

冷牟田竜之、シーンに帰還!凄まじいテンションのライブで圧倒!

 冷牟田竜之(ex.東京スカパラダイスオーケストラ)率いるソロ・プロジェクト、DAD MOM GODのツアー「Kicking for Kicks」東京公演が、GWの最中、恵比寿リキッドルームで開催された。このプロジェクト、レコーディングから密着させて頂いていたので、この日を迎えるのが本当に楽しみであった。レコーディングに参加した「あり得ない」メンバーが起こす化学反応を、ライブステージにて披露するわけだから……アルバム同様、“Kicking for Kicks”でライブは火ぶたを落とした。池畑さんのドラムが鳴りだしたと同時に、フロアーが歓声を上げながら揺れる。冷牟田さんのトースティングが響く。冷牟田さんのカウントから“Lupun The Third”、“Turn the Corner”、そしてROOSTERSのカヴァー“ROSIE”へ……フロアーはもちろんお祭り騒ぎだ。“バロウズ”、“City Riot”、アルバム『Kicking for Kicks』収録曲が惜しみなくプレイされる。池畑さんのシャッフルに導かれた“All or Nothing”。タブさんのトランペットがリキッドの天井を越え、天に響け、とばかり鳴り響き、田中さんのサックスが心を震わせ、青木さんのバリトン・サックスがフロアーを揺らす。そのまま“モンスターロック”へ。ウエノさんのベースがグルーヴする。森さんのカッティングがそれに呼応するかのようにスカのリズムを刻む。冷牟田さんはマイクをまるでカウボーイみたいに振り回し、手に取ると熱いトースティングだ。会場全体がDAD MOM GODのパワーに反応し、ピークに昇りつめた瞬間であった。冷牟田さん、DAD MOM GODの今後に注目だ。(林)

出演:DAD MOM GOD

(Photo: 柴田恵理)




EXTRA-TERRITORIAL
5/5 Wed @ SHIBUYA-AX

6バンド真剣勝負!情熱が結集されたツアーファイナル

 12012の宮脇 渉とkannivalismの圭が発起人となって開催された、FWD系列所属バンドの東名阪イベントツアー最終日。メロディアスで疾走感のあるセンチメンタルポップを聴かすフロントアクト・東京ミカエル。の後は、デジタルビートと犬の鳴き声が交錯するSEの中からDOG inTheパラレルワールドオーケストラが全力疾走でステージに登場。目まぐるしく変化していくサウンドとパフォーマンスに脳を刺激させられる。カラフルな衣装に身を包んだBugLugは積極的なコール&レスポンスで観衆を引っ張っていく。無邪気な少年性を帯びた爽快なビートで会場を盛り上げた。ダークでシリアスなSEで登場したのは大佑と黒の隠者達。不穏な空気の中で、音に取り憑かれるように歌う大佑のステージングにフロアは釘付けだ。boogiemanはデジタルと生楽器のサウンドを操り、観衆をこれでもかと踊らせる終始ハイなステージングを披露。男気溢れる熱いステージを展開させる12012は、力強い演奏でフロアと信頼をしっかりと結んでいく。「ありがとうの気持ちを込めて」と演奏された“LOVERS”では、彼らの素直な気持ちが心に深く刻まれた。トリを務めるkannivalismは、心に寄り添う優しい音を紡ぎ出す。自然と全員が笑顔になる、非常に純粋で幸福な情景が広がった。イベントのラストを飾るスペシャルセッションでは、事務所の大先輩であるDIR EN GREYの“CHILD PREY”を、DIR EN GREYの機材を使い完璧にカバー。バンド同士の固い結束と、音楽に対する熱い想いが迸る5時間だった。(沖)

出演:kannivalism/12012/boogieman/大佑と黒の隠者達/BugLug/DOG inTheパラレルワールドオーケストラ
Opening Act:東京ミカエル。




奥田民生ひとりカンタビレ
5/7 Fri @ SHIBUYA-AX

最高にキメてくれた男前6人に魅せられた夜!

 とにかく一言でいうと「なんで私は今まで彼らのライヴに、音に興味がなかったんだろう(涙)」と後悔した。ロストプロフェッツのライヴを目のあたりにした私の正直な感想だった。 ──1月にリリースしたアルバム『ザ・ビトレイド〜裏切られし者たち〜』のアルバムがあまりにも衝撃的だったのだが、それをどうやって表現してくれるかも楽しみだった。予想通り“IF IT WASN'T FOR HATE”で幕が上がる。真っ暗闇の中から現れる6人が悪魔の使者のように見えた。毒々しいのに何故かそこに惹きつけられてゆく。続く“IT'S NOT THE END OF THE WORLD BUT〜”ではすでに大合唱!ステージにフロント・メンバー5人が一列になってプレイする。ファンの中ではお馴染みなのだろうが、私の中ではかなり新鮮なスタイル。もし最前列にいて、あんな男前たちが一列になって迫力あるパフォーマンスを魅せられたら失神してしまうだろうと思いながらも、前へ突っ込みたくなる衝動に駆られた。とにかく各メンバーの放つパワーが半端ない!“FOR HE'S A JOLLY GOOD FELON”では、ファンが踊りまくる!みんな笑顔で手を上げて大声で歌いまくる!とにかく激しいはずのバンドなのに楽しくてハッピーな気分満開になる!なんだか、ジッとしてるのがもったいなくなって一緒になって大声で歌った!ロストプロフェッツは、なんだか不思議なバンドだ。気付いたらみんなを自分たちの世界へ引きずりこんでいる!これで完全に彼らに持っていた偏見が崩れた。なんてカッコいいバンドなんだ! 最高にクールだ!(LIMO)

出演:奥田民生

(Photo: TEPPEI)



DIZZY MIZZ LIZZY
REUNION JAPAN TOUR 2010

5/8 Sat @ 川崎 CLUB CITTA’

夢ではなかった。デンマークのあのロックバンド来日!

 14年の振りの来日。まさかの再結成で、私にとっては初めての生DIZZY MIZZ LIZZYを見る機会を得た。完売のクラブチッタ初日、オープニングSEはひと昔前のロックンロールがいい感じ。1曲目は“Thorn In My Pride”、疾走感溢れるナンバーで始まった。間髪入れずに“Find My Way”で、短いMC。「サンキュー!川崎に、東京にやっと戻ってきた!」とストラトを手にティムは、カラシ色の古着風Tシャツに黒いキャップの洒落た出で立ち。マーティンは黒いシャツ、ソレンはアイアン・メイデンのTシャツを着用。彼らの演奏は、ブランクなんて感じさせない現役ミュージシャンそのもの、いやそれ以上かな。3人の生み出す独特なグルーヴが、その成熟感が何とも言えずカッコいい。前回の来日では演奏せずの“Hidden War”では、哀愁漂うサビを優しく歌い上げてくれる。うっとりと聞き惚れてしまう。中盤“Love Is A Losers Game”で、マーティンはこの上もなく優しく一音一音を弾いてくれた。ティムは、12弦ギターに持ち替え、彼のヒーロー、ジョン・レノンに捧げると“11:07PM”。そして、本編最後は名曲“Glory”!オーディエンスは感極まって飛び跳ねている。私も大好き!初めから最後まで、ソレンのドラムは、ダイナミックで安定感あって実に気持ちいい。アンコールでは、ティムとマーティンがステージ・フロントに腰掛け、目の前で演奏するという大サービスも! 期間限定の再結成なのが残念。来日に、ライブが見られたことに感謝します!(みゆき)

出演:DIZZY MIZZ LIZZY

(Photo: Yuki Kuroyanagi(5/9撮影))



the telephones "mirror ball has come tour coming back!!!
「A.B.C.D.e.p.」×「Oh My Telephones!!! e.p.」Double release Double Disco Party

5/13 Thu @ 恵比寿LIQUIDROOM

ディスコ!ディスコ!ディスコ!! とにかくディスコ!!

 立て続けにリリースされた『A.B.C.D.e.p.』、『Oh My Telephones!!! e.p.』を引っ提げたダブルリリースパーティー。恵比寿リキッドルーム二日目。両日共にソールドアウトということでゲストのiLLから熱気むんむん。大爆音の中で一時間近くプレイしたiLLもすばらしいパフォーマンスだったけど、ここはなんと言ってもテレフォンズ。二枚のe.p.収録曲を中心に新曲も惜しげも無く披露していく。「普段ディスコ、ディスコばっかり言ってるバンドですけど、さらにディスコディスコって言おうと思って作った新曲です」というMCから新曲“I Hate Disco”へ。超高速ナンバーに、サビでは教えの通り「ディスコディスコディスコ」と狂ったように踊りまくるオーディエンスの熱気でさらに温度は上昇。岡本の逆切れキャラも輪をかけて際立ち失言を連呼するわ(キャラ勝ちしてますけどね)、石毛は「かわいい子、手挙げて〜」と挙手させると「このビッチ共が!」と突っ込みどころ満載の発言するわで笑いどころも満載。とにかく息つく暇が無いぐらいに飛ばしまくっていた。アンコールではiLLと一緒に“take me out”を披露。そして、「音楽業界は低迷してて、いい音楽をやってても辞めなくちゃいけない人がたくさんいる。だからもっと色んな音楽を聴いて、みんなでいい音楽を守っていこう」とかなり真面目なMCもあり、いまバブル状態にあるテレフォンズだからこそ多くの耳にこの言葉を残そうとしていた。岡本の9mm卓郎の真似が似過ぎてて、最後は笑いが止まらなかった。(松木)

出演:the telephones
GUEST:iLL



SS/MC2010
(シンサカエミュージックサーキット2010)

5/22 Sat @ 名古屋・新栄 CLUB DIAMOND HALL/APPOLO THEATER/CLUB ROCK'N' ROLL/SONSET STRIP(4会場同時開催)

名古屋・新栄が1年で最もアツくなった日!

 名古屋の初夏の最注目イベント“シンサカエミュージックサーキット”。リストバンド引き換え後、これもお楽しみ、ここだけでもフェスっぽい広ーいスペースに設けられた物販をウロウロ。ライブの方はまずはTHE SENSATIONSへ。いつもながらハチャメチャなライブにノリノリになったり抱腹絶倒したり。持ち時間40分なのに20分少々で終わっちゃうのも「らしい」(笑)。ということでダッシュでF.I.Bに行くが入場規制で断念。FRONTIER BACKYARD、HOLIDAYS OF SEVENTEENを見てSpecialThanks! 客がステージに倒れ込みかけるほど人が押し寄せ、ダイバーも発生し、すごい盛り上がり!! 次に行ったSTOMPIN'BIRDでも押し寄せた客でマイクスタンドが倒れ、モッシュもダイブも大発生でカオス! OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDは会場をお洒落な大人空間に包み込む。SORRY FOR A FROG…規制で入れず。そしてインタビューしたばかりのsoulkids。ジャンプ! ジャンプ!! 元気と笑顔の弾けるキラキラのライブでハッピー満開! その次はDALLAXの低音Vo、低音ホーン、低いスカダンスに酔う。coldrainは勢い、力強さと美しさ、気高さの共存する色鮮やかな暴風雨荒れ狂い、翻弄。OVER ARM THROWではDIAMOND HALLいっぱいの客が熱狂。サークル凄かった!! FOUR GET ME A NOTSも狭い会場にダイバー多発! 暴れ狂う女性Baに釘付け! 締めはSABOTENで余力使い果たす。トータル13時間に及ぶサーキット、全力で駆け抜けました!! (佐々)

出演:OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND/Hawaiian6/OVER ARM THROW/FRONTIER BACKYARD/SpecialThanks/RAZORS EDGE/SPREAD/HOTSQUALL/Jr.MONSTER/F.I.B/MEANING/STOMPIN'BIRD/NO HITTER/IDOL PUNCH/UNLIMITS/FOUR GET ME A NOTS/SABOTEN/LOCAL SOUND STYLE/HOLIDAYS OF SEVENTEEN/DALLAX/THE SENSATIONS/SORRY FOR A FROG/soulkids/coldrain/他

(Photo: mina matsuurra)




NUBO
HANDMADE PLAYGROUND TOUR 2010
3/21 Sun @ F.A.D YOKOHAMA

 『HANDMADE PLAYGROUND』を引っ提げた全国ツアー、初日の横浜F.A.Dは、初日であることに加え、最高傑作の誕生が合わさって観客の期待が高いことを背中から感じ取ることができた。ハンドクラップで迎えられながらステージに現れたメンバーは、バッキバキに気合いの入った表情を覗かせながら一曲目“L.L.S”から踊り、跳ね、暴れまくっていた。時にくっしゃくしゃの笑顔で、時に鋭い眼光で、会場の隅から隅まで気持ちを真っ直ぐに届け、変幻自在で野性的なのビートを鳴らし続けていく。その空間はあまりにもハッピーで、横に居る知らない顔もまるでいつもの仲間のように、肩を組んで笑い合う事ができる。いつも通りだけど、改めてこの最高にピースフルな空間に心が豊かな気持ちになっていく。最後の汗の一滴までをも振り絞るかのような気迫のライヴ。ツアーは6/26渋谷O-WESTでのワンマンライヴまで続く。笑顔になりたいからきっとまたここに行く。(松木)

出演:NUBO/Boobie Trap/FAT PROP




BAD SIGNAL/GOOD SIGNAL
発売記念GIG Vol.2

4/17 Sat @ 亀戸HARDCORE

 ハードコア・パンクの聖地的ライブハウス「亀戸HARDCORE」からリリースされたオムニバスアルバム『BAD SIGNAL/GOOD SIGNAL』。その発売記念ライブの第二弾の取材を敢行。会場に着くと良い意味“気合の入ったお客様”が多数を占める(笑)。内容はと言えば、まずthe C&Cは若さ故の突進力が凄まじく、動きがシャープ(笑)!! NILGREEDは、パンクに渋いロックンロールが混ざった曲作りがノリやすく、意外にも知的に感じた。関西の重鎮THE RUDE BOYSは聴かせますね。メロディと経験値の高さが秀逸!!お次はパンク塾塾長LOUDS。テクノにも聴こえる音配列と語りかけるようなボーカルの交錯がヤバイ。聴いていてやる気が沸いてくる。ラストのゲタカルビは『ブーン、ブーン、ゲタカルビ!!』の秀逸メロディーが強烈すぎて、未だに鼻歌で歌っている程(笑)。いかつい兄ちゃん達が、こんなにもハッピーな曲を作る処にパンクの奥深さを感じます。是非ともイベントのシリーズ化を!(浅井)

出演:LOUDS/THE RUDEBOYS/ゲタカルビ/NILGREED/the C&C




FoZZtone
Lodestone Tour Final

4/23 Fri @ 赤坂BLITZ

 赤坂BLITZが特別に感じたのは、ツアー最終日だからでも、ツアーで出会った大切な仲間=シュノーケルの西村、a flood of circleの佐々木、セカイイチの岩崎が奔放に暴れたからでもなく、恐らくアンコールで竹尾が口にした、ツアー前にバンドが抱えていた葛藤にあって。そしてそれは己の中に潜む敵と闘おうと歌う“ENEMY”。独特のアンサンブルが炸裂する“Jaguar in the stream”。暗闇に差す一筋の光“Lodestone”という新曲3曲に繋がっていて。もっと言えば、幻想的な映像で幕開け、ラストナンバー“The World Is Mine”で渡會が振り絞った「世界は俺のもんだ、お前らのもんだ」という必死な叫び! この日ステージから放たれた生命力こそが、FoZZtoneが音楽を鳴らし続ける理由で。プレイもキャラも猛烈にアクの強い4人。でもこれしか出来ないんじゃない。これがやりたいからここにいる。だからFoZZtoneは強い。新しくて、古臭くて、最っ高に面白いんだ。(山本祥子)

出演:FoZZtone

(Photo: YAYOI)




Jeepta
日進月歩TOUR
4/24 Sat @ 渋谷CLUB QUATTRO

 シングル『日進月歩』のリリースツアー東京公演。東京でのライヴは久し振り。多くの観客で埋め尽くされる中、「Jeeptaです、よろしく」という石井の挨拶から“LOOP”で幕を開ける。まず驚いたのは演奏というかグルーヴが格段に野太くなっていたこと。もう一音から違っていたと思う。元々ある濃厚な表現もさらに深みを増していたし、なんていうか観てて高揚感が止まらなくなった。彼らにとっては大舞台である会場のスケールとがっちりギアを合わせてきてるようで、そしてそれ以上に大きな成長を遂げてきたことを確信。「ステージに上がった瞬間鳥肌が立ちました」と石井の素直な想いも幾度となくこぼれ落ちていた。このツアーの大きな見せ場でもある“日進月歩”では音が鳴った瞬間に拳を突き上げ観客の盛り上がりも最高潮に。そんな会場の熱気に応えるように音も激しく揺さぶっていく。この日初披露された新曲“理想郷”から聴こえる期待感。Jeeptaの闘いはこれからだ。(松木)

出演:Jeepta/Qwai/SPANK PAGE




Supe
BLACKLIST TOUR 2010 in JAPAN“FINAL ONE-MAN”

4/24 Sat @ 吉祥寺 CLUB SEATA

 一昨年の〈WARPED TOUR〉参戦などで、海外でもその名を轟かしているSupe。そんな彼らが、わずか4か月というスパンで連続リリースした『The BLACK』と『The LIST』の2枚のミニアルバムを引っ提げ、全22本に及ぶ全国ツアーを敢行した。そのファイナル・ワンマンが行われた吉祥寺CLUB SEATA。 オープニングでU.S.TOURの映像が流されたのち、ステージを覆っていた幕が落ちると同時に始まったショウは、“Divided”で始まり“LetBodies Scream”へと続くと、 会場の熱気は早くも最高潮に達した。中盤“On Your Own”、“Where I Stand”をVo.Kihiroが力強く歌いあげ、後半から終盤にかけての“Jemini”、“Cyber City”でオーディエンスはモッシュの嵐、この日、何度目か分からない沸点を迎えた。それでも冷めやらぬファンの声に、急遽のダブル・アンコール。最後の最後まで、会場の熱気が冷めることはなかった。(omapy)

出演:Supe

(Photo: Rie S.@MAXPHOTO )




I-RabBits
2010 Spring Tour "I LOVE IT"〜愛はココにある〜
4/24 Sat @ 名古屋・大須 ell.SIZE

 昨夏に渋谷、今年2月に名古屋で3会場同時開催イベント『響姫祭』を大成功に治めたI-RabBitsがツアー初日を初の名古屋ワンマンで迎えた。アカペラのウットリするようなハモリで始まったライブはしかし瞬く間に点火! Vo.マイコが鍵盤の美しい音色に合わせ力強く歌う。ワンマンとあって人気曲はもちろん久しぶりに披露される曲もあり、ファンのテンションは問答無用に加速・上昇。会場全体に回るタオル、挙がる手に本気で感動するマイコにこちらも更に感動。2年間リリースなしでひたすらライブをし、お客さん0の初の名古屋ライブからワンマンが出来るまでになったこと。これは本当に凄いことだ。たくさん悩んで、苦労もして、おそらくは自分を励ます為にも歌い続けてきたのであろう事実が彼女達を確実に大きくし、聴衆の心に本物のメッセージがしっかり伝わる。メンバーのアツいパフォーマンスに巻き込まれ、場内は一体感を増す。7/18、再び渋谷で『響姫祭』決定!! (佐々)

出演:I-RabBits/BLUE ENCOUNT(O.A.)

(Photo: 安田典謙 )




フラワーカンパニーズ
20年だョ ワンマン2デイズシリーズ 〜被り曲なしの2日間〜
4/25 Sat @ 恵比寿LIQUIDROOM

 09年4月、結成20周年を迎えたフラカン。全国各地で「被り曲なしの2日間」と題し、1年通して20周年をしつこく祝い続けてきた。そしてリキッドルームにて2日間開催。2日目のファイナル公演に行ってきた。いきなり“白眼充血絶叫楽団”の絶叫でスタート。普段あまり演らない“BELLBOTTOM JACK”や“どろぼう”が飛び出すとこが「被り曲なしの2日間」シリーズの醍醐味。新曲“どっち坊主大会”も披露。この新曲はライヴにうってつけなノリで、歌詞も深い。この日の“吐きたくなるほど愛されたい”と“東京タワー”の切迫感もすごかった! 直後の感傷的なマエカワを圭介が笑いに転じさせるMCもよかった。本編は“プラスチックにしてくれ”のサビの畳みかけで終了。アンコールの“深夜高速”では、ゲストにYO-KINGが登場し一緒に歌った。更に最新シングル“元少年の歌”も披露。最後は“ホップ ステップ ヤング”で、圭介が客席に向かって「死ぬなよぉー!」と叫んだのが印象的だった。(田代)

出演:フラワーカンパニーズ




THE NINTH APOLLO presents "全バンドなんかしらのレコ発"
4/26 Mon @ 名古屋・栄 R.A.D.

 数ヶ月の充電期間を経てライブ活動を再開したTHE SKIPPERSがイベントのトリで登場!……したと思ったらいきなりフロアに降り、力技で無理矢理盛り上げるドラム。髪型は変わっても異常なテンションは健在!!(笑)しかし演奏の方も、始まった瞬間に一気に強制的にオーディエンスを巻き込むハイパワー!! 受け止めるこちらの気持ちも最初から沸騰!! 気持ちも室温も急上昇! 全ての思いを叩き付け、力強すぎて全て壊す勢いの歌と演奏。速く、強く、存在感のあるドラムだが、そのMCを情け容赦なく遮断するキレのいいVo.のMCと楽曲への流れは相変わらずさすがで、可哀想と思いつつ爆笑しながら力一杯拍手!! 前夜の打上げで飲み過ぎて怪我をしたとのことで顎から流血しながらの熱唱に更にアツい想いがたぎる。終演後すかさずのアンコールの声に、袖に下がる間もなくアンコール開始。キタッ!! 大好きな“GOING SKIP”! 文字通りノンストップの全力疾走な時間に大満足!! (佐々)

出演:THE SKIPPERS/SHANK /FEELFLIP/HOT DOG/BUZZ THE BEARS /BiSKET/PipeCut Wedding

(Photo: 安田典謙 )




Smile☆PLANET x REiKO pre.
"OVERTHERAINBOW vol.4" 〜Smile NIGHT VOL.39〜

5/1 Sat @ 大阪・千日前TRIBE

 5月号でインタビューをさせてもらったSOMETHING RIOTがトップで登場。爆発的なエネルギーを放つドラムでライブスタート。フロント3人の煽りまくりの最前線のパフォーマンスと疾走感ある楽曲で、モッシュサークルも発生し、場内の熱気はどんどんと増し、拳を挙げる人が増えていく。イベント初っぱなから最高潮の盛り上がりで飾る。トリ前に登場したのは同じくインタビューしたMISSPRAY。こちらも煽る煽る!! ノリやすいメロディー、気持ちの良いハモリ、アピールしまくりのドラムプレイ、暴れるギターなど、萌え所満載でテンションヒートアップ! 時にメインヴォーカルをチェンジし、時に絡み合い、生み出される歌の魅力、嵐のような激しさと清涼感の共存、巧みな緩急が生む流れに身を任せる。COOLに見えたVo.のMCでの親しみやすい笑顔も好感度UP!! この2組とBut by Fallが中心となって6月に各地で開催するスペシャル企画“AttacKK TOUR”も要チェック!! (佐々)

出演:MISSPRAY/S.L/Paradox in my world/RIZING 2 END/SOMETHING RIOT/ヨンバルカン/WILD VOX KING

(Photo: Takumi Nakajima)




TAKE & FOR LIFE RECORD presents
【Answer for life vol.40 LOST & FEAR FROM THE HATE Release Tour】
5/2 Sun @ 名古屋・栄 R.A.D.

 メンバーチェンジ後、初の名古屋ライブというLOST。絶叫、熱唱、衝動、激情、焦燥。深い叫びは重厚感あるサウンドに載せられ、会場の隅々まで翻弄する。歌で、演奏で、パフォーマンスで空気を揺り動かし、心を揺り動かす。6/9に発売するNew Album『Discovery』のタイトル曲も披露。デス声からハイトーンヴォイスまで変幻自在のヴォーカルが時に刃となって空間を切り裂き、時にズッシリとした音の波を華麗に泳ぐ。時に弦楽器3人が動きを合わせ、時にそれぞれにアグレッシヴに動き、ドラムは全身をぶつけるように厚い音を叩きだし、という激しさの中にもギター回しやスティック回しなど様々なワザでも魅せる。6月には「激ロック」参加、そしてツアーも予定されている。苦難の期間を経て、沈黙を破ってのリリースとなるバンド名“LOST”のアルバムタイトルが『Discovery』というところに様々な思いを感じるのは考え過ぎだろうか。とにかく作品とツアーが楽しみだ。(佐々)

出演:LOST/FEAR FROM THE HATE/within the last wish/Thridephotgram/a soulless pain/SHARK ETHIC/A LIAR IS ALL ALONE




JUICE 11th Anniversary Event
“ハレチカ vol.29”
5/3 Mon @ 高円寺HIGH

 まずはSunJAMが、ニューウェイブなサウンドで1979年のロンドンへトリップさせてくれる。JazzCokeは復活して5本目のライヴ。Bが入り4人になり、音楽性もスカやレゲエの要素も取り入れて、いい意味でユルくなって心地よいライヴを披露。wilberryはギタリストが変わった。若いけどU2のエッジのようなギターを弾く。それがジョウの歌声にバッチリ合っていた。最後に演った新曲“SHE'S SO ELECTRIC”もラブ&ピースな歌詞で素晴らしかった。Alice Tea Partyは、Vo/Gtの足元にビッシリ並べられたエフェクター類に圧倒、そこから繰り出される不可思議なサウンドに驚かされた。トリはastrcoast。痛快で爽快なライヴだった。Vo石崎ひゅーいのイノセントな歌声とドスコイのギターを軸に、ダイナミズムとリリカルさが融合したサウンドで、HIGHの高い天井も突き破るようなパフォーマンスは、観ているだけで力が沸いてくる。僕がイベントをやるのはロックバンドの力を信じているからだ。(田代)

出演:astrcoast/Alice Tea Party/wilberry/JazzCoke/SunJAM
DJ:笈川 司(BUGY CRAXONE/SunJAM)/タシロック(JUICE)




RADIO DRAGON presents Live Dragon! Vol.0
Powered by TOKYO FM&KDDI&JUICE

5/3 Mon @ 渋谷O-crest

 4月からスタートしたTOKYO FMの新番組『RADIO DRAGON』。そしてRADIO DRAGONとKDDIとJUICEがコラボレーションでお届けするライヴ・イベントが始まった。今、最も見ておきたい3組のアーティストをピックアップし2ヶ月毎に開催されるロック・イベントだ。この日は番組開始を記念し、なんと100組200名をご招待でのライヴとなった。まずは[Champagne]が、UKロックの熱さを2010年型に昇華したロックンロールを浴びせかける。本物感満載でフロアを揺らした。続いて同番組にてレギュラー出演もしているWEAVERが登場し、ピアノとリズム隊によるポップソングを繰り出す。一転して爽やかな風を流し込みんだ。6/2に発売の新曲“Hard to say I love you 〜言い出せなくて〜”も披露された。トリはavengers in sci-fi、ボコーダーによる近未来感あふれるボイスとダンスミュージックを撒き散らしながらフロアを踊らせた。次回、『Live Dragon』は7/16に同じくO-crestにて!(田代)

出演:avengers in sci-fi/WEAVER/[Champagne]




R&R CIRCUS TOUR 2010
5/6 Thu @ 渋谷O-EAST

 R&R CIRCUS TOUR 2010の千秋楽である東京公演に、超満員のパンクスが迎え撃つ中、RADIOTS、SA、COBRAが熱演。容赦なく会場の熱気を高めていき、いよいよラフィンが登場! ニコちゃんマーク、汗だくのオーディエンス、出演したバンドが見守る中、1曲目から“聖者が街にやってくる”をプレイし、見る者の気持ちを最大限に高まらせる。 “REGENERATION”などの最新曲や、“BROKEN GENERATION”などの代表曲などを演奏していく中──“LAUGHIN' ROLL”でBelleyが“俺ちょっとダイブしたいから、頼まれてくれない?”とステージ袖にいたNAOKIにギターを託し、NAOKIがプレイ!(!)さらに、アンコールでは出演者が続々と登場するなど、会場はまさに“サーカス”のようなお祭り騒ぎ。最高のクライマックスを作り上げたのだった。ライブはもちろんだけど、本編の“PUNK MAN”演奏前にPONが叫んだ「遠くを見るより、足元のパンク!」という言葉にもグッときたなぁ……その通りだ。GET THE GLORY! (逆井)

出演:LAUGHIN' NOSE/SA/COBRA/RADIOTS

(Photo: 菊池茂雄)




3ピースフル!vol.1
【Little Green "Man My Dear Precious Alien" Release tour】

5/7 Fri @ 名古屋・栄 R.A.D.

 イベント終盤に登場したTHE CLUTCH。ドカーン! と全身に衝撃の走るような開幕。瞬発力抜群の好スタートで、疾走感溢れる楽曲を次々繰り出す。溢れる思い。弾けるエネルギー。攻撃力も強く、ドカドカと殴り込まれるような圧力で体の芯から揺り動かされる。そして彼らの魅力のひとつであるハモリも心地よく場内に広がり、麻薬のように頭も心をとろけさす。バンド最少単位のたった3人が生み出すこの空気感! ギアチェンジの隙間もなくどんどんと加速していく演奏に遅れじ、負けじとついていく!! 体育会系のライブだけあって(!?) ラストはクールダウン、しっとりめ。全て出し切って名古屋を中心に精力的な活動を続けるTHE CLUTCHだが、来年は10周年ということで、それに向け、7月から毎月11か月連続で自主企画を決行するとか!! 第1回は7/31、なんとこの日は14年間の活動に一旦休止符を打つEASY GRIPがラストライブで登場!! 見逃せません!! (佐々)

出演:Little Green Man(東京)/ROMEO ROCKS(千葉)/THE CLUTCH/enthsiast/chitala branchi/Back Muscle Power

(Photo: 安田典謙)




14-Fourteen- Release Tour 〜名古屋FINAL〜
HEY-SMITH Presents 「START TODAY Vol.3」
5/8 Sat @ 名古屋・新栄APOLLO THEATER

 話題殺到中のHEY-SMITHの今年1/20にリリースされた14曲入りの1st Album『14-Fouteen-』のロングツアーの名古屋FINAL! この「祭」を祝おうと集結した豪華メンツが壊れまくり、壊しまくりに盛り上げる中、大ラスで登場したHEY-SMITH。ホーン隊はもちろん(!) 裸で登場! 長い髪を振り乱し、歌い、飛び跳ね、叫ぶギターヴォーカル猪狩。ベースヴォーカルMukkyに「今日は全て自由」なんて言われるまでもなく初っぱなからステージに上がる客。衝動が押し寄せ、耳も心も掻き回される。激アツ、常識外れの狂宴ながら、どこか漂うピースフルはHEY-SMITHならでは! 高音&酸欠の場内で、美メロに乗り、心は天空へ上がっていく。ツインヴォーカルが共鳴し、ステージとフロアが共鳴し、熱気と歓喜は無限に増幅し、場内を異空間にする。秀逸の6組のライブで、体も心も目一杯いい汗かきました!! 大阪FINALはBIGCAT…次は名古屋も大会場でお願いします!! (佐々)

出演:HEY-SMITH/SHANK/Boobie Trap/ALMOND/coldrain/REDEMPITON97

(Photo: 安田典謙)




CLUB GOODMAN 14th ANNIVERSARYイベント
<神田川ソングブック SP.>

5/9 Sun @ 秋葉原CLUB GOODMAN

 14周年を迎え4月末よりアニバーサリー・イベントが続く秋葉原CLUB GOODMAN。その中でも、歌モノ寄りな3バンドが出演するイベントをレポート。まずはネズミハナビが登場。3ピースの美しさと鋭さを武器に、刺さる言葉を放ちまくる。4/14に発売された彼らの2ndフルアルバム『BOY』からメインに、さらに新曲“ひっかき傷”も披露された。別れた相手にどうにもならない妄想を描いたミディアム・バラッドで、初めて観たお客さんの心にも、ひっかき傷を残したことだろう。続いてマーガレットズロースが、いなたい歌とサウンドと佇まいで、彼らにしかできないロックンロールをかき鳴らした。そしてトリは東京60WATTS、かつてグッドマンと言えば「ワッツ」ってぐらい、グッドマンをホームにしていた時期があった。その後、現在まで広いフィールドで活躍している忙しい中、久しぶりにグッドマンに帰ってきた。慣れ親しんだ場所での飾らないライヴが、Vo大川毅の裸の歌が心に響いた。(田代)

出演:東京60WATTS/マーガレットズロース
OP ACT:ネズミハナビ




JULIAN CASABLANCAS Japan Tour 2010
5/11 Tue @ 赤坂BLITZ

 ストロークスのシンガー、ジュリアン・カサブランカスのジャパン・ツアー初日のこの日は、チケットが即完売しただけあって、会場はものすごい熱気!昨年同様、30分くらい押しでスタート。1曲目がアルバムに入ってなかった曲だったせいか盛り上がりに少し欠けたが、4曲目にやったストロークスの“Hard To Explain”で、ファンたちが興奮!“I'll try anything once”ではシンセと歌のみで披露。そしてこの日一番盛り上がった“Modern Age”。やっぱりみんなストロークスが大好きなんだなぁと確信。この日、2回のアンコールに応えたジュリアン。なぜか、ブルース・スプリングスティーンのカヴァーを披露!これには驚いた!この日のジュリアンは終始ご機嫌で、声もよく伸び、ファンの子たちと握手をしたり楽しんでいた。ただ気になったのはベルトがゆるかったのか、何度も赤いパンツを「キュッ」と、ひきあげる仕草。ライヴよりそこに釘付けになってしまった夜(笑)。今度はストロークスで戻ってきてね!(MM)

出演:JULIAN CASABLANCAS

Photo: Yoshika Horita




c.cedille
リリース記念イベント「月面飛行」

5/13 Thu @ 青山・月見ル君想フ

 アメリカ出身のEMILY(エミリー)と、カナダ出身のSEREY(セリー)により東京で結成された2ピースバンド「セ・セディーユ」。今回、デビュー・アルバム『en lecture』を前日の5/12に発売し、この日リリース記念イベントが開催された。ただ、SEREYはカナダに一時帰国中なので、この日はEMILY with ヒラマミキオ&田中祐司という3人でのライヴ。ピンクのシャツ、ジーパン、コンバースというラフな格好で現れたEMILYは「何しゃべろうかな」と照れた様子。すきな食べ物は「いちじく」とのこと。アルバムから次々と披露し、時にギターも弾く彼女。ヒラマミキオはレコーディングにも参加しただけに息の合ったアンサンブルを聴かせる。アルバムを発売、購入いただいた方にお礼を言うEMILY。この日、20歳最後の日だった。ほんとしっかりした女の子だ。シングル曲の“hidamari”は2度演奏され、アンコールではロックバージョンで披露。彼女がステージを去った後も拍手は鳴り止まなかった。(田代)

出演:c.cedille[EMILY with ヒラマミキオ(エレファントカシマシ、ex東京事変)、田中祐司(PERC)]/small color/aCae/ 他




ART-SCHOOL 10th ANNIVERSARY
KINOSHITA NIGHT SPECIAL
5/15 Sat @ 日比谷野外音楽堂

 ART-SCHOOLが始動して今年で10周年を迎えた。寡黙な少年のような木下が20代を生きた歴史がほぼART-SCHOOLの10年である。何度かメンバー・チェンジもあり、オリジナル・メンバーは木下だけになったが、こうやって日比谷野音で〈KINOSHITA NIGHT SPECIAL〉開催なんて素敵じゃないか。かねてから交流が深く、またアートと近い空気を持つ3バンドがお祝いに駆けつけた。3バンドともコミュニケーションのとり方が独特だから音楽で通じ合ってるんだと思えた。アートのライヴは“BOY MEETS GIRL”からスタート。続いて“DIVA”、“車輪の下”とメジャーデビュー・アルバム『Requiem For Innocence』からたて続けに放つ。アートがここまでアートたりえたのは、そのリリカルさを今も失わずに持続しているからだろう。その後も代表曲を披露し終盤“あと10秒で”の頃には辺りも暗くなり、アートの野音に感動をもたらした。アンコールでぎこちなく感謝を述べる木下は、やはり愛すべき異端者だった。(田代)

出演:ART-SCHOOL
Guest:DOPING PANDA/THE NOVEMBERS/plenty




真空ホロウ
ワンマン無料公演

5/23 Sun @ 下北沢SHELTER

 どんなステージになるか、わくわくしながら会場へ向かった。昨年、WEBコンテストRO69JACK 2009へ出場、そして見事優勝アーティストの座を勝ち取りROCK IN JAPAN FES.2009への出演を果たした「真空ホロウ」。この日はその挑戦を応援し投票してくれたファンへ、感謝の気持ちを込めた無料公演。ライヴは“終幕のパレード”からスタート。音源で聴いていた時は繊細さ、儚さが印象的だったけれど、生で聴く彼らの音は予想以上に力強くてエモーショナル。Vo.アキトによる弾き語りもあった。囁くような歌声。歌われる言葉の一つ一つが、様々な情景を想起させる。……沁みました。それにしても、Ba.智史の茨城なまりのゆるいMC、これで一気に空気が変わる(笑)。悪い意味じゃなくて、演奏中の緊張感とのバランスがとても良かった。最後は予定外のダブルアンコールにてシメ。実は初真空ホロウだったのだけど、思った以上にその世界観に惹き込まれてしまった。とりあえず、また観たい!(中里)

出演:真空ホロウ