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疾風怒濤のニューアルバム『MUSIC』投下!!
鳴り響くヘヴィーロックバンドの本質を探る
心から「音楽」を愛し、進化の速度を緩めないバンド。ラウドなサウンドにデジタルとポップを融合させたニューアルバム『MUSIC』でギルガメッシュというバンドへの固定概念は完全に拭い捨てられた。ラウドなのに爽快感があって、一曲ごとに背中を押されるポジティブ要素と流れ出る躍動感が尋常じゃない。ハンパない本数のライヴと海外進出により、ラフさとタフさを手にしたギルガメッシュ。バイタリティーと実験性でさらに進化する要注目バンドだ。
■ギルガメッシュが露出する場所ってヴィジュアル系のメディアが多いですよね? 音を聴いてるとそこだけに留まるのが勿体ない気がしたので今回この場を設けてもらったんですが、みなさんはそのシーンにいることに対して、どう感じているのか。ここから訊かせてもらっていいですか?
愁:ヴィジュアル系ってジャンルは、大人が勝手に作ったものだと思うんですね。ボクらは純粋に音楽をやりたいだけだし、どこでも対等だと思ってるし。今回アルバムのタイトルを『MUSIC』にしたのもジャンル関係なく、ギルガメッシュのミュージックを純粋な気持ちで聴いてもらいたいって気持ちからだし、この作品で何かが変われる気もしたんですね。ヴィジュアル系ってマイナスのイメージが強いんだけど、ボクらが出ていくことでそんなイメージも変わっていくんじゃないかなって。だからヴィジュアルという言葉になんのストレスもないし、結果的にボクらが表に出ていけば、音楽できちんと理解してもらえるんじゃないかなって。そう思ってます。はい。
■結成した当時から感じてたことなんですか?
愁:始めからずっと感じてたことです。
■音だけ聴いてたらヴィジュアル系に括られることって、ないと思うんですよ。スリップノットやマリリンマンソンが日本のビジュアル系に値するのかって話だし。
愁:よくそんな話をメンバー同士でもするけど、日本という文化で生活してる以上、仕方ないのかなって。だから国内だけに限らず、ワールドワイドに活動していきたいんですよ。そのイメージを強く持って、曲を書いてるし。
■それはすごくわかりますよ。でも、日本特有のヴィジュアル系、そこをイメージさせるメディアにばかり出ているのも確かですよね?
左迅:そうですね。でも、それだけではないという意識もずっと持ち続けてるんですよ。ここ最近になってオレらが願っていた海外でのライヴも実現してきてるし……。
■ヨーロッパのメタル・フェスですよね?
愁:ヨーロッパはワンマンツアーもやらせてもらって。あと、フェスは日本代表として参加させてもらったんですけど、ヘッドライナーはアイアン・メイデンというすごいフェスだったし。海外の人達は受け入れる態勢がちゃんとあるので、自分達がやってることに間違いはないんだなって、実感させられることが最近はたくさんあるんですよね。
■純粋な耳で聴いてもらえる取っ掛かりみたいなものが増えている最中なんでしょうね。それにしてもギルガメッシュは「これは男が好む音楽なんじゃないの?」ってぐらいにヘヴィーなサウンドですよね。
弐:音楽を始めるきっかけとなったバンドがいるように、ボクらの音楽で男がバンドを始めるきっかけになればいいなとは思ってますね。でも、それだけじゃなくて、今回の左迅くんの歌詞にあるように、背中を押してあげられるような音楽をやっていければとも思ってて。それは聴く人、男女問わずなんですけどね。
■サウンドとは裏腹に、デスメタルの歌詞にあるような暗黒的な世界観ではないと(笑)。
左迅:そことは違いますね(笑)。世界の闇の部分というか負の部分もあるけど、「がんばっていこうよ」ってメッセージがかなり詰まったアルバムです。重たいサウンドだとダークな歌詞になることが多いと思うけど、このアルバムに関しては、聴いてくれてる人の背中を押してあげられるような。そんな音楽でありたいと思ってます。
■『MUSIC』は特に歌詞を強調した作品のようにも捉えられますよね。重たさだけじゃない聴きやすさがあるし。
左迅:そうですね。楽曲がわかりやすくて、シンプルに進化してるので、そこに合わせて歌詞もどんどんわかりやすくしてるし。あと、ずっとЯyoが言ってる「ポップ」にみんなの意思が向かっているからこそだと思いますよ。
■そこはЯyoさんにご説明いただきましょうか。
Яyo : ポップ=わかりやすいというか、媚を売るのではなくて、どんなジャンルでもポップなものはポップでしかないじゃないですか? それがバンドのコンセプトなので。回りくどくなく、ストレートなわかりやすさ。これがギルガメッシュの第一のコンセプトですね。
■いま一度ポップであることの重要性に気がついたって感じなんですか?
Яyo : そうですね。ジャンル自体が変わっちゃったこともあったんですけど、ひとつに統一すること。それがわかりやすさってところに集約されました。
■もう少し砕いていくと、前作の『Girugamesh』は全体的にラウドなサウンドだったけど、今作はデジタル要素を全面に引きながらのメロディアスが印象的な作品ですよね? 非常にわかりやすく違う二枚の作品なので、これを引き合いに出すのが一番わかりやすいんじゃないかと。
Яyo : 前作でもデジタルな要素はあったんですけど、さらに濃度を濃くさせたって感じですね。基本的なバックサウンドは変わらないし、変えたくないんで。でも……言葉にすると難しいな。
弐:あくまでも自然的な流れですよ。だから誰もストレスを感じずにできてることだし。
愁 : Яyoが「オレの中でスリップノットはポップなんだ」って言った時にビックリしたんですけど、その通りだなって。万人受けとは違うかもしれないけど、メンバー内ではすんなり入ってくるし、「これがいまのギルガメッシュのスタイルなんだ」って提示がきちんとできてるのが今回の『MUSIC』で。次の作品でまた変わるかもしれないけど、どうなるのかはまだ誰もわからないし。
■前作と違うから新鮮でもあり、困惑させる場面もあるかもしれませんけど、そこは自信をもってなんですよね?
Яyo : ヘヴィーロックという軸があって、それは絶対に外しちゃいけないって全員がかわっているので、そこは残しつつもさらに進化しなきゃいけないし、いまのオレ達だからこそ、ここまで振り切れるんだと思う。ライヴのおかげなんじゃないですかね、こうなれたのも。長いツアーを繰り返してきたから、いろいろ振り切れたし。
愁:格好つけることばかりを気にしてたけど、いまいちしっくりこかったんですよ。でも、そこを振り切ったことですごくラフになれた。だからこの作品にもラフさが出てると思うし、ラフに聴いてもらえれば、それが一番です。
■またとてつもなく長いツアーが始まりますよね。ギルガメッシュの新たな進化を拝見しに行きたいと思ってます。
Яyo : またなにかが吹っ切れるツアーになるのかな。ボクらも楽しみにしてます。
Interview&Text : 松木美歩
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