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今、流行に敏感な女性の間でブームとなりつつあるポール・ダンス。
そのポール・ダンスをフィーチャーしたクラブの最先端が都内ベイサイド竹芝に今春オープンした「BLACK room」。
そして、ここから発信される大人気イベントが“Black Jaxx presnets No.6”だ。このオーガナイザーを務める“Black Jaxx”、タネあかしすると、俳優として、またサックス・プレイヤーとして活躍中の武田真治と、クラブ界でのキャリア、人気ともに不動の地位を確立、今なお多くのミュージシャンからもリスペクトされ続けているDJ Dragonによるユニット。イベントは毎回、モデルやアーティスト、各界クリエイターが訪れ、毎回1000人以上の集客を動員、その注目の高さを物語っている。そして、次世代のクラブ・カルチャーとして注目され、今、まさに大ブームを起こそうとしているこのポール・ダンスをテーマとしたコンピレーションアルバムが遂に12月3日、イベントタイトルと同じく『Black Jaxx presnets No.6』としてリリース。コンパイルのナビゲーターとなるのは、もちろんDJ Dragon。
今作は彼のセレクトによる、お洒落でセクシーなトラックが詰まったミックスCDの決定盤!もちろん、オリジナルトラックには大物アーティストが多数参加!なんと、CHEMISTRYの“KANAME”、ハウス・ミュージック初挑戦となる楽曲収録!! その楽曲の作詞は東京スカパラダイスオーケストラ“谷中敦”!!セクシーな女性を描かせたらこの人、「モンキー・パンチ」とのコラボレーションとなったジャケットが目印のこのコンピレーション、そして今後のクラブカルチャーをリードするであろうこのイベント、大注目だ。
■DRAGONさんは、DJとしてのキャリアも長く、さらに多岐に渡って様々な才能を発揮されていると思うんですけれども。改めてこのBlack Jaxxについてご説明いただいてもいいですか?
DJ DRAGON:Black Jaxxは──今から6年くらい前になるんですけど、SAXの武田真治君と昔バンドをやっていて、そこからちょっと疎遠な感じで。10年は大げさかもしれないけど、それくらい会ってない時期があって。ちょこちょこはポイントでは会ってはいたんですけどね。それで、突然電話がかかってきて「ちょっと話したい」みたいに。「またCLUBで何かやりたいんだよね」っていう話で。別に喧嘩をしてたわけでもなかったんで「いいよ」っていう話になって。僕はその時は、ちょうどいしだ壱成君とかといっしょにDJをやったりとかいろいろやってたんで、それでもう一回いしだ壱成君にも声を掛けて、3人でちょっとやってみようか、っていう感じで作ったのがBlack Jaxxなんですけど。
■なるほど。
DJ DRAGON:でも、いしだ壱成君は1年半くらい前に、よくあるバンド内の音楽性の違い、みたいな部分で、ちょっと今は脱退中という感じで。代わりにいつもサポートしてもらってたATSUOっていうのがいるんですけど、彼に準メンバー的な感じで入ってもらってやってるっていうような感じなんです。最初は、代官山AIRで1回限りみたいな感じでやろうって話だったんですけど、それがずっとこのままで、結構やってたらおもしろくて続いている感じです。音楽を僕もいろいろやってきてるし、武田君も割とロックをやったりとか様々な活動をしてるんで、あまりそのジャンルに固定で拘るってことではなくて、やっぱりCLUBっていう場所に拘ったようなそういう音楽活動とかをやっていけたらいいねみたいなところで、音も幅広くやってるような感じなんですけど。
■なるほど。今回、パーティー自体のコンピレーションみたいな感じで今回のミックスCDがリリースになるわけですけれども、そのパーティー自体の選曲の基準みたいなものはあったんですか?
DJ DRAGON:僕がオールジャンルにいろんなことをやるんで、なるべく、そのオールジャンルな感じでやりたいなと。そのジャンルっていうのは、音楽的なことではなくて、基本的に集まってくる人達がオールジャンルな人達というか。やっぱりCLUB自体、今は成熟して──僕がDJを始めた頃に比べると本当に差別化されているというか。HIP HOPだったらHIP HOP、レゲエだったらレゲエとかっていうのが、1つジャンル化されてきたのかなと。そういう部分でもう少し大きい枠でいろんな人達が楽しめるような場所を作りたいなと思って。パフォーマーはHIP HOPのダンサーもいればみたいな感じだし、いろんなアーティストのライヴがあったりとかショーがあったりっていうのを入れて、誰が来ても楽しめるような感じでやりたいなと。ただ、音に関してはオールジャンルで別に構わないなって思ったんですけど、今の時代もあるんでわかりにくくしてもしょうがないんで。基本的には四つ打ちとかハウスだったりとかテクノ、あと今だったらエレクトロっぽいものだったり、その辺を一応DJ達にはお願いして、その辺の基準でまずDJの選出はして。僕自身はあんまり小難しくならないようにわかりやすい選曲を心がけて選曲をしているような感じなんですけど。ただ、せっかくいろんな音楽があるんで。今世の中にコンピレーションもいっぱい出てるじゃないですか。音楽の情報も増えてるんで、その中であんまりみんながまだ聴いたことない、とか、ちょっと懐かしかったり、新鮮だったりという音を、今回せっかくCDになるってことだったんで選曲して。武田君とやっているのがSAXとのユニットなんで、だからちょっとホーンだったりとかそういう印象的な曲を選んで。
■やっぱりその辺を重視されて。
DJ DRAGON:そうですね。やっぱりパーティー感のあるものにしたいなと思ったんで、そういう選曲基準でやってます。まぁ、非常にパーティーには近いと思うんですよね。ただ、そのまんまって言っちゃうと、若干CDになるものと、ちょっとは違いはあるんですよね。厳密に言うと。だけど大きな枠で言うとほぼ近いかなと思います。
■なるほど。ミックスCDっていうのはすごく難しいところがあって、リスナーがどこで聴くのか、だったり──
DJ DRAGON:そうですね。あとやっぱり大体が環境がCLUBのような音響じゃないじゃないですか。iPodで聴かれる方とか、車で聴かれる方って多いと思うんで、その辺は意識して選曲していますけどね。そういう人がそういう状況で聴いておもしろくなるように。それはミックスの工夫だったりとか。CLUB感っていうものは重視しつつ、そういうシチュエーションでも聴けるようなものっていうふうにはしています。今、CLUBっていうと珍しいものじゃなくなってるんですよね。
■そうですね。
DJ DRAGON:いい意味で一般的に広がったと思いますし認知もされたと思うんですけど、逆に「こういうもんだ」みたいな場所っていうのが、なんとなくボンヤリとイメージとしてあるのかなって思うんですよね。聞く人によれば「若い人が行く所だよね」とか、そういう決まりみたいなものがいつの間にかでき上がっちゃってて。あとは、「音がうるさくて空気が悪い」とか、いろんなイメージが。マイナスなイメージもあったり、ただ、音はいい、とか、いろんな人、いろんな出会いがあったりして、そういう発見もあったり、っていうプラスイメージもあるんですけど、何か……でき上がっちゃってるのかなって思うんですよね。そういうのを、うまく取り払っていくようなパーティーを作っていけたらなと思ってます。僕が始めた頃ってそんな感じだったんですよね。誰が来てもいいというか。
■逆に。
DJ DRAGON:昔は本当に、いろんなジャンルの人がいて、そういう交流もありましたし。HIP HOPが好きな人もいるし、ロックが好きな人も同じ空間にいたりとか。そこで新しい発見もあったりとかしたんで。それを同じことをやろうとは思ってはいないですけど、でも今の時代に合ったオールジャンルの人達が集まるそういうパーティーになればなって思ってるんですけど。
■なるほど。それで、かなり大事件だと思うんですけど、オリジナルトラックのゲストでCHEMISTRYのKANAME(川畑要)さんが参加されて。
DJ DRAGON:そうなんですよ。すごいタイミングがよかったっていうか。間口を広げるっていうことでは──武田真治君もある種、世の中的にはSAXをやってるっていうのももちろん知ってる人もいると思うんですけど、イメージとしてはテレビに出てる俳優さんだったりとか、レギュラーで出てる『めちゃイケ』だったりとか、そういうイメージがあると思うんですよ。それはすごくいいことで。そういう人がやってるっていうのはやっぱり取っ付きやすいなって。
■入りやすいですね。
DJ DRAGON:そう、入りやすい。きっかけは何でもいいなって僕は思っていて。やっぱり地方とかに行くとそういうのが強いんです。だからそういうところで来て、「何やるんだ?」って来てみたら「おもしろいね!」とか「こんなことやってんの?」ってそういう発見があって、シーンに入るきっかけっていうのができればなって思って。川畑君なんか正しくそういう意味ではメジャーなアーティストなんで、こういう機会に参加してもらって。それで川畑君のファンとかいろんな人達が聴くきっかけになればいいなって思ってて。本人もすごくハウスが好きで、それはビックリしたんですけど(笑)。たまたまその情報を入手して。
■なるほど(笑)。
DJ DRAGON:イメージ的にはR&BとかBLACK的な雰囲気があって、もちろんその辺は大好きだと思うんですけど。なんか最近はハウスとかエレクトロっていうのにハマってるみたいで。それで「ハマってるみたいだよ」っていうのを聞いて「これは!」と思って。それで知り合いのレコード会社の人にちょっと話したら、「いいタイミングかもしれないね」みたいな話になって。結構タイトなスケジュールだったんですけど実現したっていう感じなんですよね。本当にすごいタイミングが良かった。
■なるほど。
DJ DRAGON:それで、たまたま名古屋で僕らBlack Jaxxがちょっとライヴの仕事があって、その時にスカパラの谷中さんとご一緒したんです。飲みの席だったんですけど、話をしてたら「ちょっとやらせてよ」みたいな話になって。「KANAME君、大好きでさ、彼いいよね」みたいな(笑)。「ホントっすか?」みたいな(笑)。それで直接頼んで書いてもらったみたいな、本当にラッキー続きというか(笑)、流れがすごい良かったですね。KANAME君自身も僕がラジオをやったりとかしていて、そういうとこにデビュー当時から何度も来てもらってたんですごい面識もあったし、CLUBなんかも彼は好きなんで、すごいいい感じでレコーディングを進められましたね。
■でもそんなカッティングエッジな人達が集まって、逆にぶつかったりとかはしなかったんですか?
DJ DRAGON:いや、プロですよね。みんなプロっていうか。川畑君に関して僕が思ったのは、本当にうまいなって。歌がうまいなっていうのはもちろんなんですけど、すべての上で「この人、うまいな」って。表現力とかも。日本語の表現がすごいうまいんですよ。そこは「日本語なんて歌えてあたりまえじゃん」っていうのは僕らにしてみたらそうなんだけど、結構難しいんですよ。ハウスとかに日本語をハメてすんなり活かすって。それがすごいうまいんですよ。それをレコーディングしてる時にビックリして。「日本語うまいな!」って。これは変な感動だったんですけど。
レコーディングは彼側のスタッフといっしょにやって歌入れも任せたような状況で、僕はあんまり口出ししなかったというか、すごい信頼関係ができてました。僕は最初どうなるのかなって不安だったんですけど、でも、任せてみようと。それで僕はトラックを作ってお渡ししてレコーディングに立ち合って。その前にいろいろディスカッションがあって。あとは、レコーディングが始まると早いんですよね。それで心配なかったんで、ほぼ向こう側のスタッフにお任せしてレコーディングが終わって。そこからの編集とかの作業はこっちでやって。向こうも、任せてくれてるというか。今回はBlack Jaxxの中で、という部分で。そういう意味で、みんな信頼し合ってできたかなと。詞なんかは何回かやりとりがあって、忙しいのに谷中さんも「レコーディング現場に行こうか?」くらいのことを言ってくれたりとか。本当にそれくらい気持ちを込めてくれて、すごくいい詞ができて。バッチリハマりましたね。なんか「うまくいく時はうまくいくなぁ」なんて普通に思ったんで。そういう時ってあんまりトラブルもないっていうか。
■なるほど。更にジャケットに対してはモンキー・パンチさんが。
DJ DRAGON:これはめちゃめちゃラッキーというか。大好きじゃないですか。嫌いな人あんまりいないと思うんですけど──今のモンキー・パンチさんの絵と、昔のモンキー・パンチさんの絵って時代があってやっぱり変わってきてるんですよね。今の絵もすごい好きなんですけど、やっぱりちょっと古き良き、みたいなものの印象を出したいなって思ってたんで。古い、これは70年代の『週刊アクション』とかで当時表紙の扉絵をやってる時の作品を使わせてもらえることになって。実際に書き下ろしにしようかどうしようかみたいなことがあったんですけど、「むしろこれがいいな」と。それでモンキーさんの息子さんがいろいろ良くやってもらって。
■あぁ、そうなんですか。
DJ DRAGON:そうなんですよ。そういうのもあって、本当に人に恵まれたなって思うんですよね。いい出会いというか、そこはレコード会社がすごくやっていただいて。そこは本当に連携がうまく取れててうまくいったなと。でも本当にイメージと合うものができたなと。強い女の人というか、今回は「ポール・ダンス」っていうものをフィーチャーしたんで、そういう意味ではセクシーだとか。ただセクシーも男に媚びてるセクシーとかそういうのじゃないセクシーさって、やっぱりモンキーさんの描く女性像にはあるなって。男よりも強いっていうか(笑)。そういう強さを持ってるっていうのは時代を象徴しているのかなとか。今の女性って強いっすよね?
■ええ。
DJ DRAGON:CLUBとかで観てても思うんですけど、女性のほうがハッキリしてる。好き嫌いも含めて。そういう部分で今の時代だなと思って。それを表してるジャケットができたなと思うんですよね。男性もこういう女性を――もちろん強過ぎる女性はどうかと思うけど(笑)、でも惹かれるところはあるんで、そういうのを含めてうまく見つけられて嬉しいですね。正に内容とバッチリ合うようなジャケットになったかなと思います。
■なるほど。
DJ DRAGON:時代にも合ってると思います。
■そうですよね。ポール・ダンスはいかがですか?
DJ DRAGON:ポール・ダンスについては、ジャンル的に、例えば──今回、僕らがやってる音楽がポール・ダンスの絶対的な音楽だっていうことではないと思うんですけど、僕らのパーティーの中では、こういう形でポール・ダンスを表現しているっていうのを出したかったっていうのもあって。あと、ポール・ダンスのイメージって、いろいろだと思うんですよね。まだそこまで、みんな何となく見たことはあるけども、詳しく知らない。女の子が裸同然の格好で、棒に掴まってクルクル回ってる、みたいな、そんなイメージじゃないですか(笑)。
■確かにそうですね(笑)。
DJ DRAGON:まぁ、でも言ってしまうと、その通りなんですけどね(笑)。ただ、実際に女性でポール・ダンスをやってる人たちって、ダンス技術があったりとか、意外にハードな動きだったりとか。肉体的にもハードだし、ただ踊るだけじゃなくて、魅せるっていう、女性のエロス的な部分とかそういう誘惑的な部分とかも取り入れつつやってるっていう意味では、女性的なダンスだと思うんですよね。だからと言って男性に媚びてるかっていうと媚びてない。だから女性に人気があるんですよね。それはビックリして。最初は抵抗があるんですよ。「え?」みたいな、「こんなハレンチな!」みたいなね(笑)。一瞬そう思うんだけど、生でライヴで観ると「すごい!」って。その後、女の人が寄っていって「私もやりたい!」ってなっていってるのを見て、「これはすごいな」と。前々から僕は好きだったんで、自分のイベントでは、絶対にやりたいなと。むしろそういうのを、もっともっと打ち出していきたいなと思って。それで、BLACK roomっていうハコがあって、そこも実はBlack Jaxxも僕自身も大きく絡んでる場所でもあって。常設でポールを付けて、ポール・ダンスがいつでも踊れたりとかいつでもやれるような環境にしようと。このイベントでうまくポールっていうものを、こういう表現で、いろんな人達に知っていってもらいたいというか、そうなればいいなと。何となくでいいと思うんですけど、きっかけで実際に生で観てもらったりとかして。そうなればおもしろいなと。お茶の間に広がるといいな、って思ってるんですけどね。
■なるほど。
DJ DRAGON:おもしろいですからね。純粋に奇麗ですし。ある意味、芸術的な部分もあるなと思ったんで、そのきっかけにこのCDがなればいいなと。ポール・ダンスが主軸のものってあんまりないなと思って。今回、吉本所属のMAKIさんがたまたまagehaで踊ってたりとか、ポール歴も5年くらいやっていて、プロ級な腕を持ってる子がいて。これも「巡り合わせだね」みたいな話で。最初は「ちょっと踊ってもらって」みたいな話をしてたけど、ポール・ダンサーの子に、ちょっと唄ってもらったりなんかもして、もっと幅を広げようと。ただ踊ってるダンスだけじゃなくて、ポール・ダンスと歌とコラボレーションしたらおもしろいんじゃないかなと思って。それで1曲いっしょに作ってみたりとかして。本当にすごいタイミングでしたね。
■じゃあ、みなさんそういう感じなんですね。
DJ DRAGON:そうなんですよ。RyoheiはずっといっしょにBlack Jaxxのライヴに何回も参加してもらってるんで、無理のない感じでやれてるというか。本当に無理してっていう感じもなく、みんなが喜んで参加してくれて。本当にスムーズにレコーディングもいけたという感じですね。だから、おもしろおかしくでもいいし、どういう角度でもいいんで、僕らのやってるこういうライヴとか興味本意だけでもいいし、来てもらって。もちろんいい音をやってますし、CLUB好きの人が来ても楽しめる。そこまでアンダーグラウンドなことはやってないですけど。でも今の時代の選曲でやってるんで、誰が来ても楽しいイベントだと思うんですよね。「こういうパーティーもあってもいいんじゃない?」っていう提案ですかね。
■それこそ現場ではDRAGONさんと武田さんで内装までやられてるとのことなんで。
DJ DRAGON:そうなんです。普段、レストラン的な営業もしてるんで、照明とかも違ったりして。なので「お客さんが長く居られる空間ってどうだろう」って話もしたり(笑)。真治が好きなんですよ、照明とかをいじるのが。
■でも大切なことですよね。
DJ DRAGON:すごい拘ってて。結構ビックリするんですけど。Black Jaxxのライヴの時からそうで、照明をすごい気にするというか。CLUBの照明って「まぁ、こんなもんだろ」みたいなところがちょっとあるんですよね。もちろん、昔はvelfarreみたいにハイクラスなライブハウス以上の照明機器を持ってるところもあるんですけど、まぁほとんど照明にそこまで力を入れてるところって少ないんですよね。そういう意味では、限られた照明の中でどういう演出をするかみたいなことって結構大事で。すごいBlack Jaxxのパフォーマンスに重視するんですよ。むしろ音の部分もそうなんですけど、そっちに掛ける時間もかなりあって。自分のマインドとして、そのままをお店にちょっとやろうと。要するに、ライヴも照明がやっぱりあって活きてると。それといっしょでCLUBのイベントも照明って命だっていう彼の拘りっていうのが非常にあって。これは本当に嘘抜きで、「やり過ぎだろう!」って(笑)。
■なるほど(笑)。
DJ DRAGON:ブッキングとかも僕ら自分達で動いて。直接直談で。僕なんか本当にいろんなことをやってきたんで──ちょっと前までvelfarreでサイバートランスや、トランスも廻してたし、そういう意味ではいろんなイメージを持たれてると思うんですけど。でも、いいかなと。それで今は、こういうふうに時代でこういうことを僕は提案していると。サイバートランスの時ってvelfarreというハコがあって、トランスっていうジャンルがまだ目新しかった。たまたま、velfarreの人間から声を掛けてもらったっていうのもあって。僕はその時はおもしろいなって思ったんで、それに参加させてもらって。今は、逆に自分で1から作って、そういうムーブメントを、トランス・ムーブメントまでいくっていうのはなかなかちょっと難しいとは思うんですけど、ポール・ダンス・ムーブメントみたいなものを、作ってCLUBを活性化──もっともっと、いろんな人達が気楽に来れるような場所になればいいなって思ってるんです。
■なるほど。
DJ DRAGON:だから、老夫婦とか来てほしいです。本当にそういうのがないんですよね。海外が絶対とかは僕は思わないんですけど、うらやましいなって思うのはそういうところなんですよね。本当に年齢の幅が広いというか。もうね、隣を見たら家族みたいな人たちが来て、楽しそうに、お酒飲んで夫婦で踊ってたりとか。ああいう絵ってあんまり日本のCLUBシーンにはないですよね。
■ないですね。
DJ DRAGON:そういうふうに、CLUBで遊んでた人達も、結婚したりとか家族がいたりとかする人って多いと思うんですよ。さすがにCLUBが成熟して20年以上経つんで。恐らく──子供も大きくなって、とか。そういう時にその空気を吸ってた人も、たまに月に1回とか、年に2回でいいんで遊びに来てもらえば、気持ちもリフレッシュしますし。やっぱり大事なことだと思うんですよね。テーマは“初心に返る”です。僕らとしては。CLUBの本質的なところって「手作りな部分」だと僕は思ってたんで、そこの部分に関しては、お客さんもそうなんですよね。“初心に返る”というか、僕らのイベントはそういうきっかけ作りにはいいと思うんですよね。僕がいるってことは、来ていた人達を、大体覚えてますから(笑)。そういう意味では、時代のアイコン的な存在として──僕がいて、いつでも来てほしいなっていうのは思うんですよね。「もう、行けないな」って自分で蓋をしないで、こういうCDを聴いてみて「踊りたいな」って。「まだ、踊れるぜ?」って感じですよ、俺にしてみたら(笑)。年齢も、状況も関係ない。家族で来ちゃえ、夫婦で来ちゃえ、みたいな。
■DRAGONさんにこの先はそこを見据えてらっしゃるわけですね。
DJ DRAGON:そうですね。本当に長くやってきてて、やっぱり、自分が楽しいなって思う空間だったり音だったりっていうものを、追求していきたいなと思ってるし。とは言えど、やっぱり時代性って常にあるんで、その中で培ったものをうまく打ち出していければいいなとは思ってるんですけどね。音楽はもっと楽なもので、あんまり面倒くさくないよって。今回のCDも音源はサンフランシスコだったりヨーロッパのものをライセンスしてるんですけど、その部分はどうでもよくて。そういうところで引っ掛かってもらってももちろんいいんですけど、そこはあんまり気にしないで、難しく聴かないで聴いてほしいなって思います。いろんな人がもっともっと混じって、いろんなことが起きるような場所にしていきたいなっていうふうには思いますね。そういう意味では本当にCHEMISTRYな感じですね。そういう反応が、出演者だけじゃなくて来る人たちも含めて「お!」っていうようなものになっていくほうがやっぱりおもしろいですよね。なので、あんまり決まりを作らないで自由な発想で、お客さんもそうでいいのかなっていうふうに思ってますね。
■なるほど。
DJ DRAGON:こんな感じなんで、本当にきっかけでしかないんで、このCDを聴いてもらってもう1回でもいいし、これからの人ももちろん含めて、1回観に来たり遊びに来てもらったらいいかなって思いますね。本当に結構楽しいので。
Interview & Text: Takuichiro Hayashi
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