エレファントカシマシ 新春コンサート
1/8〜9 @ 渋谷 C.C.Lemonホール

2010年初頭を飾る、輝かしいステージ!

 1/9(土)。前日の8日に引き続き、会場のC.C.Lemonホールは、平日にも関わらず、超満員。宮本さん、石森さん、富永さん、高緑さんの四人のメンバー、そしてサポートのキーボード蔦谷さん、ギタリストの昼海さんがステージへ。一曲目は“Sky is blue”。スライド・ギターと宮本さんの声が会場に響き渡る。続いてなんと、“真夜中のヒーロー”。コンサートで演奏するのは珍しい楽曲だ。続いて、 “今はここが真ん中さ!”。“おかみさん”では、宮本さんと石森さんのギターの掛け合い、そしてツェッペリンもかくや、というスケールの大きなアンサンブル。曲間の、「宮本ォ!」という男性の怒声に近い声援に、非常にシンパシーを感じる。“絆(きづな)”で宮本さんが絶唱。あまり、絶唱という表現を最近見かけないけど、まさに絶唱、であった。そんな中、噂の新曲“幸せよこの指にとまれ”を披露。メロディアスな、じっくり聴けるナンバー。続いても新曲の“赤き空よ”。非常に「いい曲」です。音源化が楽しみ。“俺たちの明日”では、客電が全て点灯し、たくさんの拳が見える。アンコールの最後の最後に披露されたのは、なんと“待つ男”。イントロでどよめく会場、大見得を切る宮本さん。演奏が終わり、宮本さんの手を滑り落ちるマイクが床に落ち、会場内に「ゴン!」という破裂音が──自分も含め、観客一同、それで我に返り、満場の拍手喝采。実にめでたい、そして一年の初頭を飾るにふさわしい、最高のライブだった。そして、リリースされるだろう、新曲がとにかく楽しみである。(林)

出演:エレファントカシマシ




J
2009 to 2010 WHITE NIGHT SCREAMER

1/23 Sat @ 新木場STUDIO COAST

新たな幕開けはここから始まる、決意の大決戦

 二枚のミニアルバムがひとつに合わさる総決算的なライヴとなった“WHITE NIGHT SCREAMER”ツアー最終日。「これが完結と言ったけど、これは新しいスタートでもあります」、そんな決意表明にも似たJの言葉通り、初期衝動を再獲得したような勢いと高いレベルのステージング。音が鳴った瞬間にここがロックの爆心地になっていた。出来上がり過ぎていたバンドに飛び込んでいったごっちんのギターもエネルギー限界ギリギリのところを炸裂させていて、巨大なサウンドスケープの一部として大きな存在となっていた。「見たことない景色を見せてくれ」と煽りまくり、フロアはダイブの雪崩状態。“speed”、“Deep end”など盛り上がりは前半ですでに沸点に達する。「頭のイカれた曲をイカれたみなさんにおくります」と“go crazy”、“addiction”といった激しいビートが続き、渾身の力で弾き狂う4人のプレイにフロアも拳を突き上げ感情をさらに高めていく。最近、男子率の方が高くなっているJのライヴはこういう魂と魂のぶつかり合いで凄まじいカオスを生んでいるのだ。アンコールはおなじみの“PYROMANIA”で締めくくり各々がライターの炎でこの時間を賞賛し、なんとも神聖な光景が広がっていった。二枚のミニアルバムが意味した光と影。その先はラウドな絶頂。どの瞬間もそこを追いかけ続ける彼もまたどんどん肉付けされていく魂を燃やし続けている。次はどんなスケールのロックを見せてくれるのか。新たな始まりを告げる春がそこまできている。(松木)

出演:J




響姫祭 2010 名古屋編
2/7 Sun @ 名古屋・大須 Electric Lady Land/ell.FITS ALL/ell.KNOT

肉食系ガールズヴォーカル17組が日本の中心に大集合!

 大きな事務所やレーベルがついている訳でもない横浜のバンドが名古屋でイベントを主催。ライブハウス3軒を借り切って。……無謀にも思えるこのチャレンジに見事に大成功した、そのバンドの名はI-RabBits(アイラビッツ)。開演時間になり、Gacharic Spinが激しくもセクシーなライブで華やかにイベントの幕を開ける。地元EVE×SCAPTIVEも元気一杯のライブで場内を沸かせる。BEAN BAGは演奏もMCも激しさを通りこし、完全にキレてる! 新体制になったMORNING GLORYを初めて見たが、相変わらずの充実の音、そしてやはり特徴的なRiminaの声と心地よくハモるKanakoの声が最高のコンビネーションを魅せる。終了後、大急ぎで向かったオレスカバンド……入れない! 通路まで溢れかえる人、人、人!! ずっと応援していたが、残念ながら昨年解散したマタニTVのVo.高橋レーナのソロも初見。ゆったりした世界観で会場を癒していた。myuuRyは大人バージョンということで、3Pのアコースティックスタイル。普段と違った音が聞け、得した気分。トリをつとめたのはもちろんI-RabBits! 地元でもない名古屋で、500人以上の音楽ファンを前にし、感極まっているのが伝わり、会場はライブの熱気と見守る温かさで包まれ、序盤から一体感。ガールズヴォーカルのイメージを覆す力強さ。野生の獣の様なたくましさと美しさ。弾けるエネルギー。歌詞は恋愛だったり、女の子らしかったりもするが、ライブはあくまでパワフル。どこまでも力強い愛に溢れたイベントでした!(佐々)

出演:I- RabBits/UPLIFT SPICE/EVE×SCAPTIVE/オレスカバンド/Gacharic Spin/ジン/Scars Borough/SKULL CANDY/ステレオボニー/高橋レーナ(ex.マタニTV)/地暮里ジャンクション/つしまみれ/BEAN BAG/fly sleep fly/midnightPumpkin/myuuRy/MORNING GLORY
(Photo: 安田典謙)




NUBO
RESHINE TOUR 2009

12/12 Sat @ 渋谷CYCLONE

 前回のファイナルもここサイクロンだったが、相変わらず熱い、暑い。もう完全にキャパオーバーしてる、NUBOのセカンドシングル『RESHINE』リリースツアーファイナル。ハードなロックナンバーからラテン調のハッピーサウンドまでコアから初見まで誰もを巻き込む最高の空間が約束された彼らのライヴにこの日も例外はなく、体の心の隅から隅までを音が揺らし続けてくれた。強さだけじゃなく、弱さを等身大で吐き出した“RESHINE”では言葉ひとつひとつ、感情すべてをこぼさぬように受け止めようとするフロアの熱い想いが背中から、拳から流れる汗から感じる瞬間だった。暗闇から抜け出そうとする歌詞のように、tommyと一成が延ばした手の先に、確かな光を感じた。そして、様々なフレーバーで可能性を広げていく彼らの音楽に、音を楽しむ本来の意味や意義さえも感じさせられた最高のファイナルだったと思う。すでにアルバムも完成。また彼らの旅が始ろうとしている。(Bam)

出演:NUBO/SHACHI/LACCO TOWER/SABOTEN




ドレミ團 結成8周年記念単独公演「東京姫始メ5」
1/23 Sat @ 恵比寿LIQUIDROOM

 ベースのシンジが脱退して1ヶ月弱、いつもとは違った緊張感に包まれるフロア。まず冒頭で、ステージ上のスクリーンに映し出されたのはメンバー紹介。「ベース:ユウ」??いきなりの新メンバー正式加入発表に、フロアの緊張は動揺に変わった。そんな動揺を切り裂くかの如く、ドラムカウントと同時にスクリーンの幕が落ちる。“タイムマシン”、“ブラインド アンドロイド”、“希望都市”など、お茶目なのに男前、まさしくドレミ節とも言うべき妖しくもポップなレトロワールドが次から次へと展開される。別れを乗り越え新しい仲間を加え、イチからのスタートを切った彼らの真摯な思いは、会場にいる全員の心を動かした。少しずつフロアの動揺が解け、どんどん空気がひとつになっていく。何てドラマチックな光景だろうか。マコトは最後に「これからも一緒に歩いていきましょう」と笑った。音楽で結ばれた固い絆。ドレミ團8年の歴史に、大きな一歩が刻まれた。(沖)

出演:ドレミ團




sleepy.ab paratroop tour
1/24 Sun @ 鶯谷・東京キネマ倶楽部

 昨年11月にアルバム『paratroop』をリリースし、冬の真っ直中に全国ツアーを展開している札幌在住のsleepy.ab。東京でのワンマンは鶯谷にある〈東京キネマ倶楽部〉。元キャバレーで絨毯が敷かれ、円形劇場のようなレトロな作り。そこでsleepy.abの音に浸れる多幸感ったら! ライヴは新譜の1曲目“ダイバー”から始まった。背後のスクリーンでは楽曲に沿った映像がリンクする。新旧織り交ぜのセットで進むが、やはり『paratroop』からの楽曲は力強い。“アクアリウム”は海中の如き自然の驚異を感じさせ、“インソムニア”や“ナハト・ムジィク”での音塊も圧倒的。特に津波のドラムが凄まじい。“メリーゴーランド”“メロディ”の美しい流れでは、身体ごと成山の歌に吸い込まれた。本編ラストの“メトロノーム”は、彼らと僕らの存在を証明するようで、泣きそうになった。アンコールでは山内がマトリョミンで“HAPPY BIRTHDAY”も披露。最後の“24”までリラックスした空気に包まれた。(田代)

出演:sleepy.ab




NEW POWER GENERATION
1/25 Mon @ 池袋CHOP

 大阪で出逢ったCOZZENEが関東ツアーをするということで駆けつけた。3ピースながらズッシリとしたサウンド。一見、線の細い印象のヴォーカルが、良い意味で印象を裏切り、聴かせる太く響く低音ヴォイス。歌を、音を、エネルギーを叩きつけられた聴衆は、自然と頭を揺らす。そして硬派な演奏と一転しての親しみやすさ全開のMCに、場内に笑いがこぼれる。続いて、イントロの美しい旋律に聴き入った瞬間、一気に激流となり、疾走感あるサビへと突き進む“ANEMONE”。そしてJUICEでも取りあげさせてもらったAlbum『Cherry Blossom』にも収録されている“暁”では、ハイトーンが美しく延び、ヴォーカルの魅力が低音だけではないことに気づかされる。最後は洋楽テイストの“Cherry Blossom”で完全燃焼! この日は様々なジャンルのバンドが出演。そこに集った聴衆の嗜好も様々。しかしfrom大阪のCOZZENEは、そんな彼らの心を確実に掴んでいた。(佐々)

出演:COZZENE/Mother Man/LAD/G.N.S/EXIT XL




もりきこ/Capock/バンディッツ/INSHORT/THE CATTLEFISH FRITTER
1/26 Tue @ 新横浜BELL'S

 トリで登場のもりきこ。まず最初に4人並んで「気をつけ! 礼!」(笑)。そして彼らが敬愛するビートルズの“HELLO GOODBYE”でライブスタート。そしてそのビートルズの曲をモチーフにした“LIKE A “P.S.I LOVE YOU””と、もりきこを初めて見た人にも背景がわかりやすい構成。続いて地元を歌った“鶴見川”で盛り上げ、昨年11/11にリリースした『3番サードもりきこ』収録の“THE DOWN TOWN BOY”でノリは最高潮! 楽曲がアップテンポだからというだけでなく、その表情や動きから彼ら自身が楽しくて仕方ないのが素直に、真直ぐに伝わってきて、見てるこちらも笑顔にならずにはいられない。「ハートがビートを打って虜になる(byもりきこ(笑))」“サンシャイン”、「超カッコイイナンバー(同)」“ニワトリマン”と自由奔放なライブパフォーマンスと独特な笑いを誘うMCでプラスオーラとマイナスイオン噴出! 心が洗われました! (佐々)

出演:もりきこ/Capock/バンディッツ/INSHORT/THE CATTLEFISH FRITTER




LAST ALLIANCE "KAWASAKI RELAX" TOUR FINAL
1/28 Thu @ 渋谷CLUB QUATTRO

 この日の1曲目“WEDGE”は、ツインギターとリズム隊が絶妙な「間」をとりながらトリッキーに絡み合う、プログレバンドも真っ青のイントロで始まる。音源はもちろんのこと、ライヴでの緊張感・インパクトはハンパじゃない。ゲストアクトのHOTSQUALLがよりストレートなメロコアをやっていたこともあり、この日はラスアラの異質さが際立って見えた。そして、何より──ベースを含む弦楽器隊3名はみな歌っているし、2本のギターは相互補完関係にある音を鳴らしている。ドラムは退屈になりやすい2ビートのリズムを、芸の細かいフィルインやシンバルの使い方ひとつでオシャレに魅せてくれる。ベース・MATSUMURAの椎間板ヘルニアによる全日程キャンセルという事態を乗り越えてのツアー最終日だったわけだが、やはりこのバンドは誰が欠けても成立しない。アンコールでは屈指の名曲“HEKIREKI”、そして“Rebel Fire”。最後まで「もっと見たい」と思わせてくれるライヴだった。再びこの4人のライヴを見られる日が今から楽しみだ。(柳)

出演:LAST ALLIANCE/HOTSQUALL




GLORY JACKPOT SYSTEM presents G-1甲子園2010〜1月大会〜
1/29 Fri @ 名古屋・上前津 CLUB Zion

 GLORY JACKPOT SYSTEM3ヶ月連続主催イベントの第1回、大阪からLYMRAMが参加! ドアタマからキャッチーな“ボクノハナ”で、会場中の人が手を振る。そして“Mr.SHAKER”、“LIN”と、「四の五の言わずノっとけ〜!」って感じに、空間を完全に我が物にするLYMRAM。MCで主催のGLORY JACKPOT SYSTEMの暴露話など挟みつつ(笑)後半戦へ。“DUB”で客を煽りつつ力一杯タオルを回し、“Go To Oh”、“www.”でアイドルダンス(?)を踊りまくるヴォーカル2人。イケメンなのに、ここまで壊れちゃっていいの? って程のテンションに「踊る阿呆に見る阿呆〜」の名言に習い、こちらも踊り狂う。サビで「ずっと笑って〜!」と歌われて気づく…いやもう、ずっと笑ってるよっ! そして本家R-1にも出場したというナゾの芸人『まじかるどべじぇ〜』のコントを挟み、トリはGLORY。最高潮の盛り上がりで終幕した。どちらも3月、「でらロック」に登場!(佐々)

出演:GLORY JACKPOT SYSTEM/LYMRAM/CHELSEA/Gu-gu/Another day comes




ギルガメッシュ
NEW ALBUM RELEASE PREMIUM ONEMAN SHOW 2010
1/31 Sun @ 新木場STUDIO COAST

 『NOW』発売記念ライヴ。バンド史上最大規模スタジオコースがその舞台。ここで演奏することを想定して作られたというインスト“now”からスタート。緻密に練り上げられた楽曲で一気に高揚させていき、そのまま“NO MUSIC NO REASON”へ。積み上げられた経験が血となり、肉となり、凄まじいテンションで向かってくるお客に真っ向から挑んでいる。名盤故に期待が高まるステージとフロアに闘いの火蓋が上がった。ライヴを大前提として作られたデジタルとラウドの融合。その狙いは的中。生命力溢れる重たいサウンドに煌めくデジタル音。前作まではデジタルにどう合わせていくかが課題になっているように聴こえていたバンドサウンドが、ここではバンドに色付けされたデジタルとして今まで以上の重厚さを生んでいた。左迅のボーカルのバランスが巧いこと取れていなかったのか、届ききれていなかったようにも映ったが、五臓六腑に響く音感がすばらしいライヴだった。(松木)

出演:ギルガメッシュ




THE STEALTH
2/3 Wed @ 原宿アストロホール

 昨年11月にリリースしたセカンド・アルバム『SYMPHONY FOR THE UPRISING』が絶賛のザ・ステルス。この日は昨年11月に行われた、新生ザ・ステルスとして2度目のライヴとなる今回は、前回同様、サポートギターにex:pre-Schoolの芹野貴之、ドラムにYo Asai、そしてヴォーカルにオーストラリアのバンド、ザ・モーニング・アフター・ガールズのマーティンの4人編成。この日の為に用意された新曲、“Blue Shine Light”でスタート!宇宙的ステルス・サウンドが、一気に爆発!ファンの心を奪った。続く1stアルバムからの“Put It Buck”、そしてセカンドから“Crash for the human Race”で、早くも会場のテンションはマックス!神秘的で魅力のあるマーティンのヴォーカルとステルスの送り出す音とが、どこか異次元の世界と通信しているようだった。未知なる宇宙を浮遊している錯覚に落ちる、ザ・ステルスのライヴは最高の気分にさせてくれた!これからバンドとしての活躍が楽しみだ!(LIMO)

出演:THE STEALTH




The Horrors
2/4 Thu @ 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE

 昨年はセカンド・アルバム『Primary Colours』があらゆるメディアで称賛を受けたホラーズ。発売後のサマソニでは機材トラブルによって思うようなライブが実現しなかったこともあり、この日は期待が集まっていたはずだ。本編は“Mirror's Image”からはじまり、アルバムの曲を一通り演奏するここ最近の流れ。ファースト・アルバム『Strange House』は、狂気の中にどこか漂う、虚無感のようなものに戦慄(=ホラー)させられたが、『Primary Colours』では反対に、虚空に感じる狂気、それに戦慄する。サウンド面の飛躍から『Primary Colours』の評価が目立ったが、本質的に二作は表裏一体だと常々感じている。なのでアンコールに“Count In Fives”、“Sheena Is A Parasite”、“Gloves”が立て続けに披露されたのは嬉しかった。Suicideの代表曲“Ghost Rider”のカバーもハマっていた。デビュー時はライブの評価があまり得られなかったホラーズだが、ハイプだと嘲笑う者を黙らせるには十分な、良いライブだった。(高橋)

出演:The Horrors
Guest:Optrum
(Photo: Mitch Ikeda)




BIGMAMA 3rd ALBUM release tour 2009-2010
and yet, we move 〜正しいツアーの廻り方〜
2/6 Sat @ 赤坂BLITZ

 3rdアルバムの発売を受けての全国ツアー、そのファイナル。BLITZの天井には大きな地球がぶら下がっていた。ステージ上の5人と満員のフロア1500人で、この夜を廻していく。“Overture”からスタートし、瞬時にモッシュ&ダイブの嵐が起こる。中盤で披露された“CPX”でフロアの狂騒は既にピークに達し、その後も盛り上がりのピークは訪れた。金井が「亡くなった方の気持ちを歌にしてみました」と言い“The Right”へ。真緒はヴァイオリンを置きキーボードも弾く。その後の“ダイアモンドリング”で感動は沸点へ。さらに金井がフロアの1500人に感謝と「外に出たら大人な態度でいてほしい。ピースフルな空気を見せつけたからできるはず」というMCを延べ“かくれんぼ”へ。ダイブとモッシュ・サークルがあちこちで起こる。“Roll It Over”ではフロアに風船も投げ込まれた。アンコールでは新曲“暗闇の中のアリス(虹を食べたアリス)”も披露。BIGMAMAのただならぬ勢いを体感できた夜だった。(田代)

出演:BIGMAMA
(Photo: 河本悠貴)




KIKKAWA KOJI LIVE 2009-2010
25th Anniversary LIVE GOLDEN YEARS TOUR FINAL

2/6 Sat @ 日本武道館

 昨年発表の『Double-edged sword』は「ロックアルバムはかくあるべし」とも言うべき吉川渾身の一作だったわけだが、それを踏まえての本公演。まずは“Purple Pain”の印象的なギターリフが爪弾かれると、イニシャルの「KK」の文字をかたどった巨大な舞台装置の中から吉川登場。曲間でほとんど喋らない硬派なステージで、前述の『Double-edged sword』からの曲もふんだんにプレイしていく。デビュー25周年を祝う特別な日に、「今」を全肯定するライヴを見せてくれるのは非常に喜ばしい。06〜07年頃の代表曲であるディスコ・チューン“サバンナの夜”、“TARZAN”を挟みつつ、後半戦では15曲もの歴代ヒットナンバーをメドレー形式で披露。やがて場内のテンションが最高潮に達すると、「今」の吉川を象徴する一曲“傷だらけのダイヤモンド”。最高だ。 “KISSに撃たれて眠りたい”、“せつなさを殺せない”で締めるラストもすばらしかった。5年前、同じ武道館で見た20周年記念公演もあくまで通過点にすぎなかったことを証明してくれた、圧巻のライヴ。(柳)

出演:吉川晃司




JUICERS
2/6 Sat @ 南青山RED SHOES

 JUICE編集部がお送りする、隔月第一土曜日のパーティー、JUICERS。今月は、珍しく編集部全員でお届けする予定が……残念ながら欠席者が。とはいえ、非常に楽しい夜となりました。バンドアクトで最初に登場したのはVanity。女性のガレージロックンロールバンド。林イチオシで、レッドシューズに初登場です。たまたま居合わせたお客さんにも大好評。そこに駆け付けた坪井ユウサク(from The Chameleons)が、以前から都内各所に出没している弾き語りスタイルで二曲披露。こういう事があるから、イベントは面白い。2バンド目はレッドシューズでも常連、克(Katsu)率いるTHE TIST。以前からイベント出演のオファーをしてもらっていたんだけど、なかなかタイミングが合わなくて、やっと出演してもらったんだ。時間が遅くなってきたあたりから、レッドシューズの常連の皆さんも遊びにきてくれて、本当にいい夜になりました。今度は4/3(土曜日)、同じ場所で。待ってます。(林)

出演:THE TIST/Vanity/坪井ユウサク(From The Chameleons)
DJ/林 拓一朗/タシロック/enlarge/しゅん/Edwin/むうみん/まっちゃん/
マリ/SMOOCH(欠席)




GOSSIP
2/8 Mon @ 恵比寿 LIQUIDROOM

 個人的には初ゴシップとなった(誤解を招く表現だな)。登場するや否やメンバーの二人、そしてサポートのベーシストが“Dimestore Diamond”のリフを弾く。するとお待ちかね、ベスが歌いながら袖から登場!……で、でかい!! なのに背が小さい!! 会場の異様な熱気のなか冷静に耳を傾けると、何より歌が上手すぎる。ソウルの中にパンクを感じる力強い歌声。軽快なディスコビートとの相性は抜群。曲間では(アラジンの)“A Whole New World”や Daft Punkを『One More So〜ng♪』と歌ってみせたり、『ゲイは日本語でなんていうの?』と観客に問い『オカマー!』と叫び“Men In Love”(ゲイについての曲)を演奏したり、エンターテイナーとしてもピカイチ。最後は“Standing In The Way Of Control”で大熱狂のなかNirvana“Smells Like Teen Spirit”。客電がついてもフロアでファンとスキンシップを続ける彼女の姿は背が小さすぎて確認できなかったが、観客の興奮した笑顔を見ながら会場をあとにした。(高橋)

出演:GOSSIP




テルスター結成15周年&CDデビュー10周年&
NEW ALBUM『We Love You ! You Love Us!』発売記念プロジェクト
〜LOFT CIRCUIT 2010 supported by Rooftop テルスター presents!
「We Love You! You Love Us!」〜発売記念スペシャルライブ』
2/9 Tue @ 下北沢SHELTER

 【発売記念スペシャルライブ】でもあるこの日。そう、テルスターは約4年ぶりのアルバム『We Love You! You Love Us!』を、2月3日にリリースしたばかり。現在、LOFTグループの全店でイベントを開催中。個人的にテルスターのライヴを久しぶりに観たが、以前とは何かが変わった。この日、1曲目に披露されたタイトル曲で「目の前のすべてを認めたい」と歌う横山からは愛のオーラが放たれる。ライヴ中もどこか楽し気な4人。これまで轟音に苛立ちを直結させて歌っていた横山が、絶えず周りに毒づいてきた横山が、何かを悟ったように「Love」と歌う。それはきっと正しいし、とっくに大人だもんな……と、少し寂しく思った矢先、ライヴ終盤では皮肉たっぷりなMCの後、“孤独が匂うのだ”“アーチストの欄”“ブラスバンド”と、暑苦しいまでの激情を撒き散らす。うん、違和感を押し殺してまで自分を変えられるわけがない。アンコールの“そのまま進むのだ”で、完全に心ふるわされた。(田代)

出演:テルスター
GUEST:セックスマシーン
(Photo: クラカタレイコ)




State room 094
2/9 Sat @ 名古屋・新栄 CLUB ROCK'N'ROLL

 ライブ中に涙ぐむ、というのは時々ありますが……初めて、涙がボロボロこぼれるくらいに泣いてしまいました。3ピースバンド、「感情の株式会社」3markets(株)略してスリマ。3ヶ月連続シングルリリース『着信ナシ』(!)レコ発ツアー7日目という彼らのライブは「ロックには程遠い音楽をやります!」の言葉でスタート。1曲目はベースの文悟が生き生きと唄う“ウォーターボーイズ”。続いてギター風間が唄う“ソニー”そして“家出の唄”……重い。深い。胸をえぐられるような切なさと愛おしさに翻弄され、涙ぐむ。そして一転して陽気に軽快に文悟が唄う“シャンマー”。栄養ドリンクの瓶でギターを弾く技にビックリ! ラストは再び風間が唄う“もうまくはくりの唄”。襲いくる不安と絶望感でギリギリこらえていた涙が溢れ出す。一字一句に感情移入し、唄の世界に入り込む。息をつめ聴き入り、迎えたリアルストーリーのドキドキのラストに喜びと感動で涙腺全開。(佐々)

出演:3markets(株)/Rhycol./フキゲンナテンシタチ/敏感salaryman/murder murder
(Photo: 安田典謙)




Pinky Piglets Presents
Do! Rock Night!! Vol.2

2/10 Wed @ 新宿Marble

 今回インタビューでも登場してくれているピンキーピグレッツ企画。トリを務めた彼女達だが、初見の私もぐいっと引きつけられる空間がそこにはあった。盛り上がるとか楽しさだけじゃなくて、切なさや悲しさ、ここまでの歴史を洗いざらい表に出した人間ドラマ的な伝達力。だからこそ底抜けに明るいハッピーソングも伝わってくるわけだ。最新アルバムからもふんだんに披露され、“PLAY”などはライヴの定番ナンバーとあって、フロアとの掛け合いや一体感も完璧。Asujaの煽りにお客が一生懸命になって体で文字を作って応戦してる光景がなんとも微笑ましく、ハッピーな気持ちになった。勢いやテンションでフロアをうまいこと巻き込んでいる辺りはさすがだ。あとは音にもっともっと重圧感を持たせて、聴かせるサウンドになれば、ガールズバンドとしてだけではないところで勝負できるバンドに成長するんじゃないかと思う。でも、すごくハッピーな彼女達のライヴが好きだ。(松木)

出演:Pinky Piglets/seewees/CANTOY /RUSH BANG / KiLLKiLLS
O.A : Pinky Pigletsアコースティックver.




EGG BRAIN "SEVENTEEN TOUR 2010"
2/11 Thu @ 名古屋・池下 CLUB UPSET

 EGG BRAINのライブ会場限定シングル『SEVENTEEN』リリースツアーは満場のオーディエンスが待ち構える中自然な流れで“MIDDLE”からスタート。ジョーイの「Are You Ready?」の声で場内はスイッチON!人の波が一気に前へ押し寄せる。続く“HIGHWAY26”で皆腕を挙げ、そのまま手拍子に! サビではダイバー発生! テンションは上がりっ放しで“BITCH”ではほぼ全員がジャンプ!! “DADDY”では陽光が降り注ぐような温かさと愛情に溢れ、場内は自然に横揺れ。手拍子のタイミングもバッチリ!! 新曲で再度疾走し、“YEAR! YEAR!”曲間ではBa.田畑がステージ端から端まで煽りまくる。タイトル曲“SEVENTEEN”まで全10曲、完全燃焼! と思いきやアンコール、更にWアンコールの声も!! 3rd Album『THE NEXT 10-MILES CLOUDS』発売日の3/24からレコ発ツアーも決定しており、止まらない、止められない勢いのEGG BRAINから目が離せない!(佐々)

出演:EGG BRAIN
guest:NUBO/PAN/DaG
(Photo: 安田典謙)




serial TV drama『SPACE OPERA』RELEASE TOUR“STAR TOURS!!”FINAL
2/12 Fri @ 渋谷CLUB QUATTRO

 serial TV dramaは2ndアルバム『SPACE OPERA』を昨年11月に発売し全国ツアーを爆走してきた。そして渋谷クアトロでのワンマン、アガる!“スペースオペラ”で始まり“噛ませ犬”“あしあと”とフロアをガシガシ掴んでいく。MCも基本、笑えるし、たまにVo.伊藤がグッとくることをつぶやく。ライヴ中盤の“yellow”“アカシア”“loop”辺りは、中軸打線でもホームランを打てるような感触を得た。ワンマンだからこその見所だったのは“夜空の星屑”に酔いしれたり、“ソング・オブ・ガンジス”で飛び道具的な新井のシタールに驚いたり、本編ラストはアコギでの“自由への讃歌”“トリコロール”と、とにかく表現が自由だ。アンコールではさらに自由に。まず伊藤が登場しギターを弾き、1人ずつ音が加わっていく。ベースの近藤はビデオカメラを持って登場、ステージ上からメンバーやフロアを撮影。そして怒濤の“裏切りのダンシングボーイズ”へ。最後は“まばゆい”を浴び、快感指数は頂点へ!(田代)

出演:serial TV drama
(Photo: 高田梓)




ABSTRACT MASH presents 「an absolute promise」
2/13 Sat @ 渋谷O-Crest

 ABSTRACT MASHの自主企画はギターロックバンドYUEYのステージからスタートを切った。日常の風景を切り取ったかのような穏やかな世界観を、時に優しく、時に激しくステージで表現し会場を温めると、続いてBYEE the ROUNDが登場。言葉と音が主役となった、余計なモノが何もないライヴ。その鋭さが最高なのだ。そんなライヴにヤられた後、本日の主催者・ABSTRACT MASHの登場。ダイナミックなアンサンブルと疾走感あるメロディー、村松の“歌”で会場を染め上げていく。出演したバンドの紹介や新作の話などもしつつ、これまでの代表曲はもちろん、一足先に新曲も披露、とベスト・オブ・ベストな選曲でフロアを攻めていった。それにしても久々に彼らのライヴを見たけど、今までとは全然違ってビックリした。スケール感も、たくましさも、そして輝きも。先を見据えたような力強い眼差しと演奏に何度もグッときたこの日。素晴らしい予感で胸がいっぱいになった。(逆井)

出演:ABSTRACT MASH/BYEE the ROUND/YUEY




ネズミハナビの嵐の寸前ツアー2010冬 東京編 meets Beat Happening!
2/14 Sun @ 渋谷LUSH

 ネズミハナビは4月14日に傑作フルアルバム『BOY』を発売する。だから、嵐の寸前なのである。東名阪ツアーのファイナルは、対バンも新進気鋭の4組が出演し、終始盛り上がった。トリでネズミハナビが登場。吉田は覇気に満ちたギターを弾き、心震わせる歌を唄う。かつての野性味を取り戻したように。それにつられてベースの高橋“ジャンボ”も珍しくステージ上で荒ぶっていた。めぐりは、楽しそうに歌いながらドラムを叩く。アンコールの“ケチャップとマスタード”まで、やっぱこの3人すげーや!と思った瞬間が何度もあった。またこの日はバレンタインデイゆえに、ネズミハナビからオリジナル・チロルチョコのプレゼントも。この包み紙に書いてあるwebアドレスにアクセスすると、アルバムの情報や、名曲“ハッピーライフ”の音源をいち早くゲットできるという、デジタルとアナログをMIXさせた試みを展開。ネットや携帯の中だけでなく、ライヴ会場でしか手に入らないモノも確かにある。(田代)

出演:ネズミハナビ/ねごと/dry as dust/クリープハイプ/SPANK PAGE




shining
2/14 Sun @ 京都METRO

 この日の一番手は枡本航太。アコギ一本で無限の世界を表現する彼は、つくづく天才だと思う。続くガガキライズは、音こそ凶器と言わんばかりに、殺気渦巻く爆音ステージをぶちかます。さらにZ-Z言語「ウ」、トランス状態かのような絶叫と演奏に圧倒された。ちなみにバンド名は「ニンゲンゴウカク」と読む。サンプラー1台、女の子1人の、DODDODO。懐かしくも妖しげな歌詞と打ち込みのタッグ、これは癖になる!トリはオシリペンペンズ。奇怪かつテクニカルなギターフレーズと、一切の無駄が省かれたドラムが絡み合い、独特の緊張感がステージ上に漂う。そんな中ボーカルのモタコは、天井にぶら下がったかと思えば、客席に飛び込み、マイクを捨て生声で叫ぶなど、ライブという場でいかに自分の全てを伝えきるかと徹底的に葛藤。そう、音楽の凄まじさというものを体現してこそペンペンズなのだ!スリルに満ちたライブの連続に多大なる刺激を受けた、濃厚な一夜であった。(中里)

出演:枡本航太/ガガキライズ/ Z-Z言語「ウ」/ DODDODO/オシリペンペンズ
Photo by ボウズ




ZIP-FM R18 presents 『R'z LIVE』
2/18 Thu @ 名古屋CLUB QUATTRO

 FM番組主催でレギュラーMC4組が出演するイベントでトップを飾ったHundred Percent Free。1/27リリースのメジャーデビューシングル収録の“Boom Boom Dreamer”で勢いよくスタート!ステージから放たれるエネルギー、溢れ出す躍動感でバラバラのジャンルのファンであろう満場のオーディエンスが一つに。手拍子がどんどん増えていく。番組で歌詞を募集した“ROCK CLIMBER”では皆が腕を振るWAVEで鮮やかな大波! 激しくもアーティスティックなギター、軽やかな動きでズッシリと響かせるドラム、巧みなプレイのプログラマー、異なる輝きを魅せる2Vo&MC。皆いい表情を見せ、煌めいている。インディーズアルバムの人気曲に続き3/31リリースの新曲“迷子 to MYSELF”を披露。疾走感ある曲が彼らに馴染みの薄い客すら盛り上げていく。ラストはメジャーデビュー曲“Hello Mr.my yesterday”。優しく温かい空気に包まれ、満足度・幸福度100%! (佐々)

出演:Hundred Percent Free/Spontania/MORNING GLORY/西野カナ
(Photo: 安田典謙)




Xenophobia presents...「TOKYO NEO-WAVE Vol.1」
2/20 Sat @ 渋谷CYCLONE

 都内を中心に活動するXENOPHOBIA主催のイベント「TOKYO NEO-WAVE Vol.1」が開催された。今回のイベント主旨は、80'sを象徴する文化「New-Wave」に影響されたアーティスト達が、当時の空気感と現代の感性をMixして創り上げるというもの。HERE、101Aなどフェスや様々なイベントで活動する実力派バンドのライブや、アンダーグラウンドシーンに置ける様々なジャンルのファッションをピックアップするアパレルショップNude N' Rudeのスタッフによるマッドポップなファッションショーも展開。印象的だったのが、この日の主役XENOPHOBIAのライブ。 80'sを看板に打ち出しながら、当の本人達は、サイケと海賊音楽(イメージ)を合わせたような狂気のステージング。そして自称ジプシーサーカスと言い切ってしまうあたりのカオスぶりに好感を越えて愛を感じた(笑)。「New-Wave」なのか?「サイケ」なのか?この狭間に存在する事こそ、彼らの言う「NEO-WAVE」なのかもしれない。(浅井)

出演:XENOPHOBIA/HERE/101A/Nude N' Rude




SHIBUYA-La.mama presents 『道玄坂異種格闘技戦 vol.4』
2/20 Sat @ 渋谷La.mama

 シーンを面白くさせる5組がLa.mamaに集結し、ジャンルも世代もバラバラなオリジナリティが交錯した。未完成VS新世界の鋭い言葉が通り過ぎ、ウミネコサウンズの風景が浮かぶ叙情性豊かなメロディに心奪われる。札幌からやってきたシュリスペイロフは初めて観たが、〈北の最終兵器〉と呼ばれる彼らだけに、音が鳴った瞬時に持ってかれた。Vo宮本の歌声と、バンドの世界観は本物感を放ちまくる。イエローモンキー・トリビュートの参加曲“SO YOUNG”も披露した。トリはtobaccojuice。彼らは結成して10年以上のキャリアを誇るが、最近のライヴはより躍動感にあふれ、瑞々しいほどだ。彼らは自身のレーベル〈ASOBI〉を立ち上げ、3月24日にニューアルバム『どこまでも行けるさ』をリリースする。アルバムは自分達で楽しんで制作されたようだ。この日も披露された“どこまでも行けるさ”“ダダダダンス”を聴いても、メロディが立っててグイグイ伝わってくる。彼らと冒険の旅へ出かける日は近い。(田代)

出演:tobaccojuice/シュリスペイロフ/ウミネコサウンズ/未完成VS新世界
opening act:ROTH BART BARON