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煌びやかなデビューから5ヶ月 早くも新作リリース!
この衝撃は、あなたの人生を変えてしまうかもしれない!?
あなたは覚えてるだろうか? ロックンロールで受けた衝撃を。音楽に初めて心をときめかせた時を。あの“魔法”に掛かったような──例えば、ピストルズやクラッシュやスターリンやルースターズや……リアルタイムに体験していなくても、あなたが好きになったバンドに出会ったときの──人生が一瞬にして変わってしまうあの奇跡を。日本の正統派ロックの系譜を受けつぐ、ザ・バチラス・ブレインズ(THE 日本脳炎/以下バチラス)の新作は、そんな “魔法”や“トキメキ”を宿しつつも、グラムのようにギラギラとしたロックンロールが詰まっている。華やかなメジャーデビューを飾った前作、『C・O・S・M・E』から約5ヶ月。前作はブルース色が強かったが、コンセプトはあったのだろうか。桜田に訊く。
「ロックンロールはブルースだし、ブルースはロックンロール。ナントカ色って説明は出来ないな。前作とは違う突き抜け方があるかもね。ハジケてる(笑)。新曲+再録+αという構成になってるんだけど、表情が豊かですね。『C・O・S・M・E』から次のアルバムを繋ぐ……かな、いや繋がないかな」。
そう、今回は新機軸をうかがえる新曲に加え、インディー時代から人気の高い “香港カフェ”(M2)や、同曲が収録されている『HONG KONG CAF』から“NEONLIGHT”“100%の退屈”を再録。さらに泉谷しげる氏のカヴァー“火の鳥”(M8)に加え、ビデオクリップ3曲(“香港カフェ”“FREAKOUT LOVERS”“SWEET&TWISTED”)が収録と──完膚なきままに叩きつけられた“2008年のバチラス”を体感することのできる、2作目にしてベスト盤のような作品だ。なぜ今、名曲“香港カフェ”を収録したのだろうか?
「ライヴでも頻繁にやってるし、“NEON LIGHT”、“100%の退屈”も今のメンバーで録っておきたかった。曲自体ほとんどいじったりしてません。バンドのモチベーションで、特にライヴは曲の生き方が変わるから。今のノリが出てる」
“今”の彼らといえば、個人的に新境地を感じた5曲目“freakout LOVERS ”についてはどうだろうか。桜田の危険な香りのする──艶っぽいハイトーンヴォイスで〈3分間で狂わせて/もうじらさないでCRAZY NIGHT〉〈溶け合いそうな誘惑で絡み合ってもっと/嵐のような 恋心そっと夜空に…〉と歌われるロマンティックで、それでいて “ポップ”な楽曲。
「前作作ってる時からあって元々の形からは数え切れない程変化してる。俺が歌えなくて、すごく苦労した。メンバーには心配かけました。ロマンチックで濃いスピードなんだよね。速さってコトじゃなくて。今までに無かった感じ。とてもイイ曲です」。
ラストに収録されている泉谷しげるのカヴァー曲“火の鳥”は、原曲の良さは活かしつつ大胆にもパーカッションでアレンジを加えており“バチラスならでは”のカヴァー曲となっている。
「昔から大好きな曲で、鼻歌でしょっちゅう出てくる。全然鼻歌のイメージじゃないんだけど(笑)。歌詞がたまらなくイイ。早川さんのパーカッションありきでレコーディングしようって話してて、刺激的な演奏になってる。実現して良かった」。
全8曲。さて、このタイトルをまず耳にして、筆者が思わず連想してしまったのは、ロック少年たちの闘争を描いた伝説的な映画『爆裂都市』(バーストシティ)。JUICEを読んでいる方なら知っている方が多いと思うが──今回カヴァーをしている泉谷しげる、陣内孝則(ザ・ロッカーズ)、大江慎也(ザ・ルースターズ)などが出演した歴史に残る名作である。
「(タイトルは)爆裂都市じゃなくて『都市通信』。カムイレコード、80年のやつ(※NON BANDなどが収録されているV.A)。内容にもフィットしててカッコイイ。電子的で、一見煌びやかな都市で生き延びるのはヘヴィ、情報も数打ちゃ当たるみたいなのから押し付けがましいのやら、そんなのばかりでしょ。そんな中でも胸を焦がす素敵な知らせを“自ら”受け取って下さいと」
そう、彼らは「今の時代、待ってるだけじゃ奇跡は起こらない」コトを知っている。でも、あなたがもし自分からこの作品を聴いたら、 “あの時”以上の衝撃を感じるかもしれないし、その先にはいまだ感じたことのない未来が待っているかもしれない──私は、それをこの作品から感じた。ぜひ、飛び込んで欲しい。
Text : 逆井真理
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